時事解説「ディストピア」

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ウクライナに金を捨てる日本政府 (計2600億円)

2015-08-29 00:31:28 | ロシア・ウクライナ
キエフ政府に世界で最も金をつぎ込んでいる国。それが日本。


以下、ロシアの政治学者アンナ・コロレワ氏の発言。

「債券のみに限っても、今ウクライナの負債総額は18億ドルを超えている。
 西側諸国の貸付という問題は明らかに政治的だ。
 連携して動いているすべての国の政府と中央銀行は、
「問題のある国は、特にその国に以前に投資したお金を取り返すために、
 少なくとも上辺上、経済的安定を回復するまでは、支えてやることが必要である」と確信している。

同じ理屈で日本当局も、すでに貸したお金を取り返すべく、行動しようとしている。
そして、その額は小さくない。日本はウクライナの債権国の中で第一位である。
日本は5月、キエフに15億ドルを拠出、6月にはさらに8億ドルを拠出している。
さらに今度は国として3億ドルという」。

http://jp.sputniknews.com/opinion/20150828/817889.html#ixzz3k7lQoQH0



同記事には、次のような説明文も。


「日本には他のリスクもある。IMFと世界銀行の立場に関するリスクだ。
 2000年代初頭のアルゼンチンの状況を思い出してみよう。

 国は、国際的な金融支援を当てにして、改革案を構築した。
 ちなみにこの時アルゼンチン債を積極的に購入したのは
 今日ウクライナの最大の債権者となっている人たちだ。

 IMFと世界銀行が突如、アルゼンチン支援の中止および、
 アルゼンチンに次のトランシェを与えない決定を取ると、
 アルゼンチンはデフォルトを起こし、その債務を支払うことができなくなった。

 これを今のウクライナに置き換えると、
 IMFと世界銀行がキエフ当局へのサポートを継続する場合は、
 日本がお金を取り返せる可能性はもちろん、増加する。

 日本にはグローバルな金融機関によるサポートが同時に行なわれていることが必要なのだ。
 日本がウクライナ政府と一対一になったなら、貸したお金を取り返す可能性は最小化する。


ここで気になるのは、
果たしてウクライナは26億ドル(約2600億円)を返してくれるのかということ。



ロシアへの借金すら、ろくに払えない状態にあるのに?
そもそも、なぜ縁もゆかりもないはずの日本がここまで積極的に融資するのかも謎。
(さすがにEUは慎重な姿勢を見せている)



いや、わかっているのだが……(汗)
いわゆる、ショック・ドクトリン(便乗型資本主義)と言うヤツなのだろう。


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