Wikipediaより。
死神博士を演じたことで有名な天本英世氏のエピソード。
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自由主義者・無政府主義者で、
現代の日本に生きる人々に対してラディカルな視点から苦言を呈していた。
「国家というものが大嫌い」と述べ、スペインへの移住を熱望し、
2000年に発表した著書『日本人への遺言(メメント)』(徳間書店)でも
「こんな呆け国家で死にたくない。私は、スペインで死にたい。
20回も訪ねて歩きまわった大好きなスペインで死にたい」と記していたがそれは叶わなかった。
天皇制と昭和天皇の戦争責任を不問にしようとする勢力
(菊タブーを守ろうとする風潮、自民党政権、文部省)を批判して
「テレビの収録で言及すると、その部分は全てカットされる。
こういう事をしている限り日本人はいつまでたっても自立できない」と述べている。
また学徒動員を受けたことは、言葉に言い表せないほどのショックを受けたそうで、
戦後になっても、戦争を賛美するような内容の映画には、
依頼を受けても絶対に出演しないという姿勢を貫いた。
長身に対する妬みのために将校に苛められ、軍が嫌いになり、
その延長として左翼的になったという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%9C%AC%E8%8B%B1%E4%B8%96
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よく中東やアフリカ、中国、北朝鮮などの途上国には
「思想の自由、表現の自由、言論の自由がない!」と言われる。
しかし、私に言わせれば日本のほうが程度が酷く、
他国の思想や言論の自由を批判しながら、自国の自由については目もくれない。
仮に本当に自由が保障されているならば、君が代や日の丸の強制について
国民創意の抗議がされているはずだし、領土問題だって日本の言い分には
穴があることがきちんと報道されているはずだ。
そして、これが最も重要なことだが、
自由の権利が与えられていることと
その権利を有意義に活用することは全く違う
ことに誰も触れたがらない。
天本氏は、根っからの反戦主義者で、戦争を美化する作品には
頼まれても出演しない主義を貫き通して亡くなった。
翻って去年は、『永遠のゼロ』や『名探偵コナン 絶海の探偵』など、
日亜戦争(私は太平洋戦争を日本対アジアの戦争だと捕えている)や
旧軍の組織をそのまま引き継いで誕生した自衛隊を美化し、
抵抗意識、拒絶反応を緩和させる娯楽作品ばかりがもてはやされた。
その一方で、『はだしのゲン』は禁書として学校の図書館から
没収されるわ、自衛隊の入隊体験を高校生にさせるわ、
最近に至っては海軍(海自)のカレーを一般市民にふるまう
イベントがニュースになるわ、戦車や軍艦をキャラ化・パロ化した
アニメーションやゲームが大ヒットするわと、日本の軍拡と
リンクする形で様々なコンテンツ・イベントが量産されている。
なるほど、日本に思想や言論の自由はあるの「かも」しれない。
だが、知識人や政治家、作家、俳優のほとんどが
日本の戦争の負の側面について語ろうとはしないし、
中東・アフリカ・北朝鮮といった途上国が抱える事情を一切無視して
やれ独裁だ、やれ民主化だと遠まわしに当事国への武力侵攻を是認する。
(昨今の北朝鮮バッシング、アラブの春が典型的な例)
ウクライナのように、明らかに現政権に不当性が発見されるのに、
その点については一言も述べない。米韓の20数万による首都侵攻作戦の
デモンストレーションが領土付近で展開され、同演習の中止と引き換えに
核施設の廃棄、拉致問題等の問題の解決を提案しているのに、一向に
その件について一言も触れず、野蛮な国だと罵声を浴びせ続ける。
(結果として20年以上も問題解決は進展されていない)
こういう有様を見るに、「なるほど、第3諸国には私たちが
自分たちの価値観で勝手に作り上げた人権や自由というものは
ないのかもしれない。だが、人権や自由がさもあるようにみせかけ、
仮にあるとしても使いこなせていない国はもっと不幸だ」と私は思う。
死神博士を演じたことで有名な天本英世氏のエピソード。
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自由主義者・無政府主義者で、
現代の日本に生きる人々に対してラディカルな視点から苦言を呈していた。
「国家というものが大嫌い」と述べ、スペインへの移住を熱望し、
2000年に発表した著書『日本人への遺言(メメント)』(徳間書店)でも
「こんな呆け国家で死にたくない。私は、スペインで死にたい。
20回も訪ねて歩きまわった大好きなスペインで死にたい」と記していたがそれは叶わなかった。
天皇制と昭和天皇の戦争責任を不問にしようとする勢力
(菊タブーを守ろうとする風潮、自民党政権、文部省)を批判して
「テレビの収録で言及すると、その部分は全てカットされる。
こういう事をしている限り日本人はいつまでたっても自立できない」と述べている。
また学徒動員を受けたことは、言葉に言い表せないほどのショックを受けたそうで、
戦後になっても、戦争を賛美するような内容の映画には、
依頼を受けても絶対に出演しないという姿勢を貫いた。
長身に対する妬みのために将校に苛められ、軍が嫌いになり、
その延長として左翼的になったという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%9C%AC%E8%8B%B1%E4%B8%96
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よく中東やアフリカ、中国、北朝鮮などの途上国には
「思想の自由、表現の自由、言論の自由がない!」と言われる。
しかし、私に言わせれば日本のほうが程度が酷く、
他国の思想や言論の自由を批判しながら、自国の自由については目もくれない。
仮に本当に自由が保障されているならば、君が代や日の丸の強制について
国民創意の抗議がされているはずだし、領土問題だって日本の言い分には
穴があることがきちんと報道されているはずだ。
そして、これが最も重要なことだが、
自由の権利が与えられていることと
その権利を有意義に活用することは全く違う
ことに誰も触れたがらない。
天本氏は、根っからの反戦主義者で、戦争を美化する作品には
頼まれても出演しない主義を貫き通して亡くなった。
翻って去年は、『永遠のゼロ』や『名探偵コナン 絶海の探偵』など、
日亜戦争(私は太平洋戦争を日本対アジアの戦争だと捕えている)や
旧軍の組織をそのまま引き継いで誕生した自衛隊を美化し、
抵抗意識、拒絶反応を緩和させる娯楽作品ばかりがもてはやされた。
その一方で、『はだしのゲン』は禁書として学校の図書館から
没収されるわ、自衛隊の入隊体験を高校生にさせるわ、
最近に至っては海軍(海自)のカレーを一般市民にふるまう
イベントがニュースになるわ、戦車や軍艦をキャラ化・パロ化した
アニメーションやゲームが大ヒットするわと、日本の軍拡と
リンクする形で様々なコンテンツ・イベントが量産されている。
なるほど、日本に思想や言論の自由はあるの「かも」しれない。
だが、知識人や政治家、作家、俳優のほとんどが
日本の戦争の負の側面について語ろうとはしないし、
中東・アフリカ・北朝鮮といった途上国が抱える事情を一切無視して
やれ独裁だ、やれ民主化だと遠まわしに当事国への武力侵攻を是認する。
(昨今の北朝鮮バッシング、アラブの春が典型的な例)
ウクライナのように、明らかに現政権に不当性が発見されるのに、
その点については一言も述べない。米韓の20数万による首都侵攻作戦の
デモンストレーションが領土付近で展開され、同演習の中止と引き換えに
核施設の廃棄、拉致問題等の問題の解決を提案しているのに、一向に
その件について一言も触れず、野蛮な国だと罵声を浴びせ続ける。
(結果として20年以上も問題解決は進展されていない)
こういう有様を見るに、「なるほど、第3諸国には私たちが
自分たちの価値観で勝手に作り上げた人権や自由というものは
ないのかもしれない。だが、人権や自由がさもあるようにみせかけ、
仮にあるとしても使いこなせていない国はもっと不幸だ」と私は思う。