音楽喫茶・ヤギヤ店長の日記

クラシックなどの音楽が聴ける金沢の喫茶店ヤギヤの店主が音楽、コンサートなど仕事と趣味を楽しみながら過ごす日々を綴ります。

日本の伝統文化

2007年01月21日 12時25分34秒 | アート・音楽
昨年から日本の伝統文化や職人の技について興味を持ち始めました。
なぜか突然興味が湧いてきたんですね。きっかけは忘れてしまいました。(笑)
これまでも美術館で日展や伝統工芸店を観てきたんですが、そのときはただただ「すごいなあ」としか感じていませんでした。
今は、「同じ人間なのにどうしてこんなすごいモノ(作品)ができるんだろう?」と感心するばかりです。
昨年から知り合いの加賀友禅の絵付けをされている作家さんのお宅を訪問して作品や工程についていろいろとお話を聞かせていただきました。
まったく知らない新しい世界のお話ばかりでたいへん興味深く聞かせていただきました。
これからもいろいろな分野の工芸作家さんのお話を聞かせていただけたらなあと思います。

実は昨日も富山県高岡市の釜師、畠春斎さんの作業所兼自宅を訪問し、自宅に展示してある釜を見てきました。
玄関を入ると土間に続く部屋があり、そこに展示してあるのですが、どなたもいらっしゃらなくて「ごめんください」と声をかけたのですが返事がありませんでした。
無用心というか「のどか」というか・・・(笑)
奥からはかすかにテレビの音が聞こえるのでどなたからいらっしゃるのだろうと思いましたが、次の機会にしようと思い、お隣のお土産を置いている建物に入りました。
そこは江戸時代から鋳物の製造・卸を営んできた家で、最近になって販売もしているとのことでした。
白髪混じりの髪の上品な女性の方が出迎えてくれました。
鋳物のことについていろいろと教えていただき、勉強になりました。建物も100年以上経っているらしく、とても雰囲気のあるお店でした。
お店といっても自宅をほんの少しだけ改造してあるだけですので、なんだかその人の家におじゃましているような気分になります。
卸をしている関係で地元の作家さんがまだ無名の頃からいろいろとお世話をしてきたようで、今では有名な作家さんの若かりし頃の作品も置いてあるとのこと。
いつか展示会を開いてほしいものです。

その家の近くのお店で一枚の彫金の作品を購入してきました。
なぜさきほどの店で買わなかったかというと、そこに置いてあった彫金の作品もよかったのですが、別のお店の作品のほうが個人的に好きだったからです。
アルミの板をタガネで彫って創られたものですが、彫り口の線がすごくきれい。
絵自体はシンプルなものですが、その線のすばらしさで決めました。
作者は北光生さんという高岡在住の方ですが、作家というより職人さんという感じの方のようです。そういう生き方も好きなので、こちらの作品にしました。

私は金沢に住んでいますが、近くに住んでいながら高岡の金属製品というものを初めて観ました。思った以上にすばらしいもので感動しました。
世の中にはいろいろな工芸作品があると思います。ゆっくりと少しずつ観ていきたいと思います。

これからも少しずつアップしていくつもりです。

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