TEACのX-10Rと聞いてもなんの事か分からない人が多いと思いますが、これは1980年代のオープンリールデッキです。
あ、オープンリールデッキも知らない。。。
カセットテープが流行する前の録音と言えばこの大きな磁気テープを使っていました。
写真の右にある機械がそうです。
機能や原理はカセットテープレコーダーと同じで、サイズが大きいだけです(笑)
そんな事言うとオープンリールデッキの愛好者に叩かれそうなので、カセットテープと比較しての長所も挙げると
・磁気テープの幅が広いので強く磁気を帯びる。長期保存にいいですね。(これはデメリットもあるんですが)
・テープの移動速度が早い。だいだい19cm/sか9.5cm/s。カセットテープが4.8cm/sだから2倍から4倍の速度。記録できる面積が広がるし、周波数特性的にも有利。
音質的にはいいのだけれど、CDの普及に伴い手軽に音楽を聴くことが流行ったため同様にお手軽に聴けるカセットテープが主流になりました。
テープも安いし、高音質のメタルテープというのも開発されましたしね。
X-10R特有なのかもしれませんが、これで録音すると低音がよく録れます。
暖かい感じの音になるんですよね。
これは録音、再生ヘッドの特性だと思います。
当時のAKAIのデッキはもっとシャキッとした音でしたから。
写真のテープで往復90分録音できます。(19cm/sで)
今回はこれでレコードの録音をしてみました。
録音したのは
THE THREE (Take2) と ELEGY FOR BILL EVENS
Jazzのレコードは演奏時間が短いものが多いのでこのテープだとかなり余ってしまいました。
録音したものを再生してみると、やはり低音がよく響きます。
ノイズリダクションはありませんが、テープノイズは気になりません。
テープ自体はかなり古いものの使い回しですが、なんとか切れずに使えてます(笑)
ちなみに私はMaxell派でXLIやXLIIをよく使っていました。
これからもたまに録音したいんですが、テープが手に入るのかどうか?