2019年8月9日
クラシック音楽が聴ける金沢のカフェ・ヤギヤです。
今回は弦楽四重奏とトロンボーンという珍しい組み合わせのコンサートでした。
「室内楽の愉しみ」はシリーズ化されていて、もう18回開催されているそうです。
今回のプログラムは
バッハ
カンタータ「我は満ち足れり」BWM82 より アリア「いざ眠れ、疲れし眼よ」
大内邦靖
モノローグ 変形されたカノ
ンと意外なフィナーレ または 前奏曲〜卑屈なトロンボーン奏者のための音楽詩」(世界初演)
ラーション
トロンボーンと弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ Op.45-7
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131
ヤギヤは弦楽器の響きがいい空間なのです。
出演者の方がリハーサルの時に「弾きやすい」と話していただけて嬉しく思いました。ヤギヤを造った甲斐があったというものです。
金管楽器はあまり得意ではない空間ですが、トロンボーン奏者の廣瀬大悟さんは以前にもヤギヤで演奏していただいた時、とても綺麗に吹いてくれたので安心して聴いていられました。
廣瀬大悟(Hirose Daigo)さんは、小松市立高等学校芸術コースで講師をしながら、音楽活動、プロデュースなど多方面に活躍されています。
今回は弦楽器奏者の方もなかなかに豪華なメンバーです。
1stヴァイオリンは土井奏(Doi Kanade)さん。
富山市出身で、現在は札幌交響楽団で活躍されています。
2ndヴァイオリンは西方美幸(Nishikata Miyuki)さん。
名古屋市出身で複数のコンクールで最高位を受賞し、現在は東京や名古屋を中心にソロ、オーケストラなど幅広く活動しています。
チェロは井上貴信(Inoie Takanobu)さん。
東京音楽大学付属高校出身。今月末にヤギヤに出演する木米真理恵さんと同じ高校でお知り合いだそうです。井上さんも演奏活動、指導、教育に日々忙しく過ごしています。
ヴィオラは内山隆達(Uchiyama Takamichi)さん。
富山市出身で、現在は東京室内管弦楽団で活動されているそうです。
このようなメンバーですと演奏も安定していますね。
前半はトロンボーンと弦楽四重奏、トロンボーンとチェロの演奏など。聴いて、見て楽しめる演奏でした。
トロンボーンとチェロのためのモノローグの作曲者・大内邦靖さんも今回のために山梨から聴きに来られていました。
大内さん、明日は水戸でレッスンがあるからコンサートが終わったら車で移動されるそうです。とても物静かな方でしたが、内に秘めたバイタリティは凄いです。
後半の弦楽四重奏曲第14番は40分近い曲でしたが、一気に弾ききってしまいました。
8楽章、11部構成の大曲でしたが、今回はどこを演奏しているか分かりやすくするためにこんな工夫が。
ヴィオラの内山さんが楽章ごとにめくっていくんです。
これは分かりやすい。
何かの参考になりそうです。
1時間半近い公演でしたが、みなさん満足された様子で安心しました。
今回は富山からもたくさんの方にお越しいただきました。
ありがとうございました。
さて、次は15日のクラリネットコンサート。
暑い8月ですが、ヤギヤも熱くコンサートを開催いたします。