音楽喫茶・ヤギヤ店長の日記

クラシックなどの音楽が聴ける金沢の喫茶店ヤギヤの店主が音楽、コンサートなど仕事と趣味を楽しみながら過ごす日々を綴ります。

ピアノのハンマー交換 その1

2017年07月31日 12時10分42秒 | ヤギヤ

知ってる人は知ってると思いますが、ヤギヤのピアノ C.Bechsteinのハンマーを7/18から3日間かけて交換しました。

ヤギヤをオープンする1年前に今のピアノを購入し、その時に購入店でハンマーを交換してもらったのですがヤギヤのスペースには音が大きくて硬い気がしてたんですよね。

いつかハンマーを交換してもっと柔らかい音にしようと考えていましたが、今回いろいろなご縁に恵まれて交換することにしました。

 

交換作業後に以前よりも状態が悪くなってしまうことを恐れてなかなか踏み切れませんでしたが、ドイツにあるベヒシュタインの製造工場で製造マイスターの資格も持つKさん(日本人です)が夏に帰国する際に交換作業のお手伝いをしてくれるという話になり、この機会にとお願いしました。

ハンマーはドイツで選定してもらい、針を入れたり穴を開けたりする下準備はドイツの工場で行ってもらいました。

ヤギヤの店内で調律の輪島さんとKさんのふたりで交換作業。

作業工程を説明したいところですが、見てただけなので詳しくは説明できませんが、簡単に説明していきます。

なにしろピアノ関してはまったくの素人なのでちゃんと説明できないと思いますが、間違っていたらごめんなさい(^^;

 

まずは現行のままでいろいろと(ハンマーかな?)長さを測っていきます。新しいハンマーの取り付け位置の目安にするみたいです。

実際に音を聴きながらちょうどいい長さを探っていきます。

低音部から測って、

高音部分も測ります。これは上から計測してますね。

 

アクションの部分を取り出してと。。

見たことがない方も多いと思いますが、ずいぶん大掛かりな仕掛けですよね。

よく見るとアクションが4つのグループに分かれています。

長さ等の位置決めは各グループの端っこを正確に決めます。(←ここ大切みたい)

 

作業の邪魔になるので鍵盤の部分はいったん外して、

別のテーブルに置いておきます。

こうしてみると鍵盤って長いんですね~ ふだんは白い部分しか見えてないのですが、その三倍はありそうです。

 

こちら、新しいハンマーです。

って、検査した人の名前の日付だけ?(笑)

現行のものはアベルのものでしたが、今回はレンナー(Renner)に交換。

 

こちらが中身です。シャンクという部品らしいです(^^;

 

こちらが新しいハンマーですね。

横にRennerと書いてあります。芯のフェルトの色が赤です。これまでは緑でした。

他には黄色もあるらしく、色で何か違いがあるのでしょうか?

木の材質も違うみたいで、新しいハンマーはウォールナットらしいです。

 

グループの端のハンマーを外します。計8本。

 

外すときに気がついたのですが、ネジ山の形が日本のものと少し違います。

拡大すると、

日本のネジを見慣れている人は違和感を感じると思います。

これは特殊なネジで、当然ドライバーも専用のものが必要です。

日本にある普通のドライバーを使うとネジ山をナメてしまうことがあるそうで、この写真でもよく見るとナメてしまったネジもいくつかありました(^^;

 

こちら、現行のハンマーです。フェルトが緑色です。

手前のハンマーだけ取り外して新しいシャンクを取り付けてます。

 

新しいシャンクの規定の位置にハンマーを取り付けます。

この時点ではまだハンマーを差し込んでいるだけ。接着はしてません。

新しいのはシャンクが白いですね。以前の取り付け位置よりも少し長くなっています。

(ってことは今までの位置って。。(^^;)

 

後々わかるのですが、この位置はすごく大切で、音がかなり変わります。

すごく重要なポイントですね。

上の写真はまだ仮ぎめの段階です。

 

位置が決まったらハンマーをニカワで取り付けます。

このハンマーの取り付け位置を間違えるとたいへんな事になるので見てる方もドキドキです。

棒でニカワを塗り塗りしてます。

シャンクの付け根に黄色いものが付いてますが、これも大切な部品みたい。

現行のものはずいぶん長い年月使っていたみたいで、かなり変形していました。(ホントは丸いらしい)

 

両端のハンマーを取り付けたら、1本おきにハンマーを外していきます。

そして新しいシャンクを取り付けていきます。

このときにちゃんと平行に取り付けないといけない。

平行はシャンクの取り付け部分で確認できます。(ネジのある部分ね)

一本おきに外していくのは平行を取りやすいのだと思います。

こういうちょっとした作業工程の工夫で作業時間がずいぶん変わりますね。さすがマイスター(笑)

新旧のシャンクが並んでいるところは、色的に綺麗で好きです。

よく見たらまだネジ止めしてないですね(^^;

古いネジは40年ほど昔のネジですね。手前のネジだけ新しいので光ってます。

 

新しいシャンクの位置が決まったら取り付けて、残っていた古いのを外して同じように新しいシャンクを取り付けます。

 

まだまだ作業は続きますが、長くなるので今回はここまで。

作業が終わってから気がついたのですが、ハンマーをすべて交換するという作業はなかなか見られることじゃありません。

せっかくの機会だったから興味がある人にも見てもらえばよかったと思いました。

次に交換するの数十年先になると思いますが(笑)

 


JBL S143 のFerroFluidが届いたので交換

2017年07月28日 12時28分42秒 | カメラ・オーディオ機器

7月8日に発注したFerroFluidが24日に届きました。意外と早い?

今回はフロリダのセントピーターズバーグにあるSIMPLY SPEAKERSというお店から購入しました。

簡単な包装の中身は、

たったこれだけ(笑)

650μlなのでたぶん0.65mlですね。やっぱり少ないです(^^;

今回は失敗したときのために4セット購入。

これ、ひとつ18$くらいなのですが、送料が25$なので、送料込みだと1万円近いです。

 

さて、いつものようにスピーカーの裏を開けて、

ツイーターの裏蓋と、ダイヤフラムを慎重に外します。

外したらツイーターの磁石の隙間に残っているFerroFluidを丁寧に拭き取ります。

そうそう、購入したFerroFluidには濾紙が付いていました。

確かに濾紙で拭くのが効率もいいし、ちゃんと拭き取れそう。

上の写真は濾紙ではなく、インクジェットプリンター用の写真用紙を使っています。

写真用紙もある程度吸い取ってくれるのですが、やはり濾紙にはかないません。

同じ作業をしようとする人は濾紙を使うといいですよ。

 

写真用紙と濾紙を使って隙間の古いFerroFluidを取り除きます。

きれいになったらFerroFluidの袋の端を切って(←やっぱり醤油みたいですね)

 

磁石の隙間に注入します。

驚いたことに、注入しなくても磁力で勝手に隙間に吸い込まれていきます(笑)

これは見てても面白いです。

袋から指で押し出したりしなくてもいいんです。

 

吸い込まれたらちゃんと全体に行き渡っているかライトをあてて確認します。

隙間の黒い液体が見えますか?

 

次に外したダイヤフラムをそっと戻します。

ダイヤフラムを戻すとき(はめ込む時)にグニャッと反力を感じました。

隙間に入っているFerroFluidが磁石で引っ張られているところにコイルが入るので反発する力が働くんでしょう。

これがダンパーの役目を果たすのかな?

 

問題の左側のツイーターの作業が終わったところで、いちど聴き比べてみました。

やっぱり小さな音量では左側のツイーターから音が出てないです。

ボリュームを上げると音が出るので、この現象は変わってないみたいです。

左右の音を比較すると、やはり右側のスピーカーの音のほうが高音がよく出てるみたい。

左側の高音は以前よりもよく出てますが右側ほどではないみたい。

やはり他にも原因があるのかもしれませんね。

右側のツイーターのFerroFluidが劣化して動きが良すぎる(粘度低下とか?)かもしれないので、右側のツイーターのFerroFluidも交換しました。

交換後に比較しても右側のほうが高音が出てる気がします。

 

しばらくは慣らし運転のためいろんな曲をかけて様子をみようと思います。

 

※補足

左のツイーターのダイヤフラムに手書きで日付が書いてありました。→ 8.11.03

どうやら2003年のダイヤフラムらしい。そして書き方からすると交換したのは日本じゃないですね。

S143は2001年から販売しているので、ダイヤフラムは新品の頃から交換してないのかな?

 


石本えり子 ピアノリサイタル

2017年07月27日 12時14分58秒 | コンサート

何かと忙しくてブログの更新が滞ってしまいましたが、実はこれまでいろんなことがありました。そちらに関してはおいおい書いていきたいと思います。

が、まずは先週末のコンサートから。

7月22日と23日の2日間に渡って石本えり子のピアノリサイタルを開催しました。

石本えり子さんはロシア出身のご主人とお子さまとでスペインに住んでいますが、ときどき来日して演奏活動をされています。

今回は娘さんとふたりで帰国し、ヤギヤでコンサートを開いてくれましたよ。

プログラムはすべてショパン。

メインはバラード4曲です。

なだらかに情緒豊かなショパンのバラードを演奏。

お客様もじーっと真剣に聴いています。

目を閉じて聴き入っている方も多くみられました。

アンコールもショパンで(笑)

ショパンでいっぱいの一日でした。

今回は演奏が終わってから飲み物を出したので、みなさん寛ぎながら石本えり子さんとお話しされていました。

演奏後に飲み物を提供するスタイルもいいですね。

演奏者とゆっくりお話しもできるし、こんどからそうしようかな(笑)

とても明るい石本えり子さん。

スペインの気候がそうさせるのか、もともと明るい性格だったのかはわかりませんが、いつかスペインにも遊びに行きたい。

来年くらいに石本えり子さんのお宅を訪問しようかと思ってしまいました(^^)


ティータイムコンサート ~チューバとピアノの小さな音楽会~

2017年07月16日 17時44分48秒 | コンサート

2017年7月16日

今日のティータイムコンサートはチューバとピアノの演奏会でした。

チューバ:油野絢一郎、ピアノ:小林美穂 のおふたりです。

チューバの演奏はヤギヤでは初めてです。

すごく大きな音というか、震えるような低音の楽器でした。

店内のあちこちが振動して、カウンター内でも器具がカチャカチャと音を立てていました(笑)

コントラバスとは違う音圧を感じました。

 

7月30日には金沢21世紀美術館でも演奏するそうです。

今回聴き逃した方はぜひ21世紀美術館へ(^^)

 


TRIO RFR リサイタル

2017年07月13日 16時37分28秒 | コンサート

2017年7月13日

11日の夜は金沢市アートホールで開催されたピアノ三重奏のコンサートを聴いてきました。

ありがたいことにKさんからチケットをいただきました。(ありがとうございます、Kさん)

しかも今回はKさんのお友達のMさんの車に乗せてもらい、アートホールまで来ました。

何から何までお世話になります(^^;
 

今回のメンバーのうち二人はヤギヤにいらしたこともあり、少し音を聴いていましたが、今回のTRIO RFR(トリオ・アルファ)の演奏を聴くのは初めてです。

曲は

ハイドン ピアノ三重奏曲イ長調 Hob.XV 18

ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調 Op.70-2

休憩の後は、

シューベルト ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.99 D.898

 

三人の音を合わせるのに集中している感じで静かな中にも緊張感がありました。

終演まで約2時間の演奏が終わったらみなさん拍手喝采でしたよ。

三人の演奏は8月22日にも聴くことができますので、ぜひ。

 

さて、終わったし帰ろうと思って外に出たら土砂降り(^^;

駐車場までは遠くないけど傘を持ってなかったので、アートホールのビルの中で何か食べて雨が止むのを待つことにしました。

地下にスペイン・バルらしいお店があったので、そちらに決定。

今日は運転しないので僕はビールとタパスの盛り合わせで(Mさんありがとうございます!)

 

演奏会って聴くこと自体も素敵なことなんですが、終わってからみんなで食事というのが(個人的には)理想です。

今回はまさに理想的な展開で大満足でした。

 

ということで、満足してるところをMさんに撮っていただきました。

次回は運転手します(笑)

 


レコードクリーナー

2017年07月09日 11時49分43秒 | カメラ・オーディオ機器

2017年7月9日

実は少し前におもしろいものを購入しました。

それがこれ。

なんだかわかりますか?

実はこれ、レコードをクリーニングする機械なのです。(手動ですが)

これまでは、あのベルベットがついてて回したレコードを拭くレコードクリーナーを使ってました。

よくある1000~2000円くらいで売ってる普通のヤツ。

古いレコードだとたまにカビが生えてたり、恐ろしくホコリが付いていたりするので、これで拭くとレコードクリーナー自身が汚れてしまいそうで、しかも取れない(^^;

レコードクリーナー用のクリーナーが欲しくなります(笑)

今回導入したクリーナーはレコードを専用の液で濡らして、付属のブラシで洗い、最後には液ごと吸い込んでしまうという仕組み。

これ、なかなかいいです。

 

どうやって使うかというと、まずはターンテーブルにレコードを乗せます。

真ん中のラベルが液で濡れないように右端に置いてある丸いアクリル製カバーを付けます。

 

軽く留めて。(←あまりゆるいとターンテーブルが空回りするので、締め具合はいろいろ試してみてください)

 

木製のスイッチを左に。

turntableって書かれているのは単に回るだけ。

vacuumは回りながら吸い込みます。どんな風に吸い込むかは後で説明しますね。

とりあえず、ターンテーブルを回して、

クリーニング液を垂らします。液はけっこう使います。

 

レコードの溝に均一に液が浸透するようにブラシで伸ばします。

写真だとレコートの黒い部分と白い筋が見えますか?

白い部分はまだ液が浸透していない部分です。真っ黒になるまで伸ばします。足りなかったら液を足します。

 

で、ブラシをそーっと乗せて掃除します。

この段階ではどこまでゴミが取れてるのかはよくわかりません。

実際にレコードを聴いてみて、ノイズが出たらもういちどクリーニングすればいいと思います。

 

湿度が低いときは静電気が発生するので静電気を逃がす刷毛みたいな部品を出して、

これでほんとに静電気が取れるのかな~と少々疑問ですが、実際に試してみたら効果はあるみたいです。

完全に無くなるわけではなさそうですが。

 

そしてバキューム用の筒を出します。

木製のスイッチをvacuum側に回します。

レコードから少し離れていますが、吸い込み始めると勝手に降りてきます。

(吸い込む前は液でレコード盤が黒くなってるのがわかりますか?)

吸い込んでいる時は掃除機のような音がします。かなりうるさいです!

 

vacuumするとこんな感じ。

3~5回位回して終了~

液が吸い込まれるとレコードの溝がはっきりと見えてきます。

レコードは適当に立てて、レコード盤の水分が蒸発した頃に袋に入れて片付けます。

(液は20%のアルコールなので意外と早く乾きます。)

 

だいたい5分位で1枚のクリーニングが終わります。

これを使い始めるとこれまでのベルベットのクリーナーを使う気がしなくなりました(^^;

もうクリーナーを使わずに聴いて、汚れてきたらクリーニングというパターンになりそうです。

 

これは日本製の機械なのですが、海外のものもあります。

海外製が最初にあって、やっと日本製が出てきたというのが正確ですね。

日本製のこの機械もいいのですが、ひとつ難点がありまして。。。

このスイッチ。

操作手順からすると、VACUUMが終わったらOFFにはしません。すぐにTURNTABLEにします。

なのでスイッチの順は、OFF → TURNTABLE → VACUUM が正解だと思います。

この点を改良してくれたらもっと使いやすいのにな~

メーカーさんお願いします!

できれば改良版スイッチください(笑)


2020年3月19日 追記
この製品はスイッチを改良することなく販売終了したようです。使ってみると脆い部分とかあったし、日本製といっても耐久性は低い気がしました。
しかし買ってしまったものは使わないともったいないのでどんどん使っていきます。
生産終了となると消耗品が無くなるのも時間の問題かと思って今のうちに買っておきました(笑) 
 

JBL S143 流体磁性体(Ferrofluid)を発注

2017年07月08日 12時00分20秒 | カメラ・オーディオ機器

2017年7月8日

コンプレッションドライバーの隙間を掃除してしばらく経ちましたが、なんとか音が出ているみたいです。

しかし音の出方が不安定なのです。

 

やはり隙間をちゃんと掃除したほうがいいと思いますが、いったん流体磁性体も一緒に取り出してしまうことになるので躊躇してました。

流体磁性体を国内で販売している店があるのかどうか知らないからです?

 

流体磁性体を(ネットで)探してみましたが、国内の通販サイトでは見つからず。。。。それでも探していたら、

ありました。アメリカのamazonです。

「やったー」と思って商品の説明を読んでいると。。なんと日本には届けられないとか(涙)

 

心が折れそうになりながら、さらに探していったらアメリカでスピーカーの修理をしているお店で販売していました!

この醤油みたいな液体が問題の流体磁性体。ここではFerrofluidと書かれていますね。

海外から通販で購入したことが無いので不安ですが、調べてみるとPalPalが安全そうなのでそちらに登録し、さっそく注文しました。

送料が一番安い普通郵便なのでいつ届くかわかりません(笑)

とりあえず到着を待ってもう一度掃除してみようと思います。

音がどんな風に変わるのか楽しみです。報告はまた後ほど(^^)

 

しかしなぜ日本で(Ferrofluid)販売してないかな~? 使う人が少ないのかな?

ネットでスピーカー修理の記事を探してみるとFerrofluidが劣化したという話もちらほらと見つかるのに。

 

以前の記事でコンプレッションドライバーの修理が(1ユニット)27000円と書きましたが、正確にはダイヤフラムの交換費用です。

ダイヤフラム交換にFerrofluidの交換も含まれているのかはわかりません。

古いユニットはギャップの掃除とFerrofluidの交換も必要だと思うんですけどね~

 

ちなみにダイヤフラムもアメリカで購入すると50ドルくらい。

日本だと17000円くらいです。(←送料込みだとしても高い)

部品代+技術料と考えれば、ダイヤフラム交換に27000円というのも納得できます。

 

それにしても今回のことでコンプレッションドライバーのメンテナンスのしやすさには驚きました。

ダイヤフラムやコイルに問題が起きても簡単に交換できるように設計されています。

物を大切に長く使うという発想ですよね、これ。

日本はそんな文化だったと思っていましたが、現代の日本製品は壊れたら買い換えるという方向に進んでますよね。

車もそうだけど、ドイツやアメリカって自分で直して長く使う人が多いのかな?


※2020年3月18日時点ではamazon Japanからも購入できるようです。


 

モーツァルト室内楽の旅

2017年07月07日 11時29分45秒 | コンサート

2017年7月7日

先日の火曜日は久しぶりに金沢蓄音機館に行ってきました。

ここはいろいろな蓄音機がたくさん展示してあり、しかも時間によっては視聴する機会もあるという蓄音機好きにはたまらない施設なんです。

今回は18時30分からの室内楽コンサートを聴くために訪れました。

金沢蓄音機館ではときどきコンサートも開催しているんですよ。

今回のコンサートは「モーツァルト室内楽の旅」というシリーズで、今回でなんと30回目。

もう10年も続いているそうです!

 

出演は金沢在住の音楽家が集まった「クウァルテット・ローディー」のみなさんです。メンバーは、

バイオリン 大村健介

バイオリン 大村一恵

ビオラ 丸山萌音揮

チェロ 福野桂子

 

今回はゲストピアニストに同じく金沢出身の木米真理恵さんが参加しています。そして今回の演奏曲は、

モーツァルト ピアノ三重奏曲第2番(大村健介、福野桂子、木米真理恵)

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番(クウァルテット・ローディー)

もちろん演奏もたっぷりと聴けましたが、曲の間に木米真理恵さんが留学している頃のお話し(食べ物の話が多かったような(笑))なども聞けてなかなか楽しいコンサートになりました。

 

木米真理恵さん、福野桂子さんはヤギヤにも出演されたことがありますが、やっぱり上手ですね~

他の方も出演してほしいな~

 

コンサート終了後に出演者と館長の撮影タイムになったので、しばらくシャッターを押す係をやってました(笑)

撮影も終わったころに僕もカメラを持っていたのを思い出し(←遅い)、一枚撮っていただきました。

全員で撮れればよかったのですがカメラを持っていたことに気が付いた時には木米さんしかいなくて。

別にツーショットを狙ったわけじゃないですよ(笑)

※いつも色鮮やかなドレスを着ている木米さんでしたが、今回は白と黒のシックなドレスで大人っぽい。

 


JBL S143 ツイーター清掃 その後

2017年07月06日 15時57分49秒 | カメラ・オーディオ機器

2017年7月6日

ツイーターを掃除してずいぶんとまともな音になったS143です。

まあ新品の音は聴いたことが無いので、実はまともな音からは程遠いのかもしれませんが(笑)

 

深夜にもう一度聴いてみました。

夜なので近所や家族に聞こえないように小さな音で鳴らしてみると。。。。あれ? 左側から音が出てない。

右からは出てるのに、変です。

※問題のスピーカーは写真の一番上にあるホーン型のものです。

 

試しに音量を少しずつ上げていくと、「ガリッガリッ」って音がしてから普通に音が出るようになりました。

コイルがどこかに引っかかっていたのが、無理やり動き出したって感じ。

これって電流が少ない時(制動力が少ない時)はちゃんと動かないってことじゃない?

まだ何かしら抵抗があるようですね~

もしかしたら流体磁性体を足してないのも原因かも(^^;

 

そう言えば数日前にも同じような現象が起きてました。

小さな音量だと左から音がちゃんと聞こえなくて、音量を上げたら普通に鳴る。

その時は、古いアンプを使っているのでアンプが原因かと思っていましたが、実はその時から兆候はあったみたいですね。

 

いったん動き始めれば普通に聴こえるので、しばらくは騙しながら使っていくとしても。。。。

最終的にはスピーカー交換かな~?(泣)

 

これ、問題のツイーターです。正面から見たらスピーカーの本体はまったく見えないですね(^^;

奥に見えるのはたんなる網です。おそらく保護用のネットかと。

お店に移動しようかと思っていましたが、しばらく様子を見てからにします。

 

これまでいろいろと国産のスピーカーを使ってきましたがこんなことは初めてです。

JBL、なかなか手強いです(笑)

 

流体磁性体が通販で買えないかネットで検索したところ国内では見つからず。。。こんなところで販売していました。

海外のショップのようですが、JBL関連のパーツも販売しているようで、見てて飽きません(笑)

そのサイトの中にスピーカーのダイヤフラムを交換するという動画が載っていました。

形式は違いますが、構造はほとんど同じものです。(動画のモデルは流体磁性体は使ってないようです)

動画を見ると今回の手順と同じだったので安心しました(^^;

 


JBL S143の中域の音が変

2017年07月05日 17時40分34秒 | カメラ・オーディオ機器

2017年7月5日

自宅にあるJBL S143で宮崎アニメ The BESTを聴ききながら

「ナウシカっていい曲が多いよね~」と久石譲の才能に憧れを感じながら聴き入っていたところ

なんだか左の音が変な感じ。。。

スピーカーに耳を近づけて左右のスピーカーを聴き比べてみると、左のホーン型ツイーターの音がちゃんと出てない!

右のツイーターに比べると音が小さいんです。

すぐに思いつく原因は、

1.聴いてるCDの不良

2.アンプの調子が悪い

3.スピーカーケーブル不良

4.スピーカー端子の接触

5.スピーカーのネットワーク不良

6.ツイーター本体の不良

 

ここから消去法で原因を探っていきます。

別のCDを再生しても症状は変わらないので1.は違う。

違うアンプに接続して再生しても症状は変わらないので2.も違う。

ケーブルを左右入れ替えてみたけど症状は変わらないので3.も違う。

スーパーツイーターやウーハーの音を比較すると左右で違いを感じないので4.も違う。

5.と6.は調べるのがたいへんだな~と思いましたが、スピーカーを開けてみました(泣)

写真だとわかりにくいですが、背面上部に蓋みたいな箇所がありますので、ここのネジを外します。

すると蓋がとれて、中からネットワーク基盤が現れました。

左右のスピーカーのネットワークを基盤ごと交換して比較しようと思いましたが、端子が固くて外れません。

ちょっと危険ですが、アンプから出ているスピーカーケーブルを直にツイーターに接続して音を聴いてみました。

音量は小さめで。

(アンプを壊す危険がありますのであまりオススメしません(^^;)

それでもツイーターの音はこもったまま。

「まさかツイーターのコイルがおかしくなってないよね~?」とドキドキしながらツイーターのコイルを外してみました。

見た感じは問題なさそう。

どうしてかな~??

 

ここでやっとネットでツイーターについて調べてみました。

S143のツイーターはコンプレッションドライバー 175Nd-1というスピーカーユニットが使われているそうです。

その型式でさらに調べていくと、175Nd-1は「磁性流体」というものを使っているらしい。

初めて聞くモノなのでそちらも調べていくと細かな磁性体(磁石にくっつくモノね)を何かしらの液体に混ぜてドロドロのオイル状にしたものらしい。

この磁性流体を磁石とボイスコイルの間に流し込んであるそうです。

そんなことをしてどういうメリットやデメリットがあるのかも書いてありましたが、ここでは割愛。興味のある方は調べてみてください。

調べていくうちに経年変化で磁性流体に異物が混入したり、固くなったりするような記事もありました。

そこでボイスコイルが入ってる隙間を調べてみると。

写真の紙を入れてる部分にボイスコイルが入ります。ここではボイスコイルは外してあります。

これが流体磁性体?

紙をあちこち刺してみるとかなり抵抗がある場所があります。

流体磁性体以外に何か詰まっていそうな感じだったので、異物を掻き出すことに。

これが掻き出し用のクリップ。クリップの先端を曲げて掻き出しやすくしています。

流体磁性体の他に黒っぽいものが出てきました。

黒いものが何かは不明ですが、砂鉄のような感じですね。まさかカビってことはないと思いますが(笑)

少しずつしか取れないので根気よく掻き出します。

紙を差し込んでもスムーズに動くようになったので、外したコイルを綺麗になった隙間に差し込みます。

こちらがコイル。

金色のリングの部分が隙間に収まります。

本当は流体磁性体も掻き出されてしまったので、補充したいところですが手元には無いので今回はそのままで。

amazonを調べてみるとスピーカー用の流体磁性体は販売が終わってしまった(?)ようです。

これがあれば足したいところですが、粘度もわからないのでちょっと怖いですね。

 

で、音を出してみると。。。。「おおっ、いい感じで出てます」

気のせいか今度は右のスピーカーよりもシャキッとした音が出てる気がします。

もしかして右のツイーターも掃除したほうがいいんだろうな~

でも普通に聴けるし、そこまでこだわってないし、疲れたし←これが重要

右はまたこんどってことで。

 

ちなみに、S143のツイーターは27,000円でJBLから新品が買えます。

本来の音を求める方は新品購入が安全・安心です(笑)



※2020年3月時点ではamazonから普通に購入できるようです。