ブルーシャムロック

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せぷてんばー・すてっぷす_1

2009-09-19 21:57:37 | 信・どんど晴れ
「なんだか凄い車だ。」
松本佳奈は友人の追浜彰とともに先輩が貸してくれた車を見ていた。
「まあね・・・。なんだかレースのための車じゃないかな。」
佳奈は苦笑しつつ、車のドアを鍵で開けた。
「確か、名前はスバル・インプレッサという名前だと思う。」
と、佳奈はシートに座り、運転を仕様とする。
「ライバルが、ランサー・evolutionだとか言うのをネットで見聞した。」
彰がそう言った。
「そうなんだ・・・。私もこの車はネットで調べたな・・。」
佳奈もそう言った・・・。
「スピードメーターを見ていると結構スピードが出ているよ。」
彰の顔はなんとも笑ってはいるけれども、複雑な顔だ。
秋になったとは言えども、まだ暑い9月。
2人で葉山に行くことが決まっている。
三浦金沢市の佳奈の自宅から30~40分ぐらいの距離にある。
「安定はしている。でも、rvとかバンの方が良いと思ったんだけれども・・・。
先輩が乗る車もマニアックすぎる。私的には・・。」
ハンドルを握る佳奈の隣にいる彰が
「こういうくるまって嫌いなんでしょ?佳奈ちゃんは農家の人だから
山道とか物が詰める車とか好きなんだよ。この前アメ車のピックアップトラック
とかうらやましがっていたよね・・。」
秋田市内出身で基本的に街の中でよく考えられる考えの彰には加計呂麻島出身の
佳奈の考えは田舎の考えだと思わざるを得ない。でも其れを受け止めるのは
自分だと彰は考えてしまう。
「いつも言うけれども、こんなレース用の車なんてそう言う筋の人間ならokなんだよ。」
佳奈は渋い顔になった。
「關東は、まだ暑いな、秋田はそろそろ葉っぱが色づき始めるかな。」
日差しの暑い海沿いの道を彰は見やった。
つづく





コメント
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