ブルーシャムロック

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せぷてんばー・すてっぷす_3

2009-09-21 18:16:06 | 信・どんど晴れ
「此処が美術館か。」
2人は、建物を見渡した。平家建の、まだ出来て新しい感じで、低層かつガラスを
多用した明るい雰囲気である。直ぐそばが海水浴場である。
こんな良いところに美術館があるのは葉山だからか。
そんなことを考えていた。
「前売り券は買ってあったっけ?」
佳奈が聞いてくる。
「まあね。」
チケットを渡す彰。
駐車場から、入口に歩き出すとちょっとした竹林がある。
日本にある美術館として海外のお客さんに対する配慮か?
そんなところもあるのだろう。
まだ暑い日差しが2人を照りつける。
「あつい・・。」
彰はつぶやいた。
「あついか・・。」
佳奈は平然とした顔をしていた。
加計呂麻島の地獄のような暑さから比べればである。
2人は、自動ドアをくぐり、チケットを見せる場所に赴いた。
30がらみの係員がにこやかに微笑んでいる。
発泡スチロールの看板に
「杉某」とでかく書かれている。
藝術とは何か分からない佳奈は惚けた顔をしていた。
つづく



コメント
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