ブルーシャムロック

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俺の器の中身にならぬか_04

2020-05-16 11:45:22 | 逆襲の藤隆
「一体どういうことなんだ。インターネットの大規模サイトのスペースに
会見の画像やwebの中継資料、会見の内容をupしてくれって。なんであんな連中を
よんだんだ。」
山田守の勝手な自分を彼のブレーンにされた出来杉英才はご立腹だった。
「それは、君のイメージアップだよ。インスタグラマーやYouTuberが自分と写っている
画像をファンたちに映れば、俺たちのカリスマはすごいやつと謁見しているんだなと
思うし、何よりも何の研究をやっているかわからないが、すごい君を知る切っ掛けになっている。」
山田はにやりと笑っていた。
「僕は個人でも、立っていける君の助けがなくても。」
そう出来杉が言おうとしたとき、
「君は研究が空回りしているが、僕は黄金の腕をなくして、遮二無二に生きようとしている。
でも、それに対して多少限界を感じている。現在君の研究もわけがわからなくて
理解されないようだ。そして、君の研究を軍事転用しようとした人間ばかりだ。」
山田は出来杉英才の肩をたたいた。
「君の黄金の腕をなくしたから、僕の力を借りるなんて他力本願もいいところだ。」
出来杉英才はかつてのように山田守を説得しようとした、
「100も承知。あのときは、触れるものすべてを黄金にしたが、今はできない。
今作っているものは、よくて金属に例えるならば、真鍮ぐらいだ。真鍮とて需要があるから
作ってはいるけれども、また黄金、いやプラチナを作ってみたいと思っているんだ。」
山田は続ける。
「君は僕のexamsystemをどこまで理解しているんだ。」
出来杉は反論した。
「理解している。面白いプログラムだ。これを使ったら、新型の扇風機も新都市交通システムの
理論にも応用できるかもしれない。君を歴史上の英雄にしたいんだ。
僕の望みは、君の亡くなつた奥さんのyちゃんや、かつてyちゃんを取られるかもしれない
と喚き、今は個人的な研究を続けるえっくすしの望みでもある。」
山田はそう、出来杉を諭した。
「そこまで言うならば、僕もやってみるか。」
出来杉英才は決意したようだ。
コメント
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