ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

木更津の猫は高雄の犬の夢を見るか_2

2009-09-05 05:29:09 | 逆襲の藤隆
「さてと。」
まるかは、アジアの映画やドラマのdvd やビデオが置かれている棚に
向かっていた。
傍らにはいがぐり頭の少年逹彌が存在していた。
「今日もCLANNAD をねらいにいくんだ。」
逹彌は苦笑した。今し方圖書館に連れて行かれたし、今度はアジアンドラマ目的で
レンタルビデオ屋である。自分のことを考えて欲しいなと彼は、考えていた。
「風の國、イルジメ、太祖王建・・・。韓國物ばかりね・・・。」
相手のまるかは聊か剣呑そうな顏をしていた。
「臺灣物は、あちらだよ。」
逹彌はあきれた感じで、答えていた。
「そうね。」
彼女はあわてたそぶりは無いようだったけれども、でも焦りが見えていたようである。
逹彌に示された臺灣ドラマの枠を見ていた。
どれもが、10 年前ぐらいに制作された一連の少女漫画ドラマばかりである。
「あった。」
少女はCLANNAD を発見したようである。
「天使なんかじゃないもあるか・・・。」
少年はそう答えた。
2 人が目的であるドラマを見つけたとき、二人の目が或ドラマSeries のdvd に
目がとまった。
「コーヒョン・ドッグウッド?!」
二人の声がユニゾンした。
「ねえコーヒョンってなんだったっけ?」
「さあ。」
2 人には解らなかった。
つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木更津の猫は高雄の犬の夢を見るか_1

2009-09-04 11:59:35 | 逆襲の藤隆
「そうか・・・。」
私はRadioを聞きながらがっかりした。
数時間前、海に投げ出され、瀕死の重傷を負った
ヨット選手が蘇生することを願っていた。
「桜ケ丘市のクィベックマリーナで開かれたヨット競技で
ヨット競技の第一人者、和久寺藤九郎氏が医師の賢明な治療に
関わらず、今し方、病院で死亡しました・・・。3X歳でした。」
ラジオは非常なNEWSを伝えていた。
本当を言うとヨット競技には興味がない。しかし賢明な治療にかかわらず
若くして世を去るのってやるせない。
そんなことを考えながら、私ははげた頭をなで始めた。
「店長、今レンタル率が高いビデオは臺灣ドラマ"CLANNAD"と"天使なんかじゃない"
らしいです。」
蓮っ葉な感じの女性店員がやる気のない聲をする。
「そうかい。」
自分は悲しくなっていた。
「店長は、自分の好みの作品が人気が出ないから少し腹が立っている。」
店員は、自分にそう言った。
「まあな・・・。同じ臺灣ドラマでも"コーヒョン・ドッグウッド"は面白いんだけれども
。」
女性店員はあきれながら言った。
「あの、高雄警察の女性刑事が活躍するドラマですか。」
彼女には面白くないのだろう。
「私はアジア映画やドラマだったら韓國のxxの方が・・・。」
と言って、私の場所を去っていった。
私は"天使なんかじゃない"の登場俳優の等身大popと、自動ドアの近くに張ってある
"CLANNAD"のポスターを見た。
つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする