一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

今年から注目される住宅の新しい課題

2007年01月09日 10時28分29秒 | お勧め(建築編)
皆さん、新年あけましておめでとうございます。

本日より、ミタス一級建築士事務所は2007年、平成19年の仕事が始まります。

今年は、皆さんの住宅の耐災害性に対する考え方が変わってくると思います。


阪神大震災以来、地震に対する意識が高まりました。私も強く意識していますが、以前から、これに加えて水害や風害も意識しながら設計や監理をしています。

一昨年、フレンツェに行ったときに、「こういう石造りで、耐震性も温熱環境も良いものがあれば、地震にも水害にも風害にも強く、耐久性も何百年という住宅ができるのに…。何とかできなものか…。」と考えるようになりました。すると、その数ヵ月後に、岡山県の田辺先生からお誘いがあり、田辺先生が生涯を掛けて追求し研究し続けている300年住宅に出会いました。



▲何百年も経った住宅が当たり前のように建っているのがうらやましい…




▲レオナルドダヴィンチの生家。500年以上経っています。


そのお誘いに喜び勇んで長野県の飯田市に見学に行きましたが、まさしくフィレンツェで考えた私が何とかできないかと考えていた住宅が現実のものになって、目の前に現れていたのです。既に70軒も建てながら改善を行われて、これなら大丈夫というものが出来たとのことで、そこに至るまでの苦労話もいろいろお伺いできました。阪神大震災でも、廻りがすべて倒壊や火災で跡形もなくなった状況の中でも、ポツンと1軒だけ完全な形で残って建っていて、神戸市からも表彰されたとのことでした。その写真も拝見しました。


この300年住宅の工法を採用して頂き、児童科学館を私財で建てて子供達のためにボランティアで運営を考えている方がいらっしゃいます。私も子供達のために、ボランティアで設計し監理をしようと思って、現在ミタス一級建築士事務所が設計を行っています。

この300年住宅は、ひとことではお話できない、もの凄いメリットと可能性を持っています。私が実際に建ててみて、その内容を完全に把握したいと思っています。


温暖化による影響と思われる強い台風や局地的な豪雨による水害、北海道では台風の被害もでています。今年は、規模も回数もさらに増えてしまうでしょう。地球温暖化は予想以上に加速的に進んでいるようです。

残念ながら、この地球規模のこの問題や重要性は正しく意識されていないように思います。今年は地震だけでなく、こういった耐災害性も考えた住宅にしていかなければならないと皆さんも認識されることでしょう。



さて、私の今年の課題は

①300年住宅の設計、監理、工事を通して完全に把握し来年には自身をもってお薦めできるようにする。

②木造住宅で、こういった耐災害性も考慮したベターな仕様を決め、価格を含めて公表していく。

③ドイツのエコ住宅を見学に行き、研究して無冷暖房住宅へ近づくヒントを探し具現化していく。

④コストパフォーマンスを上げるため、資材の指定や支給を行い、工事品質に責任を持つために職人の指定などもっと工事に絡んで監理していく。

⑤より良い住宅を求めていくうえで、研究への投資や時間を増やす。

⑥住宅の正しい考え方を、拡げていくために行動する時間を増やす。

ということですが、皆さんの課題や目標は何でしょうか?


では、今年が皆さんにとって幸せで充実した一年となりますように!


ミタス一級建築士事務所 清水煬二





神奈川県横浜市 注文住宅の住宅設計 ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/



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