一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

住宅の室内壁仕上げは、何が良い?(3)

2007年01月20日 17時26分32秒 | 住宅の材料を考える
こんばんは、清水です。

朝から打ち合わせが続いたので遅くなりました


室内の壁について、クロス関係の仕上げについては、以前述べました。
本日は、木製の仕上げ材について述べましょう。

30~40年位前ですと、天然木化粧合板仕上げの壁が主流だったのですが、インテリアが暗いイメージになることもあって、工事も容易で明るく感じるビニルクロスへと変わっていきました。

この天然木合板のメリットとしては汚れが目立ちにくいので、クロスのように張替の必要もなく、そのまま何十年とお使いになっているケースを拝見します。

この天然木合板ではなく、天然無垢材を張ることもあります。値段がかなり高いのですが、小さいブロック調になったものが出回っています。

同じ使うなら、カタログを出しているメーカーが造っている合板や天然木ブロックより、材木屋さんから仕入れた無垢材の羽目板の方が良いのではないかと思います。値段的にもそれほど高くはなりません。材質は、杉、ヒノキ、サワラ、などが使われやすいですが、節の有無や色、仕上げ状態によって値段がかなり異なるので、選ぶことができれば、そのこと自体が面白いかもしれません。

壁全体が天然木の場合、木の目が多くて山小屋風でちょっとうるさく感じることがあります。そのため、床と天井だけに使うとか、壁に使うなら腰壁や、室内のある一面の壁だけに限定して使うと良いでしょう。

壁に天然木を使うとインテリアのイメージをかなり限定してくることもあるので、使い方には注意です。

ビフォーアンドアフターに出たときに、コストを抑えるため浴室の壁に杉の天然木を使いました。防水や防湿をしっかりしないといけませんが、壁の下部と床、浴槽にハーフユニットを使えば割安にはできます。余談ですが、この場合のハーフユニットに関しては、TOTOよりもイナックスの方が見映えが良いです。



ミタス一級建築士事務所 清水煬二


神奈川県横浜市 注文住宅 住宅設計の ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする