▲これが、鉄筋コンクリート造など、より正確な地盤強度を
必要とする場合のボーリング調査
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
地盤改良についての相談が来ましたので、
簡略化した一般論としてお答えしておきます。
「ご質問内容は
・ハウスメーカーで木造2階建てを新築予定で地盤調査を行った。
・地盤改良は不要との判定。
・粘土質の自沈層が、地盤から2メートル以上に渡って全体に存在する。
・ソイルコンパクターで締め固めをする指示が出た
上記で大丈夫でしょうか?心配です。
正確に判定する方法はないのでしょうか?
というような内容です。」
結論からいいますと、
ご心配なら表層改良を依頼すれば良いかと思います。
わたしなら、お聞きした内容からの判断ですが、
そのようにいたします。
もちろん、費用は掛かりますし、別途負担が必要でしょうが
表層改良は比較的費用が安い工法です。
といっても、ハウスメーカーの場合、
直接依頼する場合や、安い工務店経由の
2倍程度の金額になることはあります。
そこは、交渉してください。
または、工事分離ができるのかどうかという交渉も
必要になるかもしれません。
いずれにしろ、ハウスメーカーの担当に依頼して、
もし、担当者が難色を示すようなら、
「貴書の技術責任者と直接話をしたい。
本当にこれで、必要ないというのが、
貴社の技術責任者の判断なら、考え直すが
直接会って、お話したい。」
とリクエストしてください。
その責任者に、
「本当に技術者として、このデーターをみて
地盤改良無しの判断で責任を持てますか?」
と質問をしてみれば、良いでしょう。
木造2階建てや3階建ての調査では
ボーリング調査をするわけではありません。
そのため、誤差を含みますし、判断する人にもよります。
正確なデータ取得のためには、
ボーリング調査の後、3軸データーや載荷試験など
行うことがありますが、
木造2階建てでは、スウェーデンサウンディング方式で
そこまで行うことはありませんし、そのまでの必要性は
通常はないでしょう。
最大手のハウスメーカーの担当者が
予算オーバーになり、契約ができなくなるからと
地盤調査の判定を書き直していたことが
それほど以前ではく、最近でもありました。
同じ会社で建築確認申請を別の担当者が
書面を偽造していたこともありました。
今回の場合は、そのような例ではないでしょうが、
「ソイルコンパクター」は水を含くむ粘土質の軟弱地盤については、
一般的に適していないとされています。
判断については、現地やデーターも見たわけでも、
建物の重量や図面を観たわけでもありませんから、
今回の判断が間違っているとは決していいませんし、
その判断は、メール程度の相談でそれ以上のことを
何も知らない私が判断すべきではありませんし、できません。
ご心配な場合は念のため、お話したように
ハウスメーカーの他の技術者か
お近くの別の専門家に詳細な書類で客観的な説明や判断を
してもらったほうが良いでしょう。
もし、対応してくれない場合は、
お近くの詳しい建築士会などに相談する方法もあります。
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