一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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馬場のぼる展

2009年09月17日 20時18分58秒 | スタッフのブログ
▲ 「馬場のぼる展」 チラシ


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


本日は、スタッフブログのアップです。




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子どもの視点~青森県立美術館「馬場のぼる展」にて


こんにちは。設計スタッフのS・Kです。

8月のお盆休みに、義父母の住む青森に行ってきました。

夏涼しく、食べ物のおいしい青森行きは毎年の楽しみですが、
2006年に青森県立美術館ができてから
さらに楽しみが増しています。

ちょうど開催されていたのが、
楽しい絵本や漫画で有名な「馬場のぼる展」でしたので、
喜び勇んで出かけました。






▲子ども向けに配られた「鑑賞ガイドブック」より。
馬場のぼるさんは青森出身です。




▲1967年出版の「11ぴきのねこ」。
 シリーズは全6作。

館内は原画やスケッチがたくさん展示されており、
私はその生き生きとした線に見とれておりました。

一緒に行った小学2年生の甥も、
以前からこのねこたちが大好き。
ちょっとずるくてマヌケなねこたちの行動に、
大いに共感しているフシがあります(笑)

この甥がいちばん興味を示したのが、
『絵巻えほん 11ぴきのねこマラソン大会』の原画。

長い紙をアコーディオンのように折りたたんだ形式の絵本なので、
原画はたて45㎝、幅4.4mもあります。

展覧会の図録に載っていた、馬場さんの談・・・

「なにしろネコの国のマラソン大会ですから、
 ふつうのマラソンとは違います。・・・
 まあ、人生の縮図みたいなものです。」

「あれも描き加えたい。これを描きこみたい。
 描きたいものが次から次へと湧いてきて、
 タイヤキのアンコは、どんどん詰まってふくらんで行きました。」





▲展覧会の図録より、絵巻の一部(マラソンのゴール付近)。
 場面はこの何倍もつながっています。

走っている11ぴきのねこ以外にも
数え切れないほどのねこたちの生活ぶりが描きこまれている、一大絵巻です。

その長い長い原画に、甥がずいぶん長いこと見入っていたので、
「これだけの絵を描くって、すごいよね」
と話しかけたら、
彼は目をキラキラさせて、ひとこと。
「うん。でも、これだけ走ったねこもすごいね」


その瞬間、確かに彼はねこの世界に生きていました。

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