みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
本日は、スタッフブログのアップです。
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子どもの視点~青森県立美術館「馬場のぼる展」にて
こんにちは。設計スタッフのS・Kです。
8月のお盆休みに、義父母の住む青森に行ってきました。
夏涼しく、食べ物のおいしい青森行きは毎年の楽しみですが、
2006年に青森県立美術館ができてから
さらに楽しみが増しています。
ちょうど開催されていたのが、
楽しい絵本や漫画で有名な「馬場のぼる展」でしたので、
喜び勇んで出かけました。
▲子ども向けに配られた「鑑賞ガイドブック」より。
馬場のぼるさんは青森出身です。
▲1967年出版の「11ぴきのねこ」。
シリーズは全6作。
館内は原画やスケッチがたくさん展示されており、
私はその生き生きとした線に見とれておりました。
一緒に行った小学2年生の甥も、
以前からこのねこたちが大好き。
ちょっとずるくてマヌケなねこたちの行動に、
大いに共感しているフシがあります(笑)
この甥がいちばん興味を示したのが、
『絵巻えほん 11ぴきのねこマラソン大会』の原画。
長い紙をアコーディオンのように折りたたんだ形式の絵本なので、
原画はたて45㎝、幅4.4mもあります。
展覧会の図録に載っていた、馬場さんの談・・・
「なにしろネコの国のマラソン大会ですから、
ふつうのマラソンとは違います。・・・
まあ、人生の縮図みたいなものです。」
「あれも描き加えたい。これを描きこみたい。
描きたいものが次から次へと湧いてきて、
タイヤキのアンコは、どんどん詰まってふくらんで行きました。」
▲展覧会の図録より、絵巻の一部(マラソンのゴール付近)。
場面はこの何倍もつながっています。
走っている11ぴきのねこ以外にも
数え切れないほどのねこたちの生活ぶりが描きこまれている、一大絵巻です。
その長い長い原画に、甥がずいぶん長いこと見入っていたので、
「これだけの絵を描くって、すごいよね」
と話しかけたら、
彼は目をキラキラさせて、ひとこと。
「うん。でも、これだけ走ったねこもすごいね」
その瞬間、確かに彼はねこの世界に生きていました。
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