みちのくの風の旅人 [ 愛と義の街(上杉の城下町)から情報を発信中 ]

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2022年8月 山形県南部の豪雨災害(1) 発生直後の新聞記事より

2022-08-25 22:00:00 | ニュース

 今から約3週間前の8月3日から4日に掛けて、山形県南部や新潟県北部で豪雨災害が発生した。米沢市でもたった24時間で、8月1ヶ月分の雨量を超える豪雨だった。

 4日の朝には全国ニュースにも取り上げられた。山形県南部においては、2年前の7月豪雨災害を上回る規模の災害となった。

 地元山形新聞記事を中心に、その時のニュース記事をそのまま掲載しました。

タイトルには、元の記事のリンクを貼っていますので、詳しくは知りたい方は、クリックしてみてください。


山形・新潟で記録的大雨、2人安否不明…最上川が3か所で氾濫・土砂崩れで200世帯孤立

     2022/08/04 12:55   読売新聞オンライン記事より
 
停滞する前線の影響で東北の一部や新潟県で記録的な大雨となり、気象庁は3日夜から4日明け方にかけ、山形県と新潟県の計10市町村に大雨特別警報を発表した。いずれも4日午前で解除されたが、山形県内では最上川が氾濫し、住宅浸水などの被害が拡大している。

 4日午前8時までに観測された24時間降水量の最大値は、新潟県関川村560ミリ、同村上市410ミリ、福島県北塩原村314・5ミリ、山形県 飯豊いいで 町306・5ミリで、いずれも観測史上最大となった。

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 3日にUPしたブログ記事の一部を以下に再掲載しました。

  ※ 上の大雨特別警報が出た地域の地図と、下の線状降水帯の架かっている位置がほぼ重なっています。

 今日は朝から強い雨降りが続き、時々雷鳴が響いている。昼のニュースでは記録的短時間大雨情報が出ていた。小国北部で1時間に110mmの危険な雨が降ったらしい。県内各地で大雨が降り続いた。JR東日本の県内路線で運休が相次いだ。   

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置賜で記録的大雨 最上川複数箇所で氾濫  2022/8/4 22:18

 本県上空に3日発生した線状降水帯の影響で、置賜地域を中心に襲った記録的大雨から一夜明けた4日、県内各地ではJR米坂線の鉄橋崩落など甚大な被害が明らかになった。最上川は同日未明に複数箇所で氾濫し、流域の住宅地に流れ込んだ。小国町では主要道路や鉄道が寸断され、一時孤立状態に。飯豊町では1人が行方不明となっている。

 県や山形地方気象台などによると、4日の24時間降水量は飯豊町高峰306.5ミリ、小国281.5ミリ、米沢256ミリ、長井241.5ミリ、飯豊町中津川186.5ミリで5地点とも観測史上最大となった。小国の北部付近では記録的短時間大雨情報が発表された。米沢、南陽、高畠、川西、長井、小国、飯豊の各市町に出されていた大雨特別警報は4日朝、警報に切り替わった。

 最上川は長井市で堤防を超えて水が流れ込み、米沢市と大江町でもあふれた。同町では川沿いの百目木(どめき)地区で複数の住宅が浸水した一方で、米沢、長井では洪水による住宅被害は確認されていない。

 米坂線は飯豊町の羽前椿-手ノ子間で小白川に架かる鉄橋が崩落。国道113号は山形、新潟両県側とも冠水などで通行止めとなり、小国町が孤立状態となった。その後、新潟県側の規制が一部解除されて孤立は解消された。

 飯豊町の行方不明者は町内の大巻橋が崩落し、流された車に乗っていた人という。県警などが捜索したが、この日は見つからなかった。同町では断水が続いており、県からの災害派遣要請を受け、陸上自衛隊第6師団(司令部・東根市神町駐屯地)が町内2カ所で給水支援活動を展開した。

 県は大雨被害の現状を踏まえ、新たに寒河江、大江、小国、白鷹の各市町に災害救助法の適用を決めた。対象市町村は米沢、長井、南陽、高畠、川西、飯豊を含め4市6町となった。


床上・床下浸水100棟超 県内豪雨・国道113号通行再開   2022/8/6 07:59

 置賜地域を中心に記録的な大雨に見舞われた県内は5日、おおむね晴れや曇りとなり、各地で復旧作業が進められた。県のまとめによると、非住家を含めた建物被害は少なくとも12市町の100棟以上に上り、今後さらに拡大する見込み。飯豊町ではほぼ全戸で断水が続き、給水作業が行われた。国道113号は同町側も通行が再開された一方、JR米坂線は復旧が見通せていない。
 同日午後3時現在、住宅の床上・床下浸水被害は川西町が40棟以上、大江町が14棟、高畠町が13棟、大石田町が4棟、南陽、小国の両市町が各2棟、寒河江、村山、河北、白鷹の各市町が各1棟。車庫や店舗といった非住家は高畠町が20棟、大江町が15棟など。飯豊町はいずれも確認中。現在も各市町で調査が進められており、被害はさらに広がるとみられる。

 飯豊町は2300戸で断水が続いている。日本水道協会県支部が給水支援を始めたほか、県も応援要請を受けて6~9日に給水車を出動させる。

 国道113号は小国町綱木箱口から飯豊町手ノ子の約12キロ区間が全面通行止めとなっていたが、6日午前0時に片側交互通行に切り替わった。新潟県側は4日に規制が一部解除されており、山形、新潟両県側から小国町への通行が可能となった。

 JR東日本は5日、米坂線の一部区間で当面、運転を見合わせると発表した。飯豊町の羽前椿―手ノ子駅間で崩落した鉄橋の復旧に関し、JR東日本新潟支社は十分な現地確認ができていないと説明。「復旧作業の段取りすら組めておらず、復旧時期の見通しは立てられない」としている。

 最上川は米沢、長井、大江に加え、河北町の2カ所でも氾濫が確認された。


県内豪雨、遠い日常一歩ずつ 小国・新潟側からの物流再開
2022/8/6 13:00

 町内を貫く国道113号の東西両方向での全面通行止めとJR米坂線の運休で、4日夕まで孤立状態となった小国町。新潟県側の国道が通じて一夜明けた5日、物資を積んだトラックが続々と町内に入った。

    <  中略 >

◆飯豊

床上浸水した住宅。住民らが後片付けに追われた=5日午後1時47分、飯豊町椿

 多数の床上・床下浸水が発生した飯豊町では5日も、住宅や店舗の後片付けをする姿が見られた。

 椿地区の民家では約10人が協力し、ぬれて重くなった畳を軽トラックなどで運び出していた。母、夫と暮らす島田三恵子さん(65)によると、3日は玄関前が川のような状態となり、道路の向かい側にある白椿地区公民館には警察官に背負われて避難したという。床上約40センチまで浸水した家の中では、床板がめくれ上がり、祖母の嫁入り道具のタンスは水を吸って開けることすらできなかった。夫の実家で寝泊まりしながら清掃を進めているものの「住み続けるのは無理かもしれない」と諦めの色がにじんだ。

  <  中略 >

◆百目木(大江)

道路に残る泥を除雪用具や重機などを使って片付ける町民ら=5日午前11時31分、大江町左沢

 2020年7月豪雨と同様に最上川があふれ、十数戸が浸水被害に遭った大江町左沢の百目木(どめき)地区では5日、前日に引き続き住民や親族、知人などが、住宅や車庫に入り込んだ大量の泥の撤去に追われた。それぞれ地区の中央を走る町道にいったんかき出し、重機が何往復もして搬出した。

 朝日町から夫の実家の手伝いに来たパート従業員の女性(44)は住宅1階部分に30センチほどに積もった泥を黙々と取り除き、引き出しに泥が詰まった重い机を運び出した。建物は引き戸のガラスが割れ、壁が破損。2年前の豪雨後にワックスがけした床は無残にたわみ「前回あんなに頑張ったのに…」と肩を落とした。

 近くに住む自営業川村寛克さん(45)は先月中旬から地区内にある蔵の1階を借り、アトリエとして使い始めたばかり。水は天井付近まで達し、この日は友人らと共に泥を除雪用具で押し出した。「いつか水害は発生するだろうと思っていたが、こんなに早く起きてしまうとは」と語った。


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