一週間前の、今日
サンタさんから娘へのクリスマスプレゼント
我が家の愛犬『サスケ』が交通事故に遭った。
一時は、万事休す。と思われましたが奇跡の復活を遂げたので
今やっと、ここで告白できるようになった次第です。
先週の木曜日のこと、娘を車で習い事先へ送り、帰りに近所の公園で散歩した。
なのにサスケはこの日に限って往生際が悪く、
すんなりと車に載ってはくれなかった。
自宅に戻り、車庫入れをし、ドアを開けたとたん
サスケは、私の腕の中から蹴るようにして下りてしまい
そのまま車道へ走り出てしまった。
慌てて追いかけ、道路反射鏡(カーブミラー)で車が来てないことが確認できたので
ほっとして私は名前を叫びながら小走りに道路に出たら
近所の大きなバス通りから、カーブしてきた車がまだ少し先の方に見えた。
サスケを確保するには、まだ間に合う時間と余裕が十分あるようにその時は思っていた。
通行人にじゃれていたサスケがこちらに戻って来ようと横断したとき
どうやら死角に入ったらしく車は一旦停止もすることなく前進を続けて
サスケは車の前を横断するように戻ってきた。
私が慌てて車を制止するもむなしく、サスケは後輪でひかれてしまった…
一瞬の出来事。
驚いたのは運転していた女性の反応
「今ひいたんですか?」
車は、サスケのひかれた場所からかなり前進して停止し
ぐったりしているサスケを私が抱いていても動揺が見られず
「どうさせてもらったらいいですか?」という。
とにかく車に乗せてもらって近くの動物病院まで連れて行ってもらうことにした。
車の中でサスケの名前を何回連呼したか覚えていない。
「先生!車にひかれました!助けて!」
緊急の救命救急さながら、サスケは酸素マスクや、血管確保のための管やら、
脳を圧迫しないようにするための管やら、ステロイド剤投与なんだかいっぱい付けられた。
小さなたった5カ月のサスケを私はひどい目に遭わせてしまった。
待合室で、30分以上たっただろうか、相手の方とはお互い無言
気まずいのでこちらから
「あの時一瞬、止まられましたよね?」私には、そう見えたと思っていた。でもその人は
「いえ~、ゆーっくりと進んでました。」
「!!!…止まって無かったんですか。どうして…?」
「犬は、車が近づいたらどくものだと思ってたから。」
「…。」
残念ながら相手が悪すぎた。話にならない、と思った。
その人は、通行人のおばさんは知ってる人で、じゃれているサスケが追い払われているのを見ていた、という。
通行人・サスケ・走り寄る私
これらのどれを見て「安全だ」とみなし、車を止めなかったのだろう…もう言っても仕方がない
サスケはレントゲンの結果
“坐骨骨折”しかも左3か所、右2か所。右においては脱臼もしていた。
脳の安定を待って19日、改めてCTの設備もある奈良市の病院にて夜間緊急手術が行われた。
4時間にわたる手術は無事終わったが、後遺症が残るかもしれないといわれている。
知らなかったが、こういう場合、交通事故でも、『犬』は、ただの物損だそうだ。
つまりは購入価格が賠償の対象。
これが人間の子供だったらどう?即死だったらどうするの?
犬は車に踏んづけられても、保険会社は手術代も入院費も治療費すら、出してはくれない。
一瞬でも放し飼いとみなされ100パーセント飼い主の過失。相手からは謝罪もサスケの安否を気遣う連絡もいまだ無い。
悲しい現実。家族の心痛、サスケのいない、がら~んとした静かな家。空虚、という言葉がよぎる。
どうしてくれるの?と言いたい。
たった3か月前の生活に戻っただけなのに
我が家にはもうすっかり彼の場所がそこにあった。
サスケは2カ月の絶対安静、でもヤツ、今日も病院でガッツリご飯を食べていた。
これからお母さん達は、キミが、何~ん匹も買えるような大金をかけてもキミを救いたいんだよ
…と
頭をなでてやりながら、目の前で美味しそうに病院の美味しい缶づめご飯を食べるサスケをほっとしながら見ていた
(おわり)