父親が10歳の娘さんを虐待死させるという痛ましい事件が起きてしまいました。
児童相談所が一時保護しましたが、1か月後、関係が改善されたと判断され保護を解除され、その後の事件。
その間、児相や学校の職員は一度も自宅を訪問しなかったことで、
その対応が適切ではなかったのではないかと問題視されています。
「虐待は重篤ではない」という判断があったようですね。
父親は虐待を否定。一時保護するも娘さんが自宅に帰ることを希望したそうで。
1月から不登校になっていますが、
この頃から虐待がエスカレート?身体の傷がわかってしまうので、休ませたとも言われています。
「家族で沖縄に滞在する」と学校に説明したそうです。
児相や学校を家に寄せ付けないようにするために居留守を使ったのでしょうか。
言葉をそのまま信じなければいけないのか・・・
疑ってはいけないのか・・・
そう思ってしまいます。
娘さんが誰にもヘルプを求められない状況に陥ってしまいました。
学校側に助けを求めたことで、父親の怒りを買い、
かえって虐待がエスカレートしてしまったような気がしてならないです。
今日、以前、児童相談所に勤務していた方が番組に出演されていました。
なぜ、児童相談所がこの少女を救えなかったのか・・・
まず、児童相談所は公務員の異動先の一つに過ぎず、
虐待の知識がない人もいるそうです。
児童福祉司の勤続年数は、約4割が3年未満。
10年以上は16%のみ。
人材不足という問題があります。
相談の電話は、毎日、鳴りっぱなし。
そうでもないと思われる相談は後回しにされる。
あくまでも自発的な相談を受ける機関という位置づけ。
相談の内容は様々で、専門性を持つのは難しい。
つまり児童相談所は『虐待防止の専門機関』ではないということです。
今回の事件も「長期欠席」など、虐待の兆候と結び付けられるか・・・
親や子どもの言葉の裏を読み取れるかどうか、
虐待防止には、専門的な知識や経験上の感が必要なんでしょうけど、
それが求められない状況のようです。
その専門性の話ですが・・・
学校は不登校の専門ではないですよね。
ケン太が小5で不登校になった時、すぐ校長先生に呼び出され面談しましたが、
それは、不登校の原因は学校側にあったのかどうかの確認でした。
つまりは、教育委員会に訴えるのか?そうであれば事前に阻止したいということだったと思います。
子どもの状況を把握するのみで、今後どうしていったらいいかなど、家族と話会うことはなかったです。
教育委員会にもいたことがある校長は、
不登校の実態と復学の難しさをよくわかっておいででした。
学校が動く難しさも。
「学校は残念ながら、不登校の専門家ではないんです。
スクールカウンセラーに繋ぐことしかできないんです」
・・・とカウンセラーの予約をすぐ入れてくれました。
カウンセリングを受けましたが、
家からでれない本人抜きのカウンセリングです。
状況報告をするのみで、具体的にどうすればいいとアドバイスはなく、
あっという間に数か月が経ちました。
後で知りましたが、カウンセリングは、基本は「癒し」
傾聴や共感などの手法で、相談者に語らせることで、相談者が自身の抱える問題に対する気づきを得たり、
自ら変化し問題を解決できるように手助けするもの。
こうした方がいいというアドバイスをするものではないんですね。
まして本人が受けられないのですから。
スクールカウンセリングは時間の無駄でした。
まずはスクールカウンセラーは学校にいます。
クラスに入れなくても、カウンセラーには会える子ならいいですが、
ケン太のように家から出れなかった子はカウンセリングを受けることはできません。
そういう子が多いと思います。
スクールカウンセリングは登校している子のためのものであって、
学校に出向けない子のものではない。
その現実を知りました。
ケン太は担任の先生からの電話には出なかったし、
親にかかってきた電話も切ろうとしたので、
先生がケン太と接触することは難しく、
我が家を訪問することはありませんでした。
先生は学校に来ている子の対応だけで大変ですから。
学校に来ていない子を気にかけてはくださいますが、
会おうともしない子をどうしたらいいのか・・・
対応に息詰まってしまうんじゃないかと思います。
不登校は学校で起きることであるので、
学校や先生やカウンセラーにまずは相談しますが、
そこは不登校の専門ではない。
だから先生の個々の判断に委ねられることも多い。
かえっておかしくなってしまうこともある。
ほんと難しいですね。
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児童相談所が一時保護しましたが、1か月後、関係が改善されたと判断され保護を解除され、その後の事件。
その間、児相や学校の職員は一度も自宅を訪問しなかったことで、
その対応が適切ではなかったのではないかと問題視されています。
「虐待は重篤ではない」という判断があったようですね。
父親は虐待を否定。一時保護するも娘さんが自宅に帰ることを希望したそうで。
1月から不登校になっていますが、
この頃から虐待がエスカレート?身体の傷がわかってしまうので、休ませたとも言われています。
「家族で沖縄に滞在する」と学校に説明したそうです。
児相や学校を家に寄せ付けないようにするために居留守を使ったのでしょうか。
言葉をそのまま信じなければいけないのか・・・
疑ってはいけないのか・・・
そう思ってしまいます。
娘さんが誰にもヘルプを求められない状況に陥ってしまいました。
学校側に助けを求めたことで、父親の怒りを買い、
かえって虐待がエスカレートしてしまったような気がしてならないです。
今日、以前、児童相談所に勤務していた方が番組に出演されていました。
なぜ、児童相談所がこの少女を救えなかったのか・・・
まず、児童相談所は公務員の異動先の一つに過ぎず、
虐待の知識がない人もいるそうです。
児童福祉司の勤続年数は、約4割が3年未満。
10年以上は16%のみ。
人材不足という問題があります。
相談の電話は、毎日、鳴りっぱなし。
そうでもないと思われる相談は後回しにされる。
あくまでも自発的な相談を受ける機関という位置づけ。
相談の内容は様々で、専門性を持つのは難しい。
つまり児童相談所は『虐待防止の専門機関』ではないということです。
今回の事件も「長期欠席」など、虐待の兆候と結び付けられるか・・・
親や子どもの言葉の裏を読み取れるかどうか、
虐待防止には、専門的な知識や経験上の感が必要なんでしょうけど、
それが求められない状況のようです。
その専門性の話ですが・・・
学校は不登校の専門ではないですよね。
ケン太が小5で不登校になった時、すぐ校長先生に呼び出され面談しましたが、
それは、不登校の原因は学校側にあったのかどうかの確認でした。
つまりは、教育委員会に訴えるのか?そうであれば事前に阻止したいということだったと思います。
子どもの状況を把握するのみで、今後どうしていったらいいかなど、家族と話会うことはなかったです。
教育委員会にもいたことがある校長は、
不登校の実態と復学の難しさをよくわかっておいででした。
学校が動く難しさも。
「学校は残念ながら、不登校の専門家ではないんです。
スクールカウンセラーに繋ぐことしかできないんです」
・・・とカウンセラーの予約をすぐ入れてくれました。
カウンセリングを受けましたが、
家からでれない本人抜きのカウンセリングです。
状況報告をするのみで、具体的にどうすればいいとアドバイスはなく、
あっという間に数か月が経ちました。
後で知りましたが、カウンセリングは、基本は「癒し」
傾聴や共感などの手法で、相談者に語らせることで、相談者が自身の抱える問題に対する気づきを得たり、
自ら変化し問題を解決できるように手助けするもの。
こうした方がいいというアドバイスをするものではないんですね。
まして本人が受けられないのですから。
スクールカウンセリングは時間の無駄でした。
まずはスクールカウンセラーは学校にいます。
クラスに入れなくても、カウンセラーには会える子ならいいですが、
ケン太のように家から出れなかった子はカウンセリングを受けることはできません。
そういう子が多いと思います。
スクールカウンセリングは登校している子のためのものであって、
学校に出向けない子のものではない。
その現実を知りました。
ケン太は担任の先生からの電話には出なかったし、
親にかかってきた電話も切ろうとしたので、
先生がケン太と接触することは難しく、
我が家を訪問することはありませんでした。
先生は学校に来ている子の対応だけで大変ですから。
学校に来ていない子を気にかけてはくださいますが、
会おうともしない子をどうしたらいいのか・・・
対応に息詰まってしまうんじゃないかと思います。
不登校は学校で起きることであるので、
学校や先生やカウンセラーにまずは相談しますが、
そこは不登校の専門ではない。
だから先生の個々の判断に委ねられることも多い。
かえっておかしくなってしまうこともある。
ほんと難しいですね。
