MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

伊勢に行く(3)

2018-08-27 11:36:47 | 旅は道連れ世は情け
夜半に風も強まり、台風の接近を予想させた。
台風情報を聴きながら、仮眠の様な形になった。
明けて雨風があり、どうしたものかと思案。
朝食を摂り、情報を得ているが、コース変更か。
河崎に再度出かけるが、お目当ての店は11時から。
台風の進路からは外れているものの影響は大きい。

2日目の投宿先に早めに入ることとして、その方向に
向かう。途中、「うなぎ」をここ何年も時期にきちんと
食べていないという事になり、昼は「うなぎ」ということに
なり、頭の中がうなぎでいっぱいになった。

「川うめ」という老舗の鰻屋さんを見つけた。そこで昼を
決め込む。妻は、ランチセット。私はウナギ3枚と肝吸い
にした。ここは、うな丼だと、ご飯にうなぎのたれがまざって
おり、鰻のたれの甘辛ご飯になった。ウナギもふっくらしており
皮はパリパリ感があった。肝吸いも上品でおいしかった。
このあと何年この手のものが食べられるのだろう・・・。

いい時間に昼を取り宿に向かうことにする。風はそれなりにあるものの
雨はそれほどでない。早めの対応がよいかもしれない。
本来はオプションコースがメインになっていて気が引けたがそういうこと
なので、実施に踏み切る。
投宿先より先に、本格的なJAZZ喫茶があるという。たぶん、今回のがしたら
行く機会もなくなるかもしれないと思い向かった。
幸い、天候はそれほど崩れていかないようなので、車を進めた。
この店は1時間ほどで出た。妻を車で待たせていたというのもあるが、
大音量のJAZZを聞くというのは、ファンでない限り、かなりストレスのかかる
事なのだ。車を投宿先に向ける。

的矢湾に面したその宿屋さんは、牡蠣を出すところでも名が知れていた。
私は、牡蠣についてはあまり好みではなかった。オイスターバーなどで食べても
鮮度が良くても好きになれなかった。しかしながらここの的矢牡蠣は養殖であり、
その作り方が独特で、牡蠣のエグミが一つもなく、食べやすかったため、
牡蠣に対する考え方を変えさせた牡蠣の1品だった。かといって数多く食べられる
わけでもないのだが・・・。
ここは、夏は普通の牡蠣はオフシーズンなので、(11月から3月)その間は、
夏牡蠣になる。夜のご飯は、大きい牡蠣のコースになる。
早めに投宿して温泉に浸かり、デトックス。
夕飯はさすがに牡蠣づくしは一生分の牡蠣を食べたと思った。当分牡蠣は・・・。
夜の台風情報が気になる。四国方面に上陸。こちらはその影響もある。
新幹線が動かないかもしれない。帰る日に動かないのではその翌日は仕事が
入っている。戻れないのはまずい。一応職場に一報入れておく。宿も抑える。
そんなこんなで台風情報を見ながら一夜を過ごし、寝不足気味になる。

志磨 磯部 川うめ(うなぎ)
https://tabelog.com/mie/A2403/A240303/24000557/


つづく

伊勢に行く(2)JAZZBAR「ふぁん」

2018-08-27 11:31:25 | 音楽が流れる喫茶&BAR
宿にチェックインして足を伸ばす。夕食を待ってる間に
時間になる。旅館につきものの和食のコース。当地の食材を
使って美味しく仕上げている。この歳になると、それほど
量はいらないし、出たものは美味しくいただくことにする。
デザートは別所に用意されており、それもバイキング形式なので、
別腹の方にはうれしい配慮。ロールケーキなどいただく。
腹八分を通り越し10分くらいになってしまう。
いけないいけない。
食後、市内のJAZZBARに出かけた。車で20分、市内の
コインパーキングに入れて店を探す。店の外装が修理中で、
看板も出ていない。ドアには営業中の札は下がっていたが
わかりにくかった。気を引き締めて、ドアを開けて中に入る。
ご夫婦で店を切り盛りしている。昭和57年開店してから今日まで
営業。長期に渡って店をされている。カクシャクとされている。
車なのでノンアルコールカクテルを・・・。というと、
オレンジ・ジュースにレモン果汁を混ぜてシェイクして出てきた。
カクテルの名前は失念したが、美味しくいただいた。
先客の御夫婦が色々飲まれていて、オーナーと話が弾んでいた。

オーディオはスピーカーが一風変わっていて、コンクリート製?か何かの
丸いエンクロージュアにJBLのLE15-Aが入っていて、ツィ―ターはパイオニア製
とか、貼ってあった。ある種年代物のオーディオ。アンプはわからなかった。
レコードも数ある様だったが、現在はCDメインで流しているようだ。

エヴァンスの10枚組の「ブルーイングリーン」というセットものから、流していた。
1955年から60年くらいまでのアルバムからチョイスされていた。BGM的に流していた
ので、それほど聴くでもなく聴いていたが、エバンスのタッチはいいですね。

ご夫婦はこちらのひとだったが、伊勢を楽しんでいってくださいと声をかけて
くださった。先に出ていかれて、一人になった。オーナーに同じものを再度
オーダーして、何か聴かれますか?と聞かれたが、アルバムリストでもない限り
これが聴きたいと思いつかない。今聴きたいものがここにないことも多い。
いつものお任せにする。

オーナーは高音質盤の一枚から
マイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」
CDトレイに乗せた。
ボリュームを上げてくれた。これがここのサウンドなんだ
という硬質なJAZZサウンドが流れてきた。
キャノンボールもコルトレーンも刺さる。
ここではキャノンボールが一枚も二枚も上だ。
1枚聴いてしまった。オーナーはキャノンボールが好きだとはにかみながら
いった。これはエバンスつながりでありながら、キャノンボールも
ご自身が楽しんだんだなと思った。なかなかのリスナーである。
これを潮に店を出た。隣の店はジャズ喫茶で営業していた「城」という店で
この店は退店してしまった。

今日行ったところは「ふぁん」という昔からのファンは「トリス・バー」という。
寿屋時代の栓抜きが置いてあるのには驚いたが、そういう歴史のある店だった。

オーナーは80歳を過ぎ、ご夫婦で営業されている。
長く続けてほしいものだけれど、こちらもいちげんさんで終わり、リピートは
考えにくい。時代の流れには勝てないのだ。
伊勢の片隅でこのような店は細々と時間を紡いでいた。ごちそうさまでした。

宿に車で帰り、温泉に浸かって汗を流す。明日以降台風はどうなるのだろうか・・・。

つづく。

伊勢市「ふぁん」
https://tabelog.com/mie/A2403/A240301/24010656/