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シュテファン・ジャッキー(ヴァイオリン)パシフィック・コラール女声合唱 カレン・カメンセク指揮パシフィック交響楽団演奏会

2023-01-25 05:56:58 | 音楽夜話(クラシック)
シュテファン・ジャッキー(ヴァイオリン)パシフィック・コラール女声合唱 カレン・カメンセク指揮パシフィック交響楽団


1.23


12:00-14:00 19.00-21.00 KUSC


クライン:旋回軸 Pivot
現代曲。
ブルッフ:スコットランド幻想曲 ト長調 op.46
ソリストアンコール バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005 - 第3楽章 ラルゴ
ブルッフは、ヴァイオリン協奏曲よりこちらのほうが、聴いた回数は多いかも。それだけ、コンサートにも
かかっているのではないかと思う。調性にもよるのか、気分よく聴けた。
アンコールは語り掛けるようなバッハ。無伴奏は、こういう楽章もあるのかとおもった。
ソリストは38歳新人ではないけれど、ベテランではない微妙な時期のソリスト。仕事をどんどんこなしていくような
年齢なのかもしれない。歌い方はうまいと思う。


ホルスト:組曲「惑星」 op.32
火金水木土天海 
ポピュラー名曲になっている1曲。メジャーオケと迫力は変わらない。基本的なオケのポテンシャルは、メジャーオケからの
メンバーが移ってきていることもあって、遜色ない感じがする。客演のカレン・カメンセク(女性)は、オーケストラ・コントロールも
巧みな感じだし、協奏曲の伴奏とメインプロの向き合い方は違うように思う。ちょっとあか抜けないけどより入り込んでいる感じがする。
(パシフィック交響楽団は、カリフォルニア州・オレンジカウンティにある交響楽団)アメリカのオケは、全体的に鳴らすし、このような曲でも
派手に鳴ってる感じがする時がある。効果的な時と、そうでなさそうなときもあるが、会場と録音では違うので考慮するときもある。
天王星は結構堂々と鳴らされていた。派手な魔術師。海王星は女性コーラスが最後まではっきり聞こえぷつっと終わる。普通は
だんだんコーラスが小さくなってきこえなくなっていって、幻想感を出して終わるのだけれど、ぷっつり終わられると、気持ちの持っていきようが
なくなり、酸素のない宇宙に頬りだされた様な不安感を持って終わった。不思議な惑星だった。


シュテファン・ジャッキー(ヴァイオリン)パシフィック・コラール女声合唱 カレン・カメンセク指揮パシフィック交響楽団
2022年11月17-19日 コスタメサ、ルネ&ヘンリー・シーガーストロム・パフォーミング・アーツ・センター
指揮者のカレン・カメンセクは1970年アメリカ生まれの女性指揮者。



ベートーヴェン・マラソン2020その1イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団演奏会

2023-01-25 05:48:04 | 音楽夜話(クラシック)


ベートーヴェン・マラソン2020その1




1・23
03:30-06:00 19.30-22.00 BartokRadio ベートーヴェン・マラソン2020その1


ベートーヴェン: 劇付随音楽 「エグモント」 op.84~ 序曲
同: 七重奏曲 変ホ長調 op.20
同: ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 op.27-1
同: 交響曲第1番 ハ長調 op.21
同: モーツァルトの歌劇 「魔笛」から 「恋を知る殿方には」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO 46
同: 交響曲第7番 イ長調 op.92
ガボール・カッリ指揮ブダペスト室内管弦楽団(1.)
ガボール・シポシュ(ヴァイオリン)チャバ・ガルフィ(ヴィオラ)リタ・ソヴァニー(チェロ)ゾルト・フェジェールヴァーリ(コントラバス)
アコシュ・アーチュ(クラリネット)ゾルターン・シェーケ(ホルン)ダニエル・タリアン(ファゴット、以上2.)
ゾルターン・フェジェールヴァーリ(ピアノ、3.)
マテ・ハモリ指揮オーブダ ・ダヌビア管弦楽団(4.)
ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)デネシュ・ヴァールヨン(ピアノ、以上5.)
イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団(6.)
2020年2月2日 ブダペスト、ベラ・バルトーク国立コンサート・ホール


より、1番・7番。


演者が違うけれど、過去の番組なので、交響曲を聴いていく。ベートーヴェン・イヤーだったからか、シリーズになっている。



マテ・ハモリ指揮オーブダ ・ダヌビア管弦楽団 交響曲第1番 ハ長調 op.21  
若いころの交響曲のはつらつとしたところをモダンオケで表現している。特に古楽風のアプローチを
している感じもないけれど、闊達なテンポで進んでいく。若書きのベートーヴェンもいいなと思う。


イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 交響曲第7番 イ長調 op.92
ロイヤルコンセルトへボウ管と全集を出しているから、それほどアプローチも変えずに演奏していると
思われる。手兵であるからまとまりもよく、各楽章終わりに終演後に近い盛大な拍手が来ていた。
後期の作品だからというのもあるけれど、1番のさわやかさと違い、7番の大人の風格がうかがえる。


聴衆からも愛されている団体なのかもしれない。「楽員全員を2年契約とし、更新時には必ずオーディションを
実施するという厳しい運営方針」という中でレベルの維持向上を図っているという。いろいろな団体があるものだけれど、
結構これは厳しいのではないかと思われる。プロも大変だ。


後半3.4楽章はアタッカで隙なく続けるのかと思ったら、聴衆の盛大な拍手が入ってブレイクした。
終楽章は早めのテンポで乗り切る算段なのか、前に前にという感じが伝わる。ベートーヴェン時代のロック。
ブラヴォー。