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ケント・ナガノ指揮ウィーン放送交響楽団演奏会。

2020-08-21 22:17:25 | 音楽夜話(クラシック)


ケント・ナガノ指揮ウィーン放送交響楽団演奏会。


02:30-04:55 19.30-21.55 ORF


マーラー:交響曲「大地の歌」
シェーンベルク:6つのピアノ小品
マーラー:交響曲「大地の歌」~告別


ティル・フェルナー(ピアノ)
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(メゾソプラノ)
ピョートル・ベチャワ(テノール)
ケント・ナガノ指揮ウィーン放送交響楽団
2020年8月14日 ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ




ケント・ナガノ氏は、ブラ4の時もそうだったが、なにか
聴いてて無理がないというか、個人的に相性がいい。
「大地の歌」といえば、昔、朝比奈さんの録音で聴いていたけれど
久々、放送録音ではあるけれど、聴いてみた。


マーラーの「大地の歌」は、1-5曲までやり、シェーンベルクの
「6つのピアノ小品」を挟んで、6曲目の「告別」に入っていく演出がある。
このようなものは、LIVEでないとなかなか体験できないだろう。


他人の曲を挟むということはどのようなことなのか。オケと歌手の休息に
充てるのか、ほかの理由があるのか。


6つの小品は無調の現代音楽の様な作品で無機質に音が並び、ピアノから
発せられる音楽は、マーラーが有機なら、シェーン・ベルクは
無機質な感じがして、対比している印象を受けた。


彼の演奏は、なにか雰囲気があり、包まれる感じや押し出す感じが
また何ともいえず、やっとマーラーが聴ける歳になったかななどと、
自己中してみる。


1曲目からテノールが、声を張るところがある。それでも、うるさくない。
伝わるものがある。メゾは落ち着いて永遠を唄う。


対訳を見ながら聴いていることもあるが、それも無理がない。
「生は暗く、死もまた暗い」か。
マーラーの人生は、限りなく難しい。




「マーラーの作曲活動は、交響曲と歌曲が大きな柱となっているが、
『大地の歌』はこの両者が融合された傑作として、マーラー作品のなかでは
親しみやすい交響曲第1番、第4番とともに、早くから受容されてきた。
同時に、この曲から聴き取れる東洋的な無常観、厭世観、別離の気分は、
つづく交響曲第9番とともに、マーラーの生涯や人間像を、決定的に
印象づけるものとなっている。」(wiki)


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