MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

12月4日生まれのジャズマン ジム・ホール

2024-12-05 21:38:32 | 音楽夜話(ジャズ)
12月4日生まれのジャズマン ジム・ホール


Born on this day, December 5th…


Jim Hall (Guitar) was born in Buffalo, NY, 1930–2013.生誕94周年 没後11年




一定した演奏技術を持ち、アイデアもあり、共演者にも恵まれた一人。
個人的には若いころもCTIあたりのものも晩年も、一定してレベル高く
聴き手に訴えるものもあるので、一目置いている。
地味に好きな1枚は彼のトロントのライブ、1975年のギター・トリオ。


Live !(In Toronto/1975)
https://www.youtube.com/watch?v=fTe-1aTNfpE&list=OLAK5uy_noh95k93wj6jYC16-jN1Xi8GCz8QCZL_o



ベスト・オブ・クラシック NHK-FM アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル

2024-12-05 20:53:37 | 音楽夜話(クラシック)
ベスト・オブ・クラシック NHK-FM アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル




楽曲一覧


コリリャーノ:オスティナートによる幻想曲(12分35秒)


ベートーベン 編曲 リスト 交響曲第7番イ長調作品92から第2楽章(8分45秒)



リスト:「詩的で宗教的な調べ」から第7曲「葬送曲」(12分20秒)


スクリャービン:「練習曲」作品42から第3番嬰ヘ長調、第4番嬰ヘ長調、
第5番嬰ハ短調、作品8から第8番変イ長調、第12番「悲そう」嬰ニ短調(12分12秒)


ショパン:「24の前奏曲」作品28から第23番ヘ長調、第22番ト短調、第18番へ短調、
第13番嬰へ長調、第10番嬰ハ短調、第2番イ短調(8分35秒)


スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番作品68「黒ミサ」(8分10秒)


ベートーヴェン:「エロイカの主題による変奏曲とフーガ」変ホ長調作品35 (23分2秒)




〜2024年7月18日東京音楽大学TCMホール〜




アメリカの現代作曲家コリリァーノのべートーヴェンの7番をモチーフにした幻想曲。
時折7番の2楽章の断片が聴かれたりするものの、幻想曲がコリリャーノのオリジナル。
続けてリスト編の7番の2楽章。続けて演奏するには意味があるのだろう。ピアノ学生への
レクチュアコンサートのような形で進められている様だ。リスト編曲版の7番も相当
久しぶりに聴いた。グールドの演奏を聴いたかもしれない。作品の屋台骨が聴ける。
「葬送曲」は聴かせた。


スクリャービンの多様性、ショパンの確固たるもの。これを弾き分けなければならない。
プロはこう弾き分けるという見本を学生にしめすような演奏だったように思う。
「黒ミサ」は初めて聴くもので、スクリャービン自体あまり聞かない作曲家ではあるものの
これはどういう背景のある曲なのか聴いていて興味がわいた。
最後のベートーヴェンの「エロイカの主題による変奏曲とフーガ」は、作曲家の意図を
汲んでいくとこのようなものになるのではないかという演奏のように思った。
ガジェブはショパンコンクールで主に聴いたが、このようなコンサートが開けるくらい、
色々な時代作曲家の曲を練習し、自己のレパートリーにしているというような背景が
見て取れた。プロとはいえ、多分これ以上の楽曲を制覇していると思われるけれど、
ショパン・コンクールでは見られなかった彼の凄さを聴いたような気がした。


小曽根真(ピアノ) ダンカン・ウォード指揮ベルリン放送交響楽団小曽根真:ピアノ協奏曲「もがみ」他

2024-12-05 18:48:21 | 音楽夜話(クラシック)
1205


04:03-05:30 20.03-21.50 DeutschlandRadio


小曽根真:ピアノ協奏曲「もがみ」
バーンスタイン:ミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」からシンフォニック・ダンス
小曽根真(ピアノ)
ダンカン・ウォード指揮ベルリン放送交響楽団
2024年11月15日 ベルリン、ベルリン放送大ホール

「Jazzik」:このモットーの下、ベルリン放送交響楽団は、
クラシック音楽とジャズの境界領域を探求する新しいコンサート
シリーズです。このシリーズによって小曽根氏の作品が紹介された。
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小曽根 真氏 


ジャズピアノだけでなく、ビックバンドも組織し、
ピアノ協奏曲まで書いていたとは、初めて知りました。
それも3曲も。
それの第一番目の作品が「もがみ」でした。
解説はこちら。
小曽根真、新作の“ピアノ協奏曲《SUMIDA》”を語る。
https://www.njp.or.jp/magazine/?p=1876
3番の協奏曲に触れてそれまでの2番1番が語られていた。
知らない間にボーダレスな空間に身を置いていた。
クラシック関係者やジャズ関係者からは、賛同の声ばかり
ではなかったようだけれど、結果オーライな感じの
曲に仕上がっている。
土地柄の感じとか、情景描写、ジャズを取り入れたところ、
クラシックのロマン派・印象派風な感じ、色々なものが
ミックスされて作品が構成されている。作曲部分では
やはり聴き手がいて成立するものがあるという感じで
作られており、クラシックの音型やジャズのエッセンスを
盛り込み、土地柄の雰囲気も醸し出し、聴きやすい、
リピートしたくなるような作品に仕上がっている。
この人の音楽性の高さは勉強の末もあるのだろうけれど、
結構努力家の様な感じもしている。センスの活かし方が
上手だと思わされる。最近はジャズとクラシックの2足の
草鞋を履くアーティストもいるけれど、皆が成功する
わけでもなく、選ばれた人が残っていくのだろうと思う。
そんな彼の1作目が聴けたことはラッキーだった。
放送響のレベルの高さが、改定版のオケのパートを
盛り上げ、彼自身のピアノも誠実に作品を作っていた。


2曲目のシンフォニックダンスは、もう定番曲になっている。
矢張りかれの作品はクラシックのジャンルのアーティストの中では
一抜けている。これを超える方はまだ出ていないと思われる。
面白かった。