今日、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』がテレビで放映されていました。
ご覧になられた方も多かったのではないでしょうか?
この物語は核戦争で汚れた土壌を菌類の「腐海の森」と森番である巨大な虫の「王蟲」が浄化しているというお話。
とても汚れていて危険である筈の森。
ところが森は一生懸命に土を浄化し続けて生きていた・・・・
実際、菌類はそのような働きをしています。
つまり、キノコは放射性物質をよく吸収するからです。そして自らが放射性物質となり、土壌は浄化されていくのです。
ここで注意して頂きたいのは、実際に露地栽培のシイタケにはより多くの放射性物質が含まれています。
1997年12月の放医研の『キノコと放射性セシウム』によれば
キノコは本来セシウムを吸収しやすい性質を持ち、
放射性セシウムは安定セシウムと共にキノコに摂りこまれている。
と結論付けられています。
なお、書き出しは下記の通り。・・・腐海の森のキノコたちと同じなのです。
1986年のチェルノブイリ事故の後、多くの放射性核種について環境挙動や被曝線量の見積に関する研究がなされてきた。こうした中で森林生態系に取り込まれて土壌中に蓄積した放射性セシウムが、キノコに特異的に濃縮することが明らかとなってきた。ヨーロッパを中心として10,000Bq/kg(乾)以上のセシウム137濃度が数多く報告された。
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それから、王蟲の元となったらしいダンゴムシは東邦大学の「微量β線源に集まるダンゴムシの行動変化に関する研究」によれば
ダンゴムシは、自然放射線の15倍の照射においては、放射線源に集まり、自然放射線の30倍の場合には、放射線源から逃れようとする性質があるそうなのです。
つまり自然界には放射能汚染でさえ、浄化しようとする機能が働いているのです。
また、チェルノブイリでは放射能を食べる菌が見つかっています。
2008年3月3日に出回ったニュースから
史上最悪の原子力発電所事故を起こしたチェルノブイリで凄いものが見つかった。なんと有害な放射線を食べて成長する菌が生まれていた。彼らは生き残るために、放射線を食べることを選んだのだ。
その菌はチェルノブイリ原子炉の壁に育っているのを、ロボットによって回収された。チェルノブイリはいまだに汚染から回復しておらず、人が入り込めるような環境ではないのだ。
回収された菌は豊富にメラニン色素を含んでおり、その表面を紫外線から守っていた。それはどの菌においても同じだった。
科学者は3種類の菌である実験を行った。通常、植物は葉緑素によって光エネルギーを吸収して成長する。実験では回収した菌に日光の代わりに、有害な放射線を与えた。
すると菌たちは驚くことにこれらを吸収し、成長していった。
人間にとって放射線は有害なものだが、菌たちにとっては無害どころか有効なものとなっていたのだ。普通では考えられないことだ。
この発見は宇宙技術の前進に大いに役立つことになるだろう。
宇宙は有害な放射線で溢れているため、メカニズムさえ解明できれば菌を無尽蔵の食料として食べることができ、そして他の惑星に移住する際にも頼ることができる。
チェルノブイリ原子力発電所事故は人類にとって深刻な被害をもたらしたが、有益な一面も見つけることができた。
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宇宙開発はともかくとして、これが地球の浄化能力なのではないかと思いました。
今日もお読み下さり、ありがとうございました。
オウムライス(!!)