「しんぶん赤旗」2024年3月1日
南太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁での米国の水爆実験によるビキニ被災事件から1日で70年。事件を機に、日本国民は原水爆禁止を求めて立ち上がり、以来、世界の人びとや非核保有国の政府と連帯して世論と運動を広げ、核兵器禁止条約を発効させました。
1954年3月1日未明のブラボー水爆実験で、現地島民や周辺海域で操業していた日本の多くの漁船が被ばくしました。第五福竜丸の無線長、久保山愛吉さんが犠牲となったことに国民の怒りが広がり、原水爆禁止運動が発展。一方、第五福竜丸以外の船舶の被ばくは隠蔽(いんぺい)され、被災者は放置されたまま。被災の全容解明と被害者救済が急がれます。
原水爆禁止日本協議会は、日本政府に禁止条約の参加を求める「非核日本キャンペーン」に取り組みます。
ビキニデー原水協集会
市民運動がエネルギー
東京都杉並区長 岸本聡子さん
原水爆禁止署名運動発祥の地“杉並”から連帯のメッセージを送らせていただきます。
第五福竜丸の被ばく、築地市場に持ち込まれたマグロの廃棄を皮切りに、日本中で魚が買われなくなりました。そんなとき、杉並区のお魚屋さんが築地市場で原水爆禁止署名を始め、女性を中心に署名活動が開始され、全国から署名が集められたことが、杉並区が原水爆禁止署名運動発祥の地とされるゆえんです。市民運動が行政を動かし全国に影響を与えた様子は、いまの杉並区の変化につながります。
その様子は核兵器禁止条約の成立にも似ています。大国を取り囲むように小さな国々が手に手を取ってつくり上げたのが禁止条約です。こうした市民運動こそ、次世代をつくるエネルギーです。
昼からまた雪になりました。
今も結構降っています。
明日は猛烈な風も加わるようです。
明日はビキニデーの学習会に参加予定ですが・・・