「この子より、1日でも長く生きたい」。横浜市の77歳の母親と重度の知的障害などを抱えた44歳の息子の孤立死。今年、相次いで発覚した孤立死。介護者が病で倒れ、自分で生きることのできない要介護者が後を追って亡くなる。障害者の「親亡き後」の悲劇です。77歳の老いた母親が、自立歩行できない体の大きな息子をたった一人で支える。その過酷さは、筆舌に尽くしがたいものです。自立、自助。この国は家族に頼らざるを得ない福祉の貧困を、そんな美名で覆い隠してきました。障害を個人や家族の責任とせず社会全体でみる世の中になったら、どれだけの人が救われるか。親が先に逝くことは自然なことです。そんな心配のない社会にしなければなりません。『潮流』
社会生活の中で、人間関係や仕事で挫折したり、落ち込んだりすることは誰にでもあります。そんなときに、失敗の経験から学び立ち直ります。このように自分を立て直す力の根本に自己肯定感(自尊感情)があります。自分を肯定する感情は、他人から肯定されることによって生まれてきます。五感を使った遊びを大事にし、子どもの挑戦を、きちんと見守りながらおおらかな目で応援すること、子どもが達成感を感じ、それをほめられることで自己肯定感は生まれていきます。子どもが安心していられる居場所があることが大切です。しかるとき、子どもの人格を丸ごと否定するようなしかり方はだめです。負の感情を引きずらないように気配りが必要です。子どもの自己肯定感を植え付けるのは周りの大人の大事な役割です。
小児科医 森田 智
そこに居るべき人がいてほしい
そこにあるべきものがあってほしい
まるで空気を吸うように
それらは生きる術である
すべてを
大津波が引っさらってしまい
放射能が人々を追いたてた
抗うこともできず
いるべき人がいなくなり
あるべきものが無くなった
その喪失を埋める
代替物も ことばもない
自閉症の子どもが
着るべきものにこだわり
時間や場所にこだわるように
それは彼らだけの特性ではなかった
それは生きるための安心
そこに居るべき人がいてほしい
そこにあるべきものがあってほしい
街角にたたずんで
ビッグイッシューを販売するホームレスの人も
ある日 彼がいなくなると
私の心は不安になる
後にはただ風が吹いており
変わらず風雪があり
時に芽吹きの気配さえある
あなたの喪失を
希望を失ったあなたを
生きることが苦しいあなたを
想い続けること
担いつづけること
私を生きること
三浦千賀子(1945大阪生、詩人会議・関西詩人協会)
光もどんどん強くなっています。でも風はまだ冷たいですね。
今日は確定申告を提出してきました。ハウスの直管パイプも出し終え、大きな仕事がやっと終わってやれやれというところです。小さなハウスにコーヒー粕を撒きました。いよいよ春かなぁと思うのですが、明日からまた天気は下り坂のようです。
11日、集会に行ってきました。「いちりん」の会員にもなっていただいてる塙先生の「放射能を理解するための学習講座」、とてもわかりやすく、知らなかったことがたくさんありました。質問もしたかったのですが残念ながら時間の都合で出来ませんでした。今度是非「いちりんで」出前授業をお願いしたいです。北海道は安全と思っていたのですが、ほぼ全域にわたって汚染されているようです。深川に避難している方が、線量を測定すると、場所によってはかなりのレベルで汚染されているとのことでした。
無為に待つのではない。ステージを用意して待つこと。無理にステージに上げようとしない。自ら上がって来るのを待つ。そして踊りだすまでまとう。閉塞した社会で心を閉ざした青年たち。彼らには何ものにも束縛されない自由な空間が必要だ。それは自然であり、農業であり、寄り添う心だろう。私たちに出来ること。それはそんなステージを準備することだと思う。
さあ、風に吹かれてみよう
輝く光を浴びて
土の匂い、緑の匂いを感じてみよう
草木の芽生えを見てみよう
感動する心を取り戻そう
教育研究者 大田堯(おおた・たかし)氏(東京大学名誉教授・日本子どもを守る会会長・日本教育学会会長など歴任。93歳)の映画『かすかな光へ』の上映会と、お話を聞ける機会が今日ですが、ありますのでご案内いたします。
新日本婦人の会滝川支部主催の今年の国際女性デーの取り組みとして開催されます。
内発的な遊び。よろこびによる遊び。これには自然が必要。人間が生るための、大きな役割を、自然が果たす。
自らの力で変わっていく。これが生きものの力。生きものはみな変化する。
自然ほど優れた教師はいない。
自然がなくなり&テレビや映像、標本、絵本などで情報が頭に入っているため、人は「驚き心(センスオブワンダー)=探求欲、感じたがる、知りたがる」が育ちにくくなった。
「いちりん」の会員には是非参加していただきたい企画です。
白樺樹液の採取は例年だと3月末あたりから、少ないですが出始めます。ピークは4月の中旬です。雪解け水が大量に地面に吸い込まれるとその量も増えます。雪融けが進まない寒い日はあまり出てきません。周りの雪がなくなると品質が落ちてしまいます。白樺樹液はとてもデリケートです。ペットボトルに採取している時も雪の中に埋めておきます。周りに雪がなくなると保冷できませんので、品質が低下してしまいます。
あなたも採取してみませんか。
8ミリ径のドリルで4cmほどの深さの穴を開け、日曜大工の店などで売っている透明の8ミリホースをメーター買い、適当なところで切って差し込み、ペットボトルで受けるだけです。4リッターの焼酎のペットボトルがベストです。もち手がありますのでそこに紐を結び白樺の幹に一回りさせて保持したほうが倒れる心配がありません。受け口の隙間にはラップなどを詰めて雪が入るのを防ぎます。採取したら直ちに煮沸し、鍋ごと雪の中において急速に冷やします。自然に冷めるのを待っていると痛んでしまいます。これをサラシなどでゴミを除きお飲みください。保管は冷蔵庫でも2,3日でしょう。それ以上はペットボトルに入れて冷蔵保存してください。破裂しますので、ペットボトルは満杯に入れないこと。
もうすぐあの日を迎えます。被災者への連帯の意思を表示するため、私は集会に出かけようと思います。そして原発は要らないことをアクションしたいと思います。みなさんも是非ご参加ください。
先日チェルノブイリ原発事故の現代における影響についてのDVDを見ました。当時避難区域に住んでいた子どもたちが大人になり、出産期を迎えています。しかしまともな子が生まれるのは2割くらいしかなく、ほとんどが奇形児だそうです。それも目を覆いたくなるような形相でした。親はこの子らを捨て、乳児院は満杯になっています。この子らもいつまで生きていけるのかわかりません。「現時点では健康に及ぼす影響はない」。でも、20年後はわかりません。子どもたちをすぐに避難させるべきです。
雪の下で草木の動き出す季節です。昨日は被災地の中学でも卒業式がありました。仲間の遺影を胸に・・・。家、校舎をなくし、家族、先生をなくし、教材、制服、日用品をなくし・・・。そんな彼らが住民の避難を手伝ったり、他の被災者を元気付けていった。「困難な状況でも、進学や就職など将来への切符をつかみとった。いつか復興に尽力できる日を期待してほしい」両親を亡くした生徒代表の言葉です。
雪の下で、雪解け水を吸い、根を伸ばし、黄色い芽を育み、光の当たるときを待っています。さぁ、私たちも準備に取りかかりましょう。