朝はつながりが悪かったのですが、天気が良くなるにつれて、回復してきました。今日は今季一番熱く感じました。家の中でもムシムシとして昼から降る予報だった雨もなく、近隣では発達した雨雲がどんどん発生していたようです。
こちらは、ヤブカンゾウ。昨年は、ノカンゾウとの区別がわかりませんでした。盛夏の花です。
朝はつながりが悪かったのですが、天気が良くなるにつれて、回復してきました。今日は今季一番熱く感じました。家の中でもムシムシとして昼から降る予報だった雨もなく、近隣では発達した雨雲がどんどん発生していたようです。
こちらは、ヤブカンゾウ。昨年は、ノカンゾウとの区別がわかりませんでした。盛夏の花です。
今日もなかなかつながらない。ルーターの電源コードを抜いたりさしたり5回くらいやったが効き目なし。いよいよだめか。業者に連絡しようにも今日は土曜日。ルーターの点灯ランプを見ながら、全部点灯した時を狙って更新です。
回線がなかなかつながらない。天気の悪い時はよくなる。今日もかなりの雨が降った。もう8月になるのか。早いものだ。足の具合も少し良くなってきたので向こうの草刈も始めたいと思う。
すべての人に基礎教育を
人が人として生きていくために必要な基礎教育をすべての人に保障する社会を―7月10日「基礎教育保障学会」設立大会に向けた記者会見が開かれた。
夜間中学や社会教育、外国人支援、子どもの貧困、障がい者など多分野の運動家が呼びかけ人になっています。
呼びかけ人の岩本陽児和光大学教授が報告。「義務教育の学びからこぼれてしまった人が100万人以上いるなかで、夜間中学や社会教育の充実など学ぶ機会をすべての人に保障する社会づくりを探求したい」と話した。
添田祥史福岡大学准教授は、基礎教育とは「義務教育を基本としつつ、就学前教育、職業教育、成人識字教育など幅広い教育をさす」と述べた。
夜間中学に56年間、携わる見城慶和さん(えんぴつの会)は若者の現状に心を寄せ、「“ひきこもり”などで約220万人が社会参加できていません。形式的な『卒業』など義務教育を形骸化させるのでなく、実質的な学びを保障していきたい」と話しました
現在、夜間中学に通う女性(27)も「貧困の連鎖を防ぐためにも学力は大切」と発言しました。
お墓の引っ越しが加速度的に増えている理由
ダイヤモンド・オンライン
「墓じまい」「改葬」といったキーワードがブームになっている背景には、団塊の世代の高齢化があるという
ここ数年、お墓の引っ越しや整理についての問い合わせが供養業界全体で急増しており、「墓じまい」や「改葬」といった言葉が盛んに飛び交うようになっている。なぜ最近になって、お墓の引っ越しや整理が気にされるようになったのだろうか。経済産業省認可を受けている石材業界の全国組織「全国石製品協同組合(全石協)」に、水面上下の実情を聞いた。
家のお墓をどうにかしたい!2000年代から始まった「改葬ブーム」
改葬とは、お墓から遺骨や遺体を取り出して別のお墓に移す行為を指す。つまり、お墓の引っ越しだ。改葬を決めたら市町村役場で改葬許可証をもらい、元のお墓から遺骨を取り出す前に僧侶によってお墓の閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的な流れ。その後、元のお墓を更地にし、新たなお墓の管理者に改葬許可証を提出したうえで遺骨を納め、また僧侶によって開眼供養(魂入れ)して完了となる。石碑をそのまま移動する場合、一連の作業で200~300万円かかることが多い。
墓じまいは、上記のうちの「元のお墓を更地に」する工程のみを指すというのが、全石協の見解だ。
墓や遺骨の消滅を示す言葉ではなく、個別の墓にしろ手元に置くにしろ、その後に移転先があることを前提にしている。
いずれにしろ、いまある家のお墓をどうにかしたいというニーズが近年増えているのは確かだ。厚生労働省の統計によると、全国の改葬件数は2000年代に入ってから全体的にじわじわ増えており、ここ数年は毎年8万件前後実施されている。供養業界に寄せられる相談件数の変動はそれ以上で、たとえばメモリアルアートの大野屋に寄せられた改葬に関する問い合わせは、06年度に600件弱だったのが07年度には2000件超に急増している。また、13~14年頃に前年比数倍のペースで増えたという企業も複数あり、いくつかの波が起きているようだ。
全石協の事務局長を務める筒井哲郎氏も、関心の高まりを肌で感じていると頷く。
「加盟している全国の石材店に届いた問い合わせと実際の改葬件数を調べたところ、11年あたりからどちらも徐々に伸びてきて、14年から加速度的に上昇しています。今年も前年同月比で大幅増を継続中です」
その背景には何があるのか。よくいわれるのが団塊の世代(1947~49年生まれ)のライフステージの変化だ。
彼ら・彼女らが60歳台に踏み込んで定年期に入ったのが07年。定年はその後65歳頃まで伸びたが、12年から14年にかけて全員がその線を越えている。
この現役から余生への移り変わりと、改葬や墓じまいについての世間の関心の高まりの時期はぴったりと一致する。会社勤めや育児が一段落し、いままで放っておいた家のお墓の問題とようやく対峙する気になった人。あるいは両親との死別を経験し、家の墓の継承者としてその道筋をつけざるをえなくなった人。そうした人々の絶対数が、ここ数年で波が押し寄せるように増えているというわけだ。
加えて、次代への継承不安も影響を与えているという。「実家や墓を継いでくれる跡取りのような存在がいなかったり、いても継ぐのが難しい場合があったりして、これまでのいわゆる“先祖代々のお墓”のままでは厳しいから、どうするかと悩んでいる人の声も少なくありません」(筒井氏)
いざお墓の問題に相対してみたら、単に引き継ぐだけでは安心できない状況にあることに気づき、それが改葬や墓じまいにつながるというパターンも多い。近年、承継を前提としないタイプのお墓として「樹木葬」などの合葬タイプのお墓や、遺骨を自宅に置き続ける「手元供養」、あるいは「散骨」といった葬送スタイルが注目を集めているのには、そうした事情もあるようだ。
生きている人が引っ越しをするとお墓も後を付いて行く
では今後、お墓のトレンドはどうなっていくのだろう。
「都市部と地方でははっきり分かれています。都市部はお墓が多様化していて、我々石材業界としては墓地離れよりも墓石離れを食い止める方が深刻な問題だったりします。地方のお墓については、やはり元々あったお墓を撤去することが多くなっていて、この流れはまだ続くと思われます」(筒井氏)
生きている人の都市圏への人口流入は高度経済成長期から続いているが、亡くなった人も同じように都市圏へ引っ越す流れが出てきている。そして、引っ越し先では、お墓も多種多様なスタイルが用意されるようになっているのが最近の世の中というわけだ。
少し見方を変えれば、生者が死者を近くに引っ張ってきていると言えるかもしれない。
「お墓を守るのは生きている人なので、生きている人の事情でお墓の場所やスタイルが変化する動きは、今後も変わらないと思います。すでに実家の改葬を済ませた方でも、その方の住環境が変わればお墓についても、再度考えなければならなくなる。家の引っ越しと同じで、必ずしも1回で終わり、ではないんですよね。家の引っ越しとのタイムラグはもちろんありますが」(筒井氏)
生きている人が引っ越しをする以上、改葬や墓じまいブームが落ち着いたとしても、似た動きは恒久的に続きそうだ。そのなかでどんなニーズが育っていくのか。筒井氏は2本の流れをみる。
「死後のことを考えて生前に自分や家族のお墓について道筋をつけておく人と、実際に家族が亡くなったあとにどうするかと動き出す人がいらっしゃいます。双方で必要なサービスは異なるので、どちらの割合が多くなるかで業界全体のトレンドが変わってくるんじゃないかと思います」
全石協が14年6月に、改葬を含めたお墓探し支援サイト「いいお墓探し!お墓の引越しドットコム」を立ち上げたのは、生前からお墓について考える前者の人をサポートする意味合いもあるそうだ。
「我々は全国の石材店の組合なので、各地にあった具体的なアドバイスができると思います。元気なうちからお墓のことを考えるのは抵抗があるという人は少なからずいらっしゃるでしょうが、先に動いていたほうが後々に後悔しない選択がしやすいのは確かです。その一助になれれば」(筒井氏)
1985~93年あたりのバブル期は、生きているうちから自分たち夫婦のお墓を買おうという寿陵(じゅりょう)ブームがあり、都内を中心に墓地不足が発生していた。墓石販売のピークはその頃で、現在にいたるまで漸減している状況だという。
当時は6~7割の方が生前にお墓を買っていましたが、いまはまったく逆の割合になっています」と筒井氏は言う。死後の準備をするのが「縁起悪い」という風潮が薄れてきた昨今、この割合はどう変わっていくのだろうか。
午前中は持つだろうと思ってた雨が9時くらいからポツポツと降ってきました。この雨、断続的にではありますが土曜日まで続き、雨量も多くなる予報です。ご注意ください。
マイナビウーマン編集部 - マイナビウーマン - 2016年7月26日
暑い日が続くと、体がだる重く、食欲が落ちて夏バテを感じます。そんなときこそ、ウナギや焼肉、辛いカレーなどを食べて乗り切りたくなりますが、「それは夏バテ対策としては間違いです」と話すのは、大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授で、東京疲労・睡眠クリニック(東京都港区)の梶本修身(かじもと・おさみ)院長。詳しいお話を伺いました。
■ウナギ、焼肉、カレーは胃腸への負担が大きいので逆効果
梶本医師 ウナギはビタミンAやビタミンBが豊富で、脂質が多くて高カロリーな食材です。食糧が乏しくて慢性的に栄養不足だった時代には、栄養源として重宝されていました。
ですが、現代はメタボや生活習慣病が心配される、栄養過多の時代です。極端なダイエットをしない限り、一般の食生活でビタミンAやビタミンB、またカロリーが不足することはありません。ウナギから栄養源を補給する必要はないということです。
そもそも、天然のウナギの旬は冬です。むしろ、夏バテで胃腸が弱っているところに脂肪分が多いウナギを食べると、胃もたれを起こしたりおなかをこわすこともあるでしょう。
梶本医師 脂肪が多い牛肉は消化に時間がかかりますし、カレーや激辛料理のような香辛料が効いた料理を食べ過ぎると、胃腸の粘膜に刺激を与えます。すると、消化器官のダメージが大きくなり、それを調整しようと自律神経が過剰に働いて、疲れをまねくことになりかねません。スタミナ食は、夏バテ対策食とは言えないわけです。
どのような食材を食べるのがいいか
■トリの胸肉・クエン酸を含む食材を組み合わせる
本医師 まず、夏バテの真の理由を理解しましょう。栄養不足からではありません。
暑くて湿度が高い環境では、体温や呼吸、心拍、消化などのバランスを保つために自律神経が酷使されます。そうすると、自律神経の中枢(ちゅうすう)がある脳に疲労がたまるわけです。バテる理由はここにあります。
次に、どのような食材が疲労の対策になるかですが、大阪市立大学が研究発表した疲労回復に有効な成分は、『イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)』と言います。これは、実はトリの胸肉に豊富に含まれる抗酸化成分です。マグロやカツオなど、大型の回遊魚の尾ひれ付近にも含まれています。
―食べる量の目安を教えてください。
梶本医師 「イミダペプチドを毎日200ミリグラム、2週間継続してとると抗疲労効果が現れる」ということが、科学的に明らかになっています。イミダペプチド200ミリグラムとは、トリの胸肉100グラムに含まれる量になります。
トリの胸肉は、低カロリーで高タンパクです。さらに、安価で、スーパーやコンビニなどどこででも買えて調理もアレンジしやすいというメリットがあり、毎日食べることもできるでしょう。もも肉やささみなどトリのほかの部位にもイミダペプチドは含まれますが、量が半減するため、その分多くの肉を食べる必要があります。
―トリの胸肉は、炒め物、スープ、炊き込みご飯などレシピのバリエーションは豊富。
梶本医師 イミダペプチドは熱に強いので、焼く、煮る、蒸すなど、どのような調理法でもOKです。また、水に溶ける性質があるので、スープにして飲みきるとたっぷりと摂取できます。
―イミダペプチドのほかに、疲労対策にとって有用な成分はあるのでしょうか。
梶本医師 かんきつ類や梅干しに豊富に含まれる『クエン酸』にも抗疲労効果が確認されました。特に、激しいスポーツをしているときには、1日にレモン2個、梅干し2個、酢大さじ1~2杯を目安に、トリの胸肉の料理に組み合わせて食べてください。レモンや梅干しでソースを作る、マリネにするなど、アレンジするのがお勧めです。
―摂取の効率がよい、食べるタイミングはありますか。
梶本医師 もっとも効果的なのは、疲れてから食べるのではなく、疲れる前に日常的に食べておくことです。一日の流れの中では、朝にトリの胸肉を食べることをお勧めします。ハーブチキンサラダや、前夜に作っておいたスープだと食べやすいでしょう。
(品川緑/ユンブル)
相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者ら多数が殺傷された事件、なんとも腹立たしい無残な事件でした。ここで手を打っていれば、こんな重大な事件に発展しなかったのではないか、という事項がたくさんあった。残念で仕方がないと同時に腹が立つ。
脱・クーラー病! 真夏の徹底冷え対策
株式会社オールアバウト - All About - 2016年7月11日
「夏は暑くて当然!」と頭ではわかっていても、この暑さから少しでも逃れたいと思うのは自然なことかもしれません。しかし、気持ちよく体を冷やす行為の中には、肩こりになりやすい状態をつくってしまうものがあります。これは避けたいですよね。
肩こりにつながる夏の冷え対策ができるよう、この時季よくあるNG行為をご紹介しましょう。
■夏は体を冷やしやすい?
夏は何かと体調不良を訴えやすい季節でもあります。肩こり、頭痛、倦怠感、足腰の冷えやしびれ、眠りが浅いなど、症状はありませんか? これは、オフィスや自宅で長時間冷房にさらされているせいかもしれません。
室内は冷えているのに対し、外に出ると30度を超える暑さ。この移動が繰り返されると、ヒトの体温を調節するための自律神経が乱れてしまうのです。体温調節機能の狂いは、血流を悪くさせ、長期続くことで「夏なのに体が冷える」という状態も招くのです。
■屋外・オフィスの4つのNG
外出先での注意点は以下の4つです。
●NG1:汗を拭かずに冷房にあたる
自宅から駅やバス停まで歩くと、それだけでも汗タラタラ……。走った場合はなおさら暑いですね。体の熱を逃がすために汗が出るのですが、その汗を拭かずに、冷房の効いた乗り物や室内に入ると、汗により体を冷やしてしまうおそれがあります。涼しい場所へ移動する時は、できれば汗は拭いておきましょう。
●NG2:オフィスの冷房が強すぎる
オフィスなど多くの人がいる場所では「暑い」と感じる温度にも個人差があります。28度に近い温度設定が良いとされていますが、外出先から戻った男性などは、温度設定を下げてしまうかもしれません。そのような時は、扇風機の利用をお願いしましょう。冷房の温度設定を下げずに、扇風機で空気を循環させたり、扇風機を首振り設定にして、心地良い風で暑さを感じにくくする、といった方法もあります。
●NG3:冷房が直撃する
運悪く自分の席は冷風が直撃、という話はよく聞きます。特に首筋、肩、背中に冷風が当たり、筋肉が硬くなる感覚があり肩こりが悪化したりと、まさに肩こりの大敵です。冷風が当たった部分の筋肉では、血管が収縮して血行不良になります。首にスカーフを巻いたり、服を着る前に肩にタオルを乗せておいたりと、可能な限り衣服などで調節しましょう。
●NG4:思い切った薄着をしている
暑い日は、肩を出したり、おヘソを出したりと露出の多い服を着る機会も多いかと思います。暑い外では良いかもしれませんが、会社帰りに冷房の効いたレストランへ……という場合は危険です。冷房の室内に居た場合、肩や腕など肌の露出部分が気付かない間に冷えていきます。いつのまにか血行不良を招いてしまう例です。
■自宅に潜む5つのNG
オフィスや外出先での冷房で、「少し冷えてしまったかな?」と感じる日がありませんか? そのような日は帰宅後も体を冷やさないように要注意です。次の5つのNGに注意しましょう。
●NG1:帰宅時間に合わせて冷房をセットしている
帰宅して部屋に入った瞬間、冷えた空気に包まれたい!と思うかもしれません。出勤時にタイマーをセットしておけば、帰宅時の爽快感は心地よいかもしれませんが、外との温度差が5度以上ある場合、体調不良を招くため要注意です。タイマーのセットをする場合は、温度差が大きくならないように温度設定をしましょう。
●NG2:アイスや冷たい飲み物で涼む
夏のアイスクリームと冷たい飲み物は、とてもおいしいですよね。しかし、連日摂っていると、体の冷えをはじめ食べ物の消化機能も低下しかねません。温かいお茶を飲んだり、しょうがを調理に加えたり、根菜類を摂ったりと、体を中から温める工夫をしましょう。
●NG3:オフタイムの運動を避ける
「夏はじっとしていても汗が出て暑いので、とても運動する気分にはなれない」という人も少なくないかもしれません。しかし、冷房で体が冷えたり、肩こりが強くなった場合には、適度に運動をして筋肉の温度を上げる時間を設けることも大切です。定期的に運動し発汗することで、自律神経の乱れを緩和できる場合もあります。
●NG4:シャワーだけで汗を流している
暑い日は、お風呂でお湯に浸かることさえつらく感じてしまいがちです。ついついお手軽にシャワーで汗を流すだけに……。しかし、大切なのは冷えによって乱れた自律神経の改善や肩こりの筋肉への血行回復です。シャワーだけでは足りません。38度くらいのお湯にゆっくり浸かり、体を温めて夏の疲れを癒やしましょう。
●NG5:エアコンをOFFにして就寝
体が冷えると体中の筋肉がこってしまいそう、ということで、就寝中は冷房をOFFにする人や、3時間後にOFFになるように冷房のタイマーをセットしておく人がいます。
しかし、睡眠中には室温が30度近くまで上昇することも少なくないため、寝苦しくなり目が覚めて、睡眠の質が低下してしまう可能性があります。寝苦しくなり冷房をつけると、汗ばんだ体を冷やしてしまうことになったりと、かえって体調管理が難しくなってしまいます。
なるべく28~29度くらいの温度設定にしておき、睡眠中もエアコンを使い、寝苦しさのない環境で眠りましょう。
夏に肩こりを悪化させないようにするための注意点が見えてきたでしょうか? オフィスは冷房で寒く、外はものすごく暑いという極端な環境にさらされる季節です。肩こりもなく、体調も良いままで夏を乗り切れるように、できることから冷え対策を試してみましょう。
長生きの秘訣は「全粒穀物」をよく食べること!?~心臓や血管の病気にかかるリスクが減少
ヘルスプレス - 2016年7月12日
近年のパンブームで多くの店で目に付くようになったのが、ずっしり重く滋味のある全粒粉のパンだ。
その人気ぶりは、これまで健康志向の強い客が買い求めているイメージだったが、最近ではその美味しさにハマった人が増えたのかもしれない。
全粒粉や玄米などの穀物が体にいいことは、何となく知っていることだろう。これまでの研究でも、全粒穀物を積極的に食べている人は心臓病や糖尿病などの発症リスクが下がることが判明している。
今回、さらにもう一歩踏み込み、全粒穀物の摂取によって「長生きができるかもしれない」ことが、新たな研究で示唆された。
「全粒穀物の摂取量が多いほど、特に心血管疾患による死亡率が低くなる」と、研究著者で米・ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院(ボストン)助教授のQi Sun氏は述べている。
生活習慣病での早期死亡率が15~25%低下
未精製である全粒穀物には、米糠やふすまなどの表皮部分や、胚芽(栄養豊富な芯の部分)、胚乳(中間層)を含めた穀粒が丸ごと含まれている。全粒小麦粉で作られたパンやパスタ、オートミール、玄米、全粒コーンミールなどで摂れる。
今回の研究は、これまで世界各国で行われた発表済みの12の研究と、国民健康栄養調査(NHANES)のデータをレビューし、全粒穀物と長寿との関連性を調べたものだ。
米国、英国、北欧諸国の男女合計80万人の被験者を対象とし、研究期間は1971~2010年にわたる。この期間中、約9万8000件の死亡が記録されていた。
その結果、直接的な因果関係は示されていないものの、全粒穀物を1日に3皿分(合計48g)食べる人は、3皿分未満しか食べない人や全く食べない人に比べて、心疾患および脳卒中で早期死亡するリスクが約25%も低く、がんによる早期死亡リスクも、約15%低かったという。
それだけ、寿命も長くなっているわけだ。理由についてはさまざまな可能性が考えられる。
全粒穀物は食物繊維が豊富なため、血糖値やコレステロール値が改善され、心疾患や糖尿病のリスクが低減する可能性がある。 また、食物繊維は満腹感を長時間持続させるため、その結果、摂取カロリーが抑えられて正常体重が維持され、心疾患リスクが低減するのかもしれない。
もともと米国の食事ガイドラインでは、全粒穀物を毎日3皿以上摂取することを勧めている。だが、米国人は平均して全粒穀物を日に1皿未満しか食べていない。
48gの全粒穀物を摂取するには、全粒粉パンであれば1日にスライス3枚を食べる換算だ。ただし、米国農務省(USDA)によると、その食品が全粒穀物かどうかは見た目だけで判断できないため、表示を確認すべきだという。白いご飯やパンは少しずつ血管を痛めつける?
一般に食べられている白米や精白小麦粉は、いずれも精製された穀物。穀物を精製すると糠や胚芽が除去されてしまうため、食物繊維、鉄分のほか、多くのビタミンB群も失われてしまい、栄養価的は下がってしまう。
さらに精製された穀物が厄介なのは、食後の血糖値を大きく上げることだ。
ブドウ糖を摂取した後の血糖上昇率を100としたときの、食品ごとの血糖上昇率を表す指標を「グリセミック指数」(GI)という。GI値が高い食品ほど食後の血糖値を上げやすく、低いほど上げにくくなる。
たとえば玄米のGI値が55なのに対し、白米は81。全粒粉パンが50なのに対して食パンは91と、精製されたものはGI値が高い。
GI値が高い食品を摂取すると、食前と食後で血糖値が大きく変動し、血糖を下げるホルモンのインスリンが過剰に分泌される。
血糖値の大きすぎる変動は血管にダメージを与え、脳卒中や心疾患のリスク要因となる。さらにインスリンの過剰分泌は、肥満や2型糖尿病の原因となるほか、がんやうつ病などさまざまな病気になるリスクを上げてしまう。
精製されていない穀物を食べるのは、ダイエットになるだけでなく、全身の若々しさを維持するために有効だということだ。
Qi Sun氏は今回の研究を踏まえて「医療関係者は一丸となり、全粒穀物の摂取を推奨すべき」と述べている。健康で長生きをしたければその言葉に耳を傾け、できるところから食生活に全粒穀物を取り入れてみてはどうだろうか。(文=編集部)
Wik
全粒粉(ぜんりゅうふん)とは、小麦粉の一種。小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたものである。
胚乳だけを用いる通常の小麦粉と比べ栄養価が高く、薄力粉と比較して3倍程度の食物繊維や鉄分を含み、ビタミンB1の含有量も高い。そのため、健康を目的として用いられることも多い。 不純物を多く含むため、粉の色はやや茶褐色を帯びる。製品はそれら不純物による独特の風味と食感を持つ。
これらの特長を活かし、パンやクッキー、シリアル食品の材料として用いられる。ライ麦などの雑穀と混ぜることも多い。家庭風のケーキやマフィン用には特に細かく挽いた全粒粉が用いられる。
ただし胚芽油などの影響でグルテンの形成は良くないので、パン生地を作るときは口当たりを良くするために精白した小麦粉と混ぜて用いることが多い。膨らみや見た目の綺麗さを重視するスポンジケーキなどには向かない。
また、脂肪分が多いため通常の小麦粉よりも保存性が悪くなる。
暑い日が続きます。それでも北海道は平年並みとかで、日の当たらないところへ行けば割と過ごしやすい感じです。九州の大雨、関東の猛暑と水不足。
どうぞ健康管理には十分にお気を付け下さい。
噛むことの意味
「健康への取り組み」より
お口の健康を維持できれば、健全に噛むことができます。
よく噛んで食べることを実行する(一口で60回以上噛んで食べる)と、それまでの暴飲暴食が嘘のように小食で済むようになり、 肉類をはじめ、脂っこい食物があまり欲しくなくなります。体重も健康体重に変わり、病気が治っていきます。欧米には、 食物を噛んで病気を治すことを「フレッチャリズム」という表現があるくらいです。
日本咀嚼(そしゃく)学会元理事長の斎藤 滋先生は、時代と共に噛む回数がどう変化してきたかを、当時の食べ物から推測した結果:
現代人が1回の食事で噛む回数は、弥生時代の6分の1以下、食事時間も5分の1ということがわかりました。戦前と現代を比べても噛む回数、 食事時間ともに、半分以下に減っているそうです。
不十分な噛み方がどのような弊害をもたらすかを大勢の方たちにご理解いただき、実行していただかないと、私たちは次の世代に バトンタッチをする責任をきちんと果たせなくなります。
日常生活で「よく噛む」ことを実行すれば、次のような効果が現れますのでぜひ再び、お薦めしたいと思います。
むし歯と歯周病を予防する
よく噛むと唾液がたくさん出ます。この唾液がむし歯菌によって砂糖から作られた酸を薄め、歯の表面が酸で溶ける(脱灰)のを防ぎ、 溶けかかった歯の表面が、もとの状態に戻る(再石灰化)のを助けるのです。
つまり、飲食物によって、歯の表面が溶けかかったかと思えば、唾液がその溶けかかったところを元に戻す・・・・このような ダイナミックなドラマが絶えず起こるのは「唯一」お口の中だけです。よく噛むことが唾液の分泌を促し、むし歯予防につながるのです。
また、よく噛むと歯のまわりの食べ物の流れが良くなり、歯の汚れが落ち、歯ぐきもマッサージされます。そうすると、 歯ぐきは強くなり、歯の周りの骨(歯槽骨)もしっかりして歯周病にかかりにくくなります。
記憶力アップ! 頭が良くなる
よく噛むと脳細胞の代謝活動を盛んにさせ、脳の血液循環をよくします。つまり咀嚼には、脳の発達と活動を促進させる働きがあります。
現在、記憶や学習に関係する化学物質として、コレチストキニン、ボンベシン、ニューロペプチドや酸性線維芽細胞増殖因子(α -FGF ) などが知られています。
このうち特にα -FGF は新生児の脳の発達、脳細胞の再生修復、海馬の記憶中枢ニューロンの活動促進、条件回避学習の成績向上などの 作用があることが報告されています。
よく噛んで食べると、脳内にこのα -FGF が増加します。つまり、記憶力を増進させて学習能力を向上させることになるのです。
肥満を防止し、癌や糖尿病などの生活習慣病を予防する
よく噛んで食べると唾液と十分に混ざり、デンプンは消化酵素のアミラーゼで消化され、麦芽糖にかわり、早く血中の血糖値を高め、 脳がこの血中の糖分を察知して満腹中枢に知らせ、満腹感を感じさせて、それ以上食物をとることを中止させます。
したがって、よく噛んで食べることにより、過剰なカロリーの摂取を防止することができ、肥満や糖尿病を予防することになるのです。
また、唾液を 30 秒以上作用させるだけで、食品に含まれる様々な発ガン物質の毒性を唾液に含まれる酵素が消してくれるという研究結果が 出ています。つまり、よく噛んで(理想的には一口 30 ~50 回噛む)時間をかけて食事をとることで、癌の予防もできるのです。
容貌、表情が良くなる
「ブス」の語源
ひと頃、新聞紙上を賑わせたトリカブトという植物があります。このトリカブトを漢方薬(生薬)では「附子(ブシ)」といって、強心剤、 強精剤に用いていました。ヒトがこれを多量に飲んだり、傷口から入ったりすると、顔面蒼白、呼吸中枢に麻痺を起こし、同時に感情や思考力が 停止し、無表情となります。この状態を「ブシ」による顔、なまって「ブス」というようになりました。したがって、顔に動きのない、 感情のない能面のような顔をブスと表現するようになったわけです。
一方、顔を構成する要素の中で特に目と口は直接動的な機能をもって変化するので、外形の美醜に大きく影響すると考えられます。 よく噛む習慣をつけることによって、顔に動きが出て、明るい表情を作ることになるのです。
ボケを予防する
よく噛むことによる刺激によって大脳の細胞が活性化されます。具体的には噛む刺激が下顎骨をささえる顎関節やその付近の筋肉 (側頭筋、咬筋、内・外翼突筋)など口を開閉する筋肉群の感覚受容器(筋紡錘=錐内繊維という)に情報を送り、大脳皮質を刺激し、 また、覚醒中枢である脳幹網様体というところに伝わり、脳の活動を活発にします。したがって、噛む筋肉が活動しているときは、 チュウインガムを噛むように眠くならないのです。ということは、大脳の働きである記憶、認識、思考力、判断力、集中力、注意力などを 高め、脳の機能を著しく活発にし、老化やそれに伴うボケを防止します。
また、噛むことは下顎を動かすことであり、顎を動かすたびに脳と海綿静脈洞及び翼突筋静脈叢間の静脈環流が行われ、顎を動かす運動が ポンプとなって脳にあった古い血液を心臓へ送り返す循環作用が行われます。そして、新しい血液が脳にいき、脳の働きを活性化して、 その結果、仕事の能率をあげることにもつながります。
さらに、よく噛んで唾液をたくさん出せば、唾液線ホルモンに含まれる NGF (神経成長因子)と呼ばれるホルモン、これは神経の 発育促進に関係していますが、これをたくさん分泌させることになり、脳の神経細胞にもいい影響を与えますから、ボケ予防に役立つことになります。
肌が美しくなる
よく噛んで唾液をたくさん出すことで、それに含まれる唾液タンパク質の中で、パロチン(俗に若返りホルモンと呼ばれます)は、 骨や筋肉などを丈夫にして老化を防ぎます。この唾液タンパク質は耳下腺から分泌され、血色のいい顔、肌の張りをもたらし、若さを 保つのに大切なはたらきをしています。また、 EGF (表皮成長因子)と呼ばれる唾液タンパク質は、皮膚や歯、口の中の粘膜、胃腸、 血管等の増殖と増進に一役買っています。 皮膚などの細胞では、細胞分裂を繰り返して、古いものは死に、たえず新しく入れ替わって いますが、その細胞分裂を EGF が促進します。つまり、よく噛めば、 EGF などの分泌も盛んになり、若々しい体と美しい肌を保つことになります。
唾液にはアミラーゼ等の消化液が含まれ、噛めば噛む程消化液が分泌され、胃腸の負担を軽くしてくれます。 また、胃液の分泌も促してくれます。さらに、唾液中のパーオキシダーゼは、一口に30回以上噛めば発癌物質を解毒する作用をもちます。 また、よく噛むと耳下腺からパロチンという若返りホルモンも分泌されます。
人体の力は腸で作られるわけですから、身体の効果を最高に引き上げるには、まずよく噛む事が大切です。物は小さくすれば小さくする 程大きな力を生むのです。それだからこそ、スムーズに生気の流れが正され、健康を得ることができるのです。
藤枝市の市立小学校で十五日、校内で栽培したジャガイモを食べた児童二十五人が食中毒を発症した。県と藤枝市教委が二十一日、発表した。
○ジャガイモの芽などに含まれる毒素「ソラニン」とは
神経に作用する毒性を持ち、中毒すると溶血作用を示し、頻脈、頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などを起こす。
保存中に芽が出た場合、芽の付け根の硬くなった部分にはソラニンが多く含まれるので、確実にとり除く。(注意してください。芽だけ取り除いてもだめです。芽の出た周りを、くるりと除きましょう。)
ジャガイモを食べたあとにこのような症状が出たときは、急いでお医者さんにみてもらいましょう。
○最悪の場合は死に至る
甘酒も発酵食品。寒い冬のホットドリンクとして定着している甘酒は、実は江戸時代にはなんと夏の栄養ドリンクとして大人気の冷たい飲み物でした。
俳句において夏の季語ともなっているように、甘酒は本来、夏の飲み物です。江戸時代には、甘酒売りが街を売り歩くのが夏の風物詩でした。
栄養豊富な麹を使った甘酒は、夏バテを防ぐ意味合いもあります。疲労、体力回復に効果的で、食欲のない日の朝ごはんに甘酒を一杯いただく、というのもオススメです。
甘酒は飲む点滴と呼ばれています。
甘酒には以下の栄養素が豊富に含まれています。
・ブドウ糖
・ビタミンB1、B2、B6
・葉酸
・食物繊維
・オリゴ糖
・システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸
これらは栄養剤としての点滴と同じ栄養素であることから、甘酒は飲む点滴と呼ばれています。
最近はダイエットや美肌効果を期待できるためにも注目されている甘酒ですが、家でも簡単に手作りできます。
製造過程によって「ソフトドリンク」になる甘酒
甘酒にはふたつの製法があります。ひとつは「米麹を発酵させて作る」タイプ。発酵の過程で、米麹のでんぷん質が糖化することで甘くなるのため、甘酒と呼ばれながらもアルコールはほとんど含まれていません。米麹の甘酒作りには、もち米を使えばこっくりとした甘みが楽しめますし、玄米で作ればよりヘルシーになります。
粥と米こうじを等量で混ぜたものを、沸騰しないように一昼夜、温め続ける。これで甘酒のできあがり。甘酒が甘いのは、米こうじの仕業による。飯などのでんぷんを分解して糖に変えているのです。
酵素たっぷりの米麹を素に作った甘酒には、ビタミンB1、B2、食物繊維、オリゴ糖やアミノ酸などの栄養素が豊富に含まれているので、体力回復効果、腸内環境を整える効果も期待できます。米麹や残りご飯を使って炊飯器や魔法瓶で家庭で手軽に作れるとあっては、節約にもなってトライしない手はありません。
酒粕を使えばアルコールドリンクに
ふたつめは、「酒粕を溶かした」タイプで、砂糖を加えていただきます。もちろん、アルコール分含有なので、子どもには向きません。食物繊維やビタミンB、悪玉コレステロールを体外に排出する働きを持つレジスタントプロテインなど栄養が豊富。日本酒や酒粕の持つ美肌作り効果が期待できます。すぐに甘酒を飲みたい場合、酒粕を使ったレシピが便利です。
自家製甘酒の醍醐味は、出来立てが味わえること。ホットでもアイスでも賞味可能で、しょうがの絞り汁を加たり、豆乳で割ったりと多様なアレンジが楽しめます。ゼリーやパウンドケーキなどスイーツ作りにも活用できます。
暑い夏、スタミナの維持に冷たい甘酒をどうぞ。
奈良時代から続く歴史 日本は世界一の発酵食品大国だ
msnライフスタイル
納豆、味噌、粕漬け、麹(こうじ)漬け……。日本は世界一の「発酵食品大国」だ。世界にも、その地域の風土から生まれた独特の一品がある。
麹菌、乳酸菌、納豆菌、酵母菌、酢酸菌……。「菌活」など発酵食品を取り入れた“健康食”が昨今、注目を集めている。その効能はさておき、微生物を利用した発酵食品が人類の食生活を豊かにしてきたのは紛れもない事実だ。パンや酒類も含め、世界中でありとあらゆる食品が発酵の力を借りて作り出されており、なかでも麹菌を「国菌」とする日本は伝統的にもバリエーションの豊かさからも、世界に冠たる発酵食品大国なのだ。
「発酵食品の4大特徴は、(1)保存が利くこと、(2)栄養価が高まること、(3)独特の味と匂いがつくこと、そして(4)究極の自然食品だということ。他の食品ではまず出来得ない、奥の深い神秘的な生命現象を人類は上手に利用してきた」
東京農業大学名誉教授で発酵学・醸造学・食文化論が専門の小泉武夫さんは言う。福島県の酒造家に生まれ、世界じゅうの辺境を旅して食べられるモノはおよそ全て食べてきた食の冒険家であり、発酵の魅力に取りつかれた研究者だ。
●奈良時代に最古の記録
発酵食品の歴史は古い。ワインは中東で5千年前には造られていたという説や、木桶や革袋に入れた牛やヤギの乳に乳酸菌が入り込んでできたというヨーグルトの起源も紀元前数千年前にさかのぼる。
日本では奈良時代の天平年間(729~749年)の木簡に残されている瓜の塩漬けが文献上は最古の記録で、平安時代(794~1185年ごろ)中期の法令集『延喜式』には酢漬けや粕漬けなど様々な漬物についての記述があるという。
「日本でなぜ発酵食品が発展したかといえば、周りを海で囲まれていて塩と魚がとれるから。魚も塩に入れておけば腐らないし、細胞からにじみ出た水を濾したら魚醤になる。ですから有史以前に魚の漬物はあり、縄文時代には原始的な発酵は行われていたとみられます」(小泉さん)
そして、2006年に日本醸造学会が「国菌」に認定した麹菌。醤油、味噌、酒、鰹節。これらはみな、麹菌がもたらす日本独特の発酵食品だ。
「平安時代にはもう、種麹屋があった。微生物を売る商売として、世界で初めてだと思いますよ。しかも灰を使って純粋に麹菌だけを取り出す驚くべきテクニック。『延喜式』には、当時の京都に、穀物、魚、肉、野菜という4種類の原料から作る醤油屋があったことが伝えられています」(同)
これらの麹は、黄麹菌のみをより分けて繁殖させたバラバラの形状だ。中国などアジア諸国で使われる麹は、クモノスカビや毛カビなど様々な微生物が混在して繁殖した団子状の「餅麹」であり、性質も異なる。そして、沖縄発祥の独特の麹、黒麹菌を忘れてはならない。黒麹はタイ米を原料にした島酒の泡盛をつくり、鹿児島に持ち込まれ芋焼酎の仕込みに使われてきた。これほど麹菌は多種多様である。
●文化遺産“和食”の根幹
13年に日本の伝統的な和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたが、その根幹は醤油や味噌、納豆、漬物、日本酒といった発酵食品だ。しかしこの「和食」には、長寿を支えてきた沖縄の伝統料理や黒麹を用いた泡盛は含まれておらず、小泉さんは琉球大学農学部のメンバーらと推進委員会を作り、独自に世界遺産登録を目指して運動を続けている。
一方、世界ではどんな発酵食品が食べられてきたのか。代表的なのはアジアからヨーロッパにかけて広い分布を持つ乳酸菌発酵のチーズやヨーグルト類だろう。主食として世界じゅうで食べられているいろいろなパンも、酵母による発酵過程を経て食欲をそそる香りを生み出す発酵食品だ。キムチはもちろん、ピクルスやザワークラウト、カタクチイワシ科の魚の漬物アンチョビも、食べたことのある人は多いだろう。
ブドウを原料としたワインも、大麦とホップでつくられるビールも、ありとあらゆる酒が発酵食品だ。また、メキシコの蒸留酒テキーラは、原料の竜舌蘭(りょうぜつらん)の農園の景観と醸造所を中心とした古い産業施設群が世界遺産に登録されている。
●想像を絶する臭さ
一般的とは言い難いが、購入できる変わり種の極致といえば、スウェーデンなどで食されるシュールストレミングだろう。想像を絶するという世界一の臭さは、どうやってできるのか。
「ニシンを薄い塩で発酵させて、缶詰の中で空気に触れさせない嫌気的発酵を進めると、発酵菌が異常代謝をするんですね。それがあの猛烈な匂いを生み出す。魚をよく食べていたバイキングが、偶然見つけた保存方法でしょうね」(同)
さらに究極は、冒険家の故植村直己さんが愛好したというキビヤックか。アパリアスという海鳥を何十羽も、内臓と肉を取り除いたアザラシの中に詰め込んで縫い閉じ、数カ月から数年も放置して熟成させたもの。匂いも強烈だが、極寒の極北で、貴重なビタミン源としてイヌイットの生活を支えてきた発酵食品だ。
アジア地域に目を向けると、最近では日本でも製造、販売されているテンペがちょっとしたブームになりつつある。大豆が原料で見た目は納豆によく似ているが、納豆菌ではなくクモノスカビの一種であるテンペ菌を用いた発酵食品。全くの別物で、糸も引かないし、加熱して調理する食材だ。
ここで、日本を代表する発酵食品、納豆を考えてみよう。納豆菌は枯草菌の一種で稲わらに多く生息しており、蒸した大豆を稲わらで包んで約40度で保温し、1日ほどかけ発酵させて作られる。日本ナットウキナーゼ協会によれば、納豆はタンパク質やビタミン類が豊富なだけでなく、血栓予防効果や抗菌作用など健康食品としても優れているという。
では、味噌や日本酒のように納豆は日本にしかないのかといえば、実はアジアでは広く食されている。
「中国にもミャンマーにもカンボジアにもベトナムにも、とてもおいしい納豆がある。大豆を作り、コメを食べる文化があり、稲わらが豊富にあるからです。ただし、食べ方が全然違う。炒めたりスープに入れるなど、必ず加熱します。幸い納豆菌は熱に強いので問題ありませんが、とにかく生で食べるのは日本だけです」(同)
●現代の点滴代わり
世界を旅した小泉さんによれば、やはり日本にかなう発酵大国はないという。たくあんやいぶりがっこなど、大根の漬物だけで70種を超え、イカやカツオ、めふんなど塩辛類も豊富。鮒ずしなどの熟(な)れずしも魚を保存する必要のない沖縄以外全国に存在していたという。
小泉さんは言う。
「中国には23回行っていますけど、あれだけ大きな国なのに発酵食品は日本の半分あるかないか。海に接する面積の割合が小さく、塩が貴重だったからでしょう。搾菜(ザーサイ)は一般的ですが、あとは雲南省西双版納(シーサンパンナ)に納豆や漬物が結構あるぐらいですね。中国の塩湖からメコン川を下った地域は多様な発酵食品文化があって、カンボジアの山中には川魚の熟れずしがあるし、ミャンマーの発酵トウガラシ、エビを原料にした発酵調味料のガピなどおいしいものがたくさんありますよ」
日本では、アミノ酸とブドウ糖の塊である発酵食品は、江戸時代には健康増進に用いられていた。「夏」の季語である甘酒は、現代の点滴代わりとして夏バテ回復に飲まれた。滋養強壮のためには豆腐の味噌汁の中にひきわり納豆を溶いて入れ、油揚げを山盛りにして朝晩食したという。
そんな日本の究極の発酵食品とは何か。それが石川県の郷土料理、フグの卵巣のぬか漬けだ。青酸カリの1千倍ともいわれる猛毒テトロドトキシンを、塩漬け1年、ぬか漬け4年で解毒したこの食べ物が、小泉さんは大好きだ。
「美味しいですよ。あぶってパラパラとご飯にかけてお茶漬けにするのが一番好きだな。ぬか味噌の中には1グラムに2億匹も乳酸菌がいて、これが卵巣の表面の穴から潜り込んでビッシリ増殖する。乳酸菌はテトロドトキシンをエネルギーとして取り込んで、二酸化炭素と水とアンモニアを分解して生きている。分解が進むと無毒になる。すごいでしょ」
(編集部・大平誠)※AERA 2016年7月25日号
■ オレガノの特徴
◇古代ギリシャ、古代エジプトから利用
オレガノは別名ワイルドマジョラムといい、マジョラムの仲間です。古代ギリシャ人は入浴後、このハーブの精油で頭や髪をマッサージし、香りを楽しんでしました。古代エジプトでもこのハーブの薬効は良く知られていたといわれています。ヨーロッパには中世になって入ってきて、当時の貴婦人たちが、花束、匂い袋、手を洗う水に入れるためにオレガノを求めました。
◇強い生命力と殺菌力
葉のハーブティーには、頭痛や歯の痛み、生理痛を和らげる作用が。幸福のシンボルといわれる草で、花の時期には香りのブーケで、また摘んだ花でリースを作って飾るといいでしょう。強い生命力と殺菌力を持ちます。もし口臭が気になるなら、オレガノを煎じた液を口に含んですすいでみるといい。他にも、喉の腫れや咳、不眠や頭痛、消化の促進に効果があるそうだ。それだけではない。
オレガノには強力なアントシアンが含まれている。アントシアニンは、ビタミンCより強い抗酸化物質で、動脈硬化などの血管の病気に対する有効性、抗潰瘍作用、循環改善作用、抗炎症作用が認められている。他にも、眼精疲労の予防・改善効果、視力の維持などに効果があるそうだ。オレガノは一世を風靡したブルーベリーの4倍のアントシアンを含んでいる。
◇トマトや肉・魚料理、ピザなどの香り付けに
トマトやチーズと相性が良いことから、ピザスパイスとして使用される。 オレガノは料理に多く使い、トマトや肉・魚料理に、チーズや卵料理の香り付けに。ピザや、プーケガルニにも利用できます。ドライでもフレッシュでもよく、ドライにしたほうが香りはよくなります。その他和食の野菜煮にも適し、応用範囲の広いハーブです。
一株、庭に植えておくと越冬し増えていきます。便利な常備菜です。
デトックスLife☆
夏だけじゃもったいない!麦茶の美肌効果、7つの効能
暑い夏、冷蔵庫を開けると、そこには麦茶が入っています。麦茶は夏には欠かせません。冷たく冷やした麦茶をグラスに入れて、氷を浮かべて、グラスの表面に水滴がついている様子は、見るからに涼しげ。麦茶は夏の風物詩ですね。
この、夏の飲み物代表の麦茶、実は、夏限定にするにはもったいない、美肌効果満載の飲み物だったんです。
今回は、麦茶の持つ美肌に効果のあるパワーをご紹介します。
実は冷え症改善に効果的
麦茶には体を冷やす効果があるので夏に好んで飲まれます。でも、反対に、冷え症を改善する効果も持ち合わせているんです。麦茶に含まれるピラジンという成分は、指先などの細かい血管の血流量を増やす効果があるのだとか。
冷え症の原因の一つに血行が悪いことがあります。指先や脚先の毛細血管に血液が行きわたると、冷え症改善につながりますね。冷え症は実はお肌の大敵。冷え症の人は代謝がうまくいかず、お肌のターンオーバーもうまくいきません。
麦茶で冷え症改善して、美肌につなげましょう。温か麦茶にしょうがを少し入れると、より効果が期待できますよ。
活性酸素を消してしまう
代謝を阻害したり、老化の原因となる活性酸素。麦茶に含まれているPクマル酸などが活性酸素を消してしまうことが研究で判明しています。つまり、強い抗酸化作用があるということ。
生活習慣病予防など、健康に効果があるのはもちろんですが、高い抗酸化力は代謝を促進し、細胞を活性化させます。麦茶が老化を防いで、若々しい肌を維持するのに一役買ってくれるはず。
胃の粘膜を保護する
麦茶はお腹に優しい飲み物…と漠然と知っている人は多いでしょう。実は、麦茶は胃の粘膜を保護する作用や炎症を抑える作用があります。紅茶や緑茶に含まれているタンニンやカフェインといった胃にストレスを与える成分が入っていないのも、お腹に優しい理由。
胃に負担がかからなければ消化吸収の機能がうまく働いて、代謝が良くなり、美肌にもつながる…というわけです。
美肌ミネラル
麦茶にはミネラルが豊富。美しい肌を作るのに欠かせないミネラルが含まれています。
注目したいのは美肌ミネラルの亜鉛とケイ素。亜鉛は、メラニンの代謝を促進する効果を持っています。シミやそばかすを防いでくれる嬉しい効果あり。ケイ素は、コラーゲンを強くしてくれる働きを持っていて、お肌に張りを持たせて若々しさを維持してくれます。
食物繊維が豊富
これは麦茶を食べた場合。麦茶を食べる…と聞くとビックリですが、飲む麦茶に麦茶の豊富な食物繊維は含まれないのです。それはもったいない。食物繊維を取りたいときに使うのは、砕いてティーバッグになった麦茶ではなく、粒の麦茶。
粒の麦茶をフライパンで乾煎りします。乾煎りは2分くらいがベスト。その時の香ばしい香りの正体は、先にも紹介した冷え症改善の成分ピラジン。焦げくさくなった香りの中にはピラジンは含まれていないそうなので、煎りすぎに注意してくださいね。
煎った麦茶は、そのままポリポリ食べてもおいしいし、ご飯と一緒に炊き合わせても香ばしい麦茶ご飯に、袋に入れて綿棒で叩いて砕いて、クッキーなどのお菓子、ドレッシングや、みそ汁などの中に入れてもOK。麦茶は料理やお菓子の味を邪魔しないので、いろいろ使えます。
効果的に麦茶を飲んで食べて、お腹の中をきれいにしましょう。
肌を再生してくれる
ここでは、麦茶の中でもはと麦茶に注目。はと麦茶に含まれるヨクイニンという成分がすごいんです。テレビのCMや新聞広告で「加齢によるイボ取りに効果的」といわれてるので、何となくご存知の方も多いはず。
ヨクイニンの持つ効果は、皮膚再生作用、保湿作用、消炎作用、鎮静作用…などなど。潤いのある健康な肌を作る大切な作用がそろっています。
はと麦茶は、オオムギの麦茶に比べて少し価格が高いですが、美肌効果を期待するなら、はと麦茶のブレンドされた麦茶を選ぶといいですね。
肌の外から美白
これもやはりはと麦茶の効果。新陳代謝を活発にする効果を利用して、ハト麦成分を配合した化粧品も市販されています。ハト麦成分の配合された化粧品は、洗顔後に皮脂が取られ過ぎて突っ張るのを防いでくれて、肌を自然な状態に戻るのを手助けしてくれます。疲れたりトラブルのある肌にも使える肌にやさしい効果に期待できます。
きれいな肌は、即効で作れるものではありません。日々のお手入れが必要。麦茶はカフェインレスで、ノーカロリー。加えて、代謝を活発にさせて、アンチエイジングや美肌に効果大…となれば、夏だけの飲み物にしておくのはもったいないですね。
夏以外にも麦茶を飲んで、きれいな肌を手に入れましょう。
今日も予報にない雨が昼から降りだした。明日は日にちが変わるころから午前中は雨になる予報。かなりまとまった雨になるようです。
パブリカの苗が30本くらい残っている。ミニトマトのハウスの側通路に全部植えた。あと「子どもピーマン」が20本、反対側の通路に植えよう。これで植える物は全て植えた。これからは草取り、草刈りだ。
ウーマンエキサイト - 2016年7月17日
ひとことで「発達障害」と言っても、その状態はさまざま。基本的な知識を持っておくことで、当事者(母や子ども)は、随分と楽になる。今回はさまざまな発達障害について、軽度の発達障害クリニックの院長である、司馬理英子先生にお話を伺った。
「発達障害って、何?(http://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1468393961156/)」で、発達障害には、おもに以下の3つがあるとお伝えした。今回はその内容を、もう少し詳しく見ていこう
1.不注意・多動性・衝動性が目立つ 「ADHD(注意欠如・多動性障害)」
2.人との関わりが難しい「アスペルガー症候群」など「自閉症スペクトラム障害」
3.特定の領域の学習がうまくいかない「LD(学習障害)」
「発達障害のわが子」と向き合う本(司馬理英子/大和出版)
■ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?
不注意・多動性・衝動性を特徴とする。たとえば、忘れっぽくて集中力が乏しく、宿題などをしているときに気が散りやすい。落ち着きがなく、いつもそわそわしていて、順番を待てずなんでも我先にとやりたい。
こんなふうに、年齢に応じた「注意力や行動・衝動などのコントロール」がうまくできない。そのため、毎日の生活習慣や学校での活動を行うのに苦労をする。
■「アスペルガー症候群」など「自閉症スペクトラム障害」とは?
「アスペルガー症候群」を含む「自閉症スペクトラム障害」の特徴はおもに「人との関わりの困難さ」にある。言葉やしぐさなどコミュニケーションをする力にかたよりがあり、興味を持つ範囲が狭く、興味のない活動には取り組めない。
こうしたこだわりの強さがあるため、毎日の生活がスムーズに進まないこともある。
「広汎性発達障害」や「自閉症」も「自閉症スペクトラム障害」に含まれ、なかでも言葉の遅れが見られないものは「アスペルガー症候群」と呼ばれている。
■LD(学習障害)とは?
LDでは特定の学習能力の困難さが見られる。全体的な知的発達に遅れがないのに、特定の学習能力での遅れが、小学校の低学年では1年程度、高学年では2年程度見られる場合に診断される。
文章を読むことが困難な状態を「読字(どくじ)障害」、鏡文字が多く見られ、漢字や作文などを書くことに関する遅れを「書字(しょじ)障害」、計算または文章問題など算数の学力がほかの科目に比べて低い場合「算数障害」と言いわれる
発達障害は決してまれなものではなく、多くの子どもにみられる。ADHDは5%、アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラム障害の子どもは1~2%、LD(学習障害)は10%程度いると言われている。
わが子に、こういった傾向を感じるとしたら、まずは本などから子どもへの対応の仕方を学んでみるのも一手だ。
たとえば、『「発達障害のわが子」と向き合う本』(司馬理英子/大和出版)は、「ADHDの子どもの特徴」「ADHDの子育てのヒント」「アスペルガー症候群の子どもの特徴」「アスペルガー症候群の子どもの子育てのヒント」と、こどもの傾向別に説明と対処法の項目が分かれており、とても読みやすい。
本などから得た情報で、少しでも子育てが楽になったら、ハッピーなことだと思う。また、本を読むことが、子どもへの支援を次の段階に深めるキッカケになるかもしれない。