里の家ファーム

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立民・野田代表 共闘の原点をめぐり疑念

2024年09月30日 | 社会・経済

2012年首相在任中 集団的自衛権行使の憲法解釈変更を検討

「しんぶん赤旗」2024年9月30日

 立憲民主党の野田佳彦代表は同党代表選で、集団的自衛権の行使を容認した安保法制(2015年)の廃止について「検証し、実態を把握した後、どう結論を落としていくかの作業になる」(「朝日」11日付、同紙主催の候補者討論会)などと発言しました。

 「検証」するという以上、「廃止しない」という結論が出ることもありうるため、市民と野党の共闘の原点をゆるがせにするものではないかという疑念を生じさせています。

 この点に関し、野田氏は民主党政権での首相在任中の2012年、自らが議長を務める国家戦略会議の「フロンティア分科会」の報告書で、集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈の見直しを示唆していました。

 同報告書では「アメリカや価値観を共有する諸国との安全保障協力を深化させるためにも、協力相手としての日本の価値を高めることも不可欠であり、集団的自衛権に関する解釈など旧来の制度慣行の見直し等を通じて、安全保障協力手段の拡充を図るべきである」と述べていました。

 日弁連は、同報告書と「集団的自衛権の一部を必要最小限度の自衛権に含むというのは一つの考えだ」とする野田首相の発言に強く反対する会長声明を発表(同年7月27日)しました。

 この当時野党だった自民党は、国家安全保障基本法(概要)をまとめ、集団的自衛権の行使を認める条項を盛り込んでいました。自民党内では集団的自衛権行使容認に踏み切ることへの慎重論もありましたが、石破茂氏をはじめとする積極派が押し切りました。自民党は国会で、野田政権の「報告書」を「まっとうなものだ」と評価。「政府が議論を深め、今後の方向性を明示すべきだ」と野田首相に迫りました。

 野田首相は「現時点でこの解釈を変えることはしない」としながらも、「この問題についてはさまざまな議論があってしかるべきだ」(12年7月26日、衆院本会議)と答えていました。本紙は、この一連の動きを報じ、その危険性を指摘していました。


あるブロガーさんの記事を見て驚いた。

自民党も立憲民主党も総裁や代表は民主的な選挙で選ばれる。

ところが公明党と共産党は選挙は行われず、いつの間にか次の代表が決まっている。

いったい、誰が決めているのだろう?とふしぎにおもうのだが。

規律が行き届いているといえばそうだが。どうも釈然としない。

共産党も与党にはなりたいのだろうが、自分たちの限界を十分理解していないようだ。

弱い者に光を当て、自民党の闇を暴く力は優れている。

それだけに金科玉条の如く綱領を変えない姿勢は解せない。

特に問題の部分は、

①段階を踏むのだろうが自衛隊の解消を主張

②これも段階を踏んで天皇制のない民主共和制の実現を図る

自衛隊と天皇制は国民の大部分が支持している部分だ。

この部分を認めて社会民主主義的な政党に脱皮しないと先細りに陥るだろう。

綱領を変えない姿勢は解せない。

 

①②これに何の問題があるというのだろう?
そもそも「綱領」とは何であるかもご理解なされていない様子。

共産党は共産主義政党であって「社会民主主義」政党ではないし、目指してもいないのだが。

「代表もいつの間にか決まってしまう。」
情報は仕入れなければ入ってこないでしょう。

国民の大部分が支持しているからそれに従えと?

これには驚いた。
大部分の国民が自民つを支持しているのだから脇からつべこべ申すな?
大部分の国民が「資本主義」を享受しているのだから「社会主義」などもってのほか?

「天皇制」が100年、200年続きますか?
おそらく。内部から崩壊してゆくでしょう。
「人権」を保障せよと。

「死刑制度」があと何年持ちこたえれますか?

戦争のない世界、無理ですか?
「平和」な世界、無理ですか?
軍隊のない世界、無理ですか?

共産党も与党になりたい?
それは「公明党」さんのことですよ。

裏金で「民主的」選挙を公言する自民党より下に見られるとは…
いかなる政党や結社集団には、それぞれの「結社の自由」に基づく代表の選び方があっても何の不思議もありません。
選挙で選ばれた代議員が「党大会」において承認するのです。
「民主的」ではないといわれるのでしょうか?


ところで注目の兵庫県知事選挙、稲村和美・前尼崎市長が立候補表明(自・公・立民相乗り候補)。自・公・維新の責任も棚上げし、闘わない姿勢が目につき始めています。公明党の次に政権与党になりたがっているの政党はどこか明らかでしょう。

 


「生活保護」過去10年の増減 全国970市区を「見える化」したら… 自治体の「水際作戦」を疑う研究者ら

2024年09月29日 | 生活

「東京新聞」2024年9月26日

 人口1000人当たりの生活保護利用者の割合を示す「保護率」の過去10年間の変化を、研究者らによる「生活保護情報グループ」が自治体ごとに日本地図上で「見える化」し、インターネットで公開した。保護率の増減がひと目で分かり、グループは「周辺自治体に比べて急減している場合などは、申請をさせない水際作戦など福祉事務所の組織的な要因も疑われる」とみている。(中村真暁)

 公開された地図では、2012年度から21年度への保護率の増減率が分かる。赤くなるほど急激な減少を、緑が濃くなるほど増加を示している。データは都道府県の全市と政令市の全区、東京23区が国に報告した計970市区の監査資料を情報公開請求し集めた。

◆減少率平均2.4%、トップはなんと58.9%減

 全国で最も減少率が高かったのは、愛知県知立(ちりゅう)市の58.9%。減少率が40%を超えた自治体は9府県の12市区だった。保護率の全国平均は1.64%から1.6%で減少率は2.4%とほとんど変わっていない。

 群馬県桐生市で、保護費を一部しか支給しないなど悪質な運用が次々と明らかになった際、グループの調査で同市は41.1%減っていたことが判明。このため、急減した地域の可視化を目指した。

◆「貧困が解決されたなら、悪いことではない」が…

 グループの桜井啓太・立命館大准教授(社会福祉学)は「貧困が解決されたなら、保護率の減少自体は悪いことではない」としつつ、高齢化率や失業率などが似通う近隣と懸け離れる場合は「水際作戦や保護の強引な廃止も疑われる」と指摘。「困窮者の権利が守られる対応をしているか、チェックするツールとなれば」と話した。

   ◇   ◇

◆「申請を減らそうとしている」自治体の手口は…

 保護率の10年間の増減幅を見える化したマップは、自治体間でかなりの差があることを示した。背景に何があるのか。

 「申請を減らそうとしているように感じられる自治体がある」。東京都内外で保護申請の同行支援をする一般社団法人つくろい東京ファンド(中野区)の小林美穂子さんは指摘する。

 小林さんによると、自治体が保護申請を事実上拒む手法として、

(1)自身の相談も含む録音禁止の張り紙を掲示する

(2)相談や申請は予約が前提だと間違った説明をする

(3)事前相談などで3回窓口へ行かなければ申請できない

 —といった対応を例示。こうした「水際作戦」によって、保護率が下がった可能性があるとみる。

 またその背景については、2012年以降に政治家やメディアによって生活保護利用者へのバッシングが強まった影響が「色濃いのでは」と推測する。

◆保護要件を満たしても「約8割が利用できない」推計も

 生活保護の要件を満たす人のうち、約8割が利用できていないとの推計もあり、「そもそも国は困窮せずに保護を利用する濫給(らんきゅう)防止に力点を置きすぎてきたため、生活保護を受けられず制度から漏れている人を救えずにいる」と指摘する。

 都内での保護率は10年間で31市区で減少し、18市で増加した。最も減ったのは千代田区で減少率35.6%だった。集計データの区の21年度の人口は約6万7000人と、12年度比で約37%増えており、区の担当者は取材に「タワーマンション増加による富裕層の転入などで、人口が増加したためと思われる。保護申請を受け付けないようなことは一切ない」と答えた。


園のようす。
そろそろ鉢物を室内へ。オリズルラン


ぼうっとしていたら、平和はこぼれ落ちていく 私が新総理大臣に求めること<世界と舫う 畠山澄子>

2024年09月28日 | 社会・経済

「東京新聞」2024年9月28日

 

<世界と舫う 畠山澄子>

 もう何年も前に、被爆者の証言を通訳した時のこと。もらった原稿を確認しながら「先の大戦」という言葉でふと準備の手が止まった。

 日本で長く過ごした人であれば「先の大戦」といわれれば「第二次世界大戦」を指すと理解するだろう。しかし、世界を見渡せば、私たちにとっての「先の」大戦よりもずっと最近まで戦争があった国、今も戦渦にある国が無数にある。

◆ベトナムで被爆者が絞り出した言葉

 2008年に広島・長崎の被爆者らとベトナムのダナンを訪れ、枯れ葉剤被害者の方々と交流をした。

 枯れ葉剤の影響でまひや奇形、障がいがある状態で生まれた子どもたちの姿に、同じように兵器の影響で苦しんできた自分たちの姿を重ねながら、被爆者のひとりが絞り出すように言った言葉をよく覚えている。

 「あの時、沖縄の米軍基地から『北爆』が行われていたのを知っていたのに、自分はなぜもっと反対しなかったのか。戦争を早くに止められていたら、ベトナムの人たちがここまで苦しまなかったかもしれないのに」

 自分たちの国が平和でも、他の国では戦争が起きているし、それどころか自分たちの国が加担していることさえある。私たちはそんな世界にずっと生きている。

◆コスタリカ 平和のために努力

 平和はぽっと降ってくるものではない。ぼうっとしていたら零れ落ちていく。

 今年の6月に初めて訪れたコスタリカは日本と同様に平和憲法を持つ国だが、非武装平和主義を貫くためのたゆまぬ努力があった。

 冷戦の最中の1986年の大統領選では、アメリカから再軍備の圧力がある中でもコスタリカの人たちは非武装を貫くことを提唱する大統領を選び、平和を希求する意思を示した。2010年に起きたニカラグアとの国境紛争の際には、コスタリカは国際司法裁判所にニカラグアを提訴し、国際法に解決を委ねることで武力衝突を回避した。

 法政大学の前総長の田中優子さんにピースボートにご乗船いただいた際の江戸時代の話も思い起こす。江戸時代の日本では、戦争を起こさないということが社会の是であったために、学問、外交、ものづくりなど、さまざまな分野で戦争を防ぎ平和を維持することを目的とした政策があったことを教えて下さった。平和というのは国内政治や国際法、民主主義をいかして常に主体的につかみ続けるものなのだと改めて思った。

◆日本では戦争の準備が着々と

 今の日本で平和をつかみとる努力はなされているだろうか。政治家は本気で戦争を回避しようとしているだろうか。

 今年の夏、『戦争ではなく平和の準備を』(地平社)という本が出版された。私もメンバーとなっていた平和構想研究会での議論がもとになっているのだが、戦争の準備が着々と進む日本の様子をあらわにしつつ、対抗する言論として平和の準備の必要性を論じ、すでにある実践も数多く紹介している。

 平和国家を掲げる日本は、非軍事原則を貫きながらの国際協力を模索し、戦略的に軍事転用を抑制してきた技術も多くある。その姿が、今大きく変わろうとしていることがこの本を読むとわかる。

◆新総理に求める「戦争のない世界」

 このコラムが世に出るころには自民党総裁選が終わり、事実上の次の総理大臣が決まっていることだろう。

 私は新しい総理大臣に、すべきは戦争ではなく平和の準備だと訴えたい。日本の近代史を振り返れば、急激な軍備拡張は戦争に帰結してきた。今自民党が進めようとしている軍拡政策は、戦争への備えでしかない。いわゆる戦後80年を来年に控え、私たちが望んでいるのはそんなことではない。

 私たちがみたいのは、戦争が当たり前の世界ではなく、戦争のないことが当たり前の世界だ。新総理にはそれを強く求めたい。

  ◇  ◇

<世界と舫う>

 「舫(もや)う」とは船と船、船と陸地をつなぎとめること。非政府組織(NGO)のピースボートで、被爆者と世界を回る通称「おりづるプロジェクト」や若者向け教育プログラム「地球大学」などに携わり、船に乗って人々がつながる手助けをしてきた畠山澄子さんが、活動を通じて深めた見聞をもとに、日々の思いをつづります。

 畠山澄子(はたけやま・すみこ) 埼玉県生まれ。国際交流NGOピースボートの共同代表。ペンシルベニア大学大学院博士課程修了(科学技術史)。専門は核のグローバル史、科学技術と社会論。


そして、野党第一党の立民代表にこそ求めたい。

園のようす。
シイタケがえらいことに・・・

昨日取り頃だったのですが雨で、今朝見たらご覧のように大きくなりすぎていました。
早速10時の休憩タイムに大きな奴を薪ストーブの上で醤油焼きにして食べました。
この雨で落葉キノコも出るだろうと思っていたのですがまだです。
釧路方面では出て来たそうなのでもう少しか?

アロニア収穫。

春に植えたムクゲ、花をつけました。


袴田さんに無罪判決 再審に道開く法改正こそ

2024年09月27日 | 事件

「東京新聞」社説2024年9月27日

 静岡県の強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さんに静岡地裁の再審公判で「無罪」が言い渡された。無実の訴えから半世紀余。早く真に自由の身とするためにも、検察は控訴してはならない。「開かずの扉」と評される再審制度も根本的に問い直すべきだ。

 「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」-。1985年に刑事法の大家だった平野龍一・元東京大学長は論文にそう記した。

 80年代に死刑囚が相次いで再審無罪となった。免田事件、財田川事件、松山事件、島田事件。まさに死刑台からの生還だった。

 袴田さんは戦後5例目になる。事件は66年。それから58年もたって、やっと「無罪」の声を聞いた。気の遠くなる歳月を考えても、刑事司法関係者は深刻な人権問題だと受け止めるべきである。

 異常な取り調べだった。袴田さんは強く否認したが、連日、平均12時間を超える過酷な調べを受け体調も崩した。取調室で小便もさせられた。拷問に等しい。20日目に「自白」したが、同地裁は再審判決で「自白調書は非人道的な取り調べで獲得されたもので、捏造(ねつぞう)と認められる」と指弾した。

 死刑確定の証拠も怪しかった。みそタンクの中から発見された「血痕の付いた5点の衣類」は、確定判決の根拠とされたものの、そもそも事件から約1年2カ月後に見つかったこと自体に不自然さが伴う。血痕に「赤み」が残っていた点も鑑定で「1年以上では赤みは残らない」とされた。

 この点についても同地裁は「捜査機関によって血痕を付ける加工がされ、タンク内に隠匿されたものだ」と断罪した。捜査機関が故意に袴田さんを犯人に仕立て上げたのだ。何と恐ろしいことか。

◆3重の不正義を許すな

 袴田さんの裁判を見るだけでも、いまだ「絶望的な刑事裁判」が続いているのは明らかだ。

 とりわけ無罪までの時間が長すぎる。最高裁は75年、「疑わしきは被告人の利益に」との刑事裁判の原則が再審制度にも適用されるという決定を出した。

 この原則に立てば、もっと早く袴田さんに無罪が届けられたはずだ。死刑確定の翌年に第1次の再審請求がされたが、再審が確定するまで実に42年もかかった。

 無実の人を罰する不正義。真犯人を取り逃がす不正義。無罪まで長い歳月を要する不正義。冤罪(えんざい)には3重もの不正義がある。これはあまりに絶望的である。

 袴田さんの無罪はゴールではなく、刑事訴訟法の再審規定(再審法)を改正するためのスタートの号砲とすべきである。

 再審法は約100年前の条文を使って、戦後もずっと放置されてきた。わずか19条しかない。再審法の改正は喫緊の課題である。

 例えば無罪にたどり着くまで長い時間を要するのは、再審開始決定に検察官が不服申し立てをできる仕組みがあるからだ。

 袴田さんの場合も、2014年に地裁で再審開始決定が出ながら、検察官が即時抗告をしたため、再審開始が確定するまで約9年も経過してしまった。

 いったん再審が決まれば、検察官の不服申し立ては禁止する法規定が必要だ。冤罪の被害者は一刻も早く救済すべきなのは当然ではないか。今回の無罪判決についても、検察は控訴せずに無罪を確定させるべきである。

 証拠開示の在り方も大きな問題だ。再審については明文の規定が存在せず、裁判所の裁量に委ねられているにすぎない。

 「存在しない」と検察側が主張していた「5点の衣類」のネガフィルムが保管されているのが判明したのは14年のことだ。証拠隠しともいえる行為が再審の扉を閉ざしていたに等しい。

 このような不正義を防ぐためにも、無罪に結びつく、すべての証拠を検察側に開示させる法規定を設けねばならない。

 現在、超党派の国会議員による「再審法改正を早期に実現する議員連盟」ができている。衆参計347人の議員が名前を連ねる。

◆究極の「国家犯罪」犯す

 法務省が再審法改正に後ろ向きならば、議員立法で進めてほしい。再審法改正を求める市民集会は19日も都内で開かれた。世論の後押しこそ大事だ。

 16世紀のフランスの思想家・モンテーニュにこんな言葉がある。

 <無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>

 捜査にも裁判にも誤りは起こる。無実の人を罰するのは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ。


異常ともいえる検察の態度である。
これほどの「執念」を「裏金」問題の解明に追力してほしいものだ。

園のようす。
寒さのせいか?ゴーヤが黄色くなってきた。

ピンクのバラも咲きだした。


<独自>米軍基地のPFAS汚染対策また日本が肩代わり 3億円で別の格納庫も補修 「緊急措置」がなし崩しに…

2024年09月26日 | 社会・経済

「東京新聞」2024年9月23日

国内の米軍基地周辺で有害な有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)による環境汚染が問題となる中、日本政府が今年7月、米軍基地のPFAS汚染対策の工事費を肩代わりしていたことが分かった。

この基地は、沖縄県宜野湾(ぎのわん)市の米軍普天間(ふてんま)飛行場で、工事費は3億1700万円。普天間では過去にも、日本側がPFASの汚染対策費を負担しており、これで総額は6億円弱となった。

普天間では、これまで200億円を超える基地の補修費も日本側が負担している。PFAS汚染の費用まで、なし崩し的に負担を押し付けられるのか。(中沢誠)

米軍基地の費用肩代わりを巡るこれまでの報道 日本への返還が予定されている米軍普天間飛行場を維持するため、日本政府が2013~23年度、基地内の隊舎や格納庫、倉庫などの補修工事の費用217億円を負担していたことが、東京新聞の情報公開請求で判明した。補修工事は継続中で、2024年度は13億円を予算計上している。取材の過程で、基地内に保管するPFASの汚染対策の費用2億7000万円も日本側が負担していたことが明らかになった。

◆汚染水があふれ出ないように

普天間飛行場では、過去にPFASを含む泡消火剤を訓練で使っていた。その際に生じた汚染水を、軍用機の格納庫にある地下貯水槽に保管している。

新たに日本側の負担が判明したPFASの汚染対策工事は、格納庫の大扉を補修するもの。雨水が流れ込んで貯水槽から汚染水があふれ出ないようにする防水工事で、防衛省沖縄防衛局が7月に発注した。

沖縄防衛局は、日本側が負担した理由について、3年前の日米両政府の取り決めに基づくと説明する。

◆負担の根拠は3年前の日米間の取り決め

この取り決めは、米軍が2021年8月、PFASを含む汚染水を浄化済みとして、一方的に基地外の下水道に放出したことをきっかけに結ばれた。

放出直後、宜野湾市が基地周辺の下水を調べると、日本の暫定指針値を超える高濃度のPFASが検出された。

日本政府は、さらなる放出を避けるため、米政府と協議。翌月、両政府で取り決めた内容を「普天間飛行場におけるPFOS及びPFOAを含む廃水の対応について」という書面にまとめた。

普天間の汚染水の対応について、書面では、①防衛省が飛行場に残っている汚染水を引き取り、処分すること ②貯水槽への雨水の流入を防ぐための格納庫の補修は日米政府間で協議すること―としている。

PFAS 泡消火剤やフライパンの表面加工などに使われてきた有機フッ素化合物の総称。代表的なPFOSやPFOAは、人体への有害性が指摘されている。日本は2020年、PFOSとPFOAの合算値で1リットル当たり50ナノグラム以下とする暫定指針値を定めた。普天間飛行場だけでなく、横田基地をはじめ日本国内の米軍基地周辺で検出されており、住民生活への影響が懸念されている。

◆過去には汚染水の処理、別の格納庫補修

普天間で日本側がPFASの汚染対策費を負担したのは、今回判明したケースが3件目となる。

2021年度は、地下貯水槽に残っていたPFASを含む汚染水を引き取り、焼却処理する費用に9400万円を投じた。2022年度は沖縄防衛局が、今回とは別の格納庫の大扉の補修工事を発注し、1億7600万円を負担していたことが本紙の調べで分かっている。

過去の費用負担について、日本側は「緊急的な措置」としていた。

「緊急措置」だったはずが、なぜ3年もたった今になって、また負担することになったのか。

◆取り決めの効力いつまで?

沖縄防衛局は、今回の費用負担を「日米間で継続的に協議した結果」とする。

日米間の取り決め内容をまとめた書面には「当面の対応」と記されているだけで、いつまで拘束力があるかは明確に規定していない。

米軍普天間飛行場のPFOSなどを含む汚染水の対応について日米間で取り決めた内容をまとめた書面

沖縄防衛局は、取り決めについて「2021年当時において、日米間で一致した内容をお知らせしたものであり、当該文書は日米間で何らかの効力を有する類いのものではない」と説明する。

その上で「現時点で、PFOS等を含む水への対応の一環として、予定している補修は他にない」と答えた。

東京新聞は、米軍基地のPFAS汚染対策費を今後も日本側が負担する可能性があるのかどうか沖縄防衛局に質問したが、それに対する回答はなかった。

米国内ではPFASの規制を強めている。

米海兵隊太平洋基地に、普天間飛行場の汚染対策を自国で行わない理由を尋ねたが、9月22日までに回答はなかった。

    ◇

◆汚染対策肩代わり、恒久化する恐れも

基地問題に詳しいジャーナリストの布施祐仁さんの話

そもそも日米地位協定では、基地の維持費は米軍の負担と定めており、在日米軍の駐留経費「思いやり予算」も当初は暫定的、限定的とされた。ところがズルズルと拡大解釈され、今では維持費の多くを日本が負担している。

こうした経緯を見れば、PFASの汚染対策もいったん日本が負担すると、前例となり恒久化する恐れがある。

ドイツのように日米間で米軍基地の環境汚染除去の費用負担について協定を結ぶべきだ。日本が負担し続けると米軍の汚染防止への意識も高まらず、環境汚染抑止の点からも、米軍に責任を求めていく必要がある。

 

米軍普天間飛行場 宜野湾市の中心部にある米海兵隊の基地。日米両政府が1996年に基地返還に合意した。移設先の名護市辺野古は軟弱地盤の対応で難工事が予想され、いまだ返還の見通しは立っていない。近年はPFASによる環境汚染も問題となっており、2020年4月にはPFASを含む泡消火剤が基地外に流出する事故が起きた。基地周辺からは今も、国の暫定指針値を超えるPFASが検出されている。


アメリカには至れり尽くせりである。
ニポン国民とりわけ能登半島の住民や「黒い雨」の被害者を救ってほしいものだ。

事件から58年…袴田巌さんに無罪判決 「3つの証拠を捜査機関がねつ造」と認定

やっと救われた人がいました。
みんなの闘いがなければ勝ち取れなかった。
よかった。
おめでとうございます!


若者のミカタ〜ブラックバイト世代の君たちへ 奨学金問題は終わってなかった! ~最新映画にも描かれた若者や親たちの苦悩

2024年09月25日 | 社会・経済

Imidas連載コラム2024/09/25

  大内裕和(武蔵大学教授)

 2024年8月30日、映画『威風堂々 奨学金って言い方やめてもらっていいですか?』(なるせゆうせい監督・脚本、トリプルアップ配給)が公開されました。この映画はサブタイトルからも分かるように、奨学金問題を取り上げています。

 物語は、高校3年の主人公・唯野空(池田朱那)が、「奨学金」を知るところから始まります。第一志望の国立大学受験に失敗し、授業料の高い私立大学に進学した彼女は、奨学金という名の「借金」を背負うことになり、そのことが後の大学生活に大きな影響を与えるのです。映画では奨学金を借りた空の「苦闘」が、家族、恋人、友人など、さまざまな人間関係を織り交ぜながらリアルに描写されています。

 本作品の特徴は、何よりも「奨学金問題」をテーマにしているところにあります。これまでもストーリーの中に奨学金が登場する映画はありました。しかし奨学金問題をメインに据えて、掘り下げた映像作品は初めてでしょう。これまで奨学金問題の解決に取り組んできた私にとっても、とても嬉しいことです。一方で、こうした映画が最近になって公開されたことの意味を考えると、喜んでばかりはいられない気持ちになります。それは奨学金問題が依然として解決しておらず、若者を苦しめていることを暗示しているからです。

◆◆

 私は奨学金問題への取り組みを12年前から本格的に開始しました。2012年9月に学生たちとともに「愛知県 学費と奨学金を考える会」を結成し、翌13年3月には奨学金返済困難者の救済と奨学金制度の改善を目指して「奨学金問題対策全国会議」を設立しました。

 これらの団体が生まれたことで、奨学金返済に苦しむ若者の現状を捉え、奨学金制度の改善を提言することが可能となりました。14年度には早くも、奨学金返済を延滞した場合の延滞金賦課率の引き下げ(10%→5%)や奨学金返済猶予期限の延長(5年→10年)が実現するなど、制度の改善が進みました。

 15年度に入ってからは、労働者の生活や福祉の向上に取り組んでいる労働者福祉中央協議会(中央労福協)と連携して、返済不要の給付型奨学金制度の導入を求める取り組みを強めました。ここでも多くの人々の支持を集め、17年度から給付型奨学金の一部先行実施、18年度から本格実施となりました。

 20年度には高等教育無償化と称して「大学等修学支援法(大学等における修学の支援に関する法律)」が施行されました。無償化という点では余りにも不十分であるものの、支援対象者には授業料・入学金減免と給付型奨学金がセットで提供され、給付型奨学金を受けられる学生数が増加したという点では一定の改善が進みました。

◆◆

 このように奨学金制度の改善は着実に進んできました。しかしそうした尽力にもかかわらず、この映画が制作されたということは、制度の改善は道半ばであり、未だ解決していないことを示しています。問題提起から12年を経てなお、奨学金が利用者を苦しめているのはなぜでしょうか?

 これまで、学費が高いにもかかわらず多くの若者が大学に進学できたのは、主に親などの保護者が学費を支払えていたからでした。これを「学費の親負担主義」と呼ぶことにします。

 学費の親負担主義を可能にしたのは、戦後に確立した日本型雇用の特徴の一つである「年功序列型賃金制度」です。子どもが大学生になる頃には親の賃金が学費負担可能な程度にまで上昇する賃金構造によって、子どもたちは大学に進学できたのです。1990年代半ばまで奨学金利用率が2割程度だったのも、そのあたりに要因があったことは間違いありません。

 しかし90年代半ば以降、賃金構造は大きく変容しました。たとえば厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、95年に545万円だった世帯所得の中央値が2012年には432万円にまで低下しました。これは年功序列型賃金制度が大きく揺らいだことを意味します。世帯所得の低下で多くの親は子どもの教育費負担が苦しくなり、その表れとして大学昼間部の奨学金利用率が1996年度の21.2%から2012年度には52.5%へと上昇しました(日本学生支援機構調べ)。賃金構造の変容によるマイナス分を奨学金が補ったことになります。

◆◆

 そして奨学金以外のところでは、現役を退いた祖父母たちも学費支払いに駆り出されました。

 1990年代後半に私が大学教員として勤務し始めた頃から、学生との会話の中に「祖父母」というワードが出てくる頻度が、年々増えていくことに気がつきました。特に「祖父(祖母)に学費を払ってもらわなかったら、この大学に来ることはできませんでした」という趣旨の発言を聞く機会は、2010年代初頭にかけて顕著に増加していきました。大学の卒業式で、学生が祖父母と一緒に記念撮影した写真も、SNSに多数アップされるようになりました。卒業にあたって学費を払ってくれた祖父母に感謝を……ということなのでしょう。

 日本型雇用が絶頂なりし戦後の高度経済成長期に現役だった世代は、退職金や老齢年金の支給額も高い傾向にあります。厚生労働省の「就労条件総合調査(旧賃金労働時間制度等総合調査)」によれば、1997年の大卒者の男性定年退職者(勤続20年以上かつ45歳以上)の退職金平均額は2871万円と過去最高額でした。この経済的に余裕ある祖父母世代が、息子/娘に代わって孫の学費援助に加わったのです。そのおかげもあって、学費の親負担主義が崩れた後も、若者の大学進学率は上昇し続けることができました。

 それでもなお奨学金を申し込む学生は増加の一途をたどり、彼らは卒業後に多額の返済をしなければならなくなりました。やがて奨学金利用者は全体の約5割まで達し、2010年代後半には返済に苦しむ様子が新聞やテレビなどのメディアで多数報道されるようになったのです。

 そうした状況の中でも彼らの多くは、卒業後に奨学金を返済していました。1990年代半ば~2010年代初頭は大卒者の就職率も低く、若年雇用の不安定化が特に深刻だった時期です(就職氷河期)。当然、経済状況が厳しかったにもかかわらず、彼らが奨学金を返済できていたのはなぜでしょうか?

◆◆

 それは必死に返す努力をした若者が多かったことに加えて、一定数以上の親や祖父母が、奨学金返済を援助したからだと思います。このことに気がついたのは、12年に私が奨学金制度改善の活動に取り組み始めてすぐの頃でした。奨学金問題について講演を行うと、親/祖父母世代と思われる参加者から、「子/孫が借りた奨学金を自分たちが返している」「子/孫に全額返済させるのは可哀そうなので協力している」「子/孫が結婚するにあたり、残っていた奨学金をまとめて返してやった」などの声を数多く耳にしました。

 15~16年に行われた中央労福協の「給付型奨学金制度の導入・拡充と教育費負担の軽減を求める署名」には、実に303万8301筆もの署名が集まりました。私も協力しましたが、賛同者は主として親/祖父母世代の人でした。そこには子や孫の奨学金返済に「親族として関わった経験」が、一定以上影響していたように思います。

 1990年代半ば以降、親の所得低下によって学費の親負担主義が揺らぎ、奨学金利用の急増をもたらしました。しかし親に代わって学費を払ってくれる祖父母の登場、親や祖父母による返済援助などによって、多くの若者が苦しみながらも奨学金を何とか返済するという状況が生み出されました。いわば「学費の祖父母負担主義」「奨学金返済の親族セーフティ―ネット」によって、かろうじて返済が維持されたと見ることができます。

◆◆

 しかし奨学金制度改善の動きが始まった2012年以降は、親や祖父母による学費負担、奨学金返済援助を支える経済的基盤も急速に弱体化してきました。世帯所得の中央値は12年の432万円から、23年には405万円へとさらに低下。また13年度まで5%だった消費税は14年4月に8%、19年10月には10%へと引き上げられました。加えて00年の年金制度改正によって、老齢厚生年金の支給開始年齢が段階的に60歳→65歳へと引き上げられることになりました。もはや親や祖父母世代が若者を援助することさえ、困難な時代になりつつあるといえるでしょう。

 ちなみに私自身は、こうした親や祖父母による学費負担、奨学金返済援助をよいものとして評価してはいません。親や祖父母による学費負担は裕福な家庭と、そうでない家庭とで教育格差を拡げることにつながりますし、奨学金の返済援助は親や祖父母による管理を強め、当人の自由や自主性を抑圧する場合も少なくないからです。しかし、その一方で親や祖父母による協力が、「貧困化する若者」を救う役割を果たしてきた面があることも見逃してはならないと思います。

 近年、奨学金制度の改善が進んできたにもかかわらず、現在も多くの若者が苦しんでいるのは、若者を取り巻く状況がより一層厳しくなったからです。これまで一定の役割を果たしてきた親や祖父母による学費負担主義、奨学金返済セーフティーネットの弱体化で、学費を自己負担しなければならない学生、奨学金をすべて自力で返済しなければならない若者が、今後も間違いなく増加します。映画『威風堂々』の重要なテーマの一つが「若者と親・年長世代との葛藤」になっているのは、そうした社会現実を的確にキャッチしていることを示しています。

 奨学金制度は着実に改善されてきたものの、学費や奨学金返済を親/祖父母に依存してきた構造を突き崩すまでには至りませんでした。そして、それは今も多くの若者に重くのしかかっているのです。そうした現状を打破し、若者の未来を切り開くために制度の抜本的転換が求められています。


「若者の未来を切り開くために」そしてこの国の未来を切り開くために、「軍事費」に膨大な予算を配分する政治姿勢の転換が求められるでしょう。

 


「選択的夫婦別姓」求め集団訴訟 最高裁は過去2度「合憲」判決も…「多くの学者によって批判されてきた」

2024年09月24日 | 社会・経済

弁護士JPニュース9/24(火)

選択的夫婦別姓を求める集団訴訟「夫婦別姓も選べる社会へ!訴訟」の第2回口頭弁論が、9月20日東京地裁で開かれた。

世論調査「旧姓の通称使用で不便・不利益がなくなるか」

本訴訟は、現在の夫婦同氏(姓)制度は憲法に違反するものとして、別氏(姓)のまま結婚できるよう法改正を求めるもの。この日は、原告側の意見陳述が行われた他、国からは反対意見書が提出された。

同種の集団訴訟は、過去2回、2015年と2021年にも起こされており、いずれも最高裁で合憲と判断されている。3度目となる本訴訟では、過去の最高裁判例を覆せるかが焦点となる。(杉本穂高)

原告は「事情変更」「旧姓の通称使用の限界」を主張

原告側の意見陳述は2つに分けて提出された。まず第一準備書面で主張されたのは「事情変更」について。

夫婦同氏(姓)制度は1947年に制定されたが、当時は3世代同居が一般的な時代。その後、核家族中心の時代となり、女性の就業率・管理職の割合も増え続けた。原告側は、仕事上のキャリアを維持するために氏の継続性の必要が高まっているとする。また、インターネット上で自己表現する機会も増え、氏の変更によりそのコミュニケーションが断ち切られてしまうこともあると主張している。

内閣府の世論調査では、2001年の時点で「選択的夫婦別姓に賛成」が「反対」を上回って以後も増加し続け、近年は別姓でも家族の一体感には影響しないとの回答も併せて増加傾向であるという。さらには、地方議会において、国に対して選択的夫婦別姓の実現を求める議決もこれまでに313の自治体で採択されている。

原告側はさらに、国際的な動向も同準備書面に盛り込んだ。夫婦同氏を義務付けているのは日本のみであり、国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)からも是正勧告を受けている。同準備書面は、夫婦同氏が制定された当時から社会の事情はさまざまに変化しており、現在では同氏制度に合理性がなく憲法違反であることを幅広く主張するためのものだ。

続く第二準備書面では、「(旧姓の)通称使用の拡大と限界」という表題で主張がなされた。旧姓を通称として用いることができる機会は増えているものの、不利益の解消にはなっていないことを指摘。むしろ、夫婦同姓の不合理性を基礎付けるものだとした。

2015年の最高裁判決では、婚姻前の姓を通称で使用できる状況が広がっていることを根拠に、社会的信用を得る困難はある程度緩和しているとされたが、原告側は通称使用では根本的な解決にはならず、個人のアイデンティティーなど人格的利益の損害はぬぐえないと主張している。

さらには、利便性の課題もあるとする。不動産登記やマイナンバー登録、法人登記簿や特許庁の申請などはそれぞれ旧姓(通称)単独の表記は認められず本名との併記が求められる。金融取引においても、預金口座に開設時に通称が使用できないケースが多いという。

一方、金融庁のアンケートによれば、通称使用を認めないのは、マネーロンダリングなどの犯罪に使用されるリスクがあるからだとし、民間の取引においても、住宅ローンやクレジットカード、携帯電話の契約時にも旧姓使用が不可能なケースがあるという。

これらを受けて原告側は、夫婦同氏制度のもとでは、それぞれの場面で逐次、個人が交渉のコストを払わねばならない状態で、旧姓使用を認めようとする受け入れ側の管理コストも増加させていると主張。パスポートも、旧姓との併記は可能でも、パスポートに搭載されるICチップは国際規格によって定められており、一つの氏しか認識されないため、国外では通称でやり取りできないことが多い。

旧姓の通称使用そのものは、選択的夫婦別姓が認められない中で、それでも自己のアイデンティティーやキャリアを守るために当事者が勝ち取った権利だ。だが、その“緊急避難”的な制度があることを理由に、不利益が解消されていると主張するのはおかしいという趣旨で第二準備書面は提出された。

国の反論内容は?

対する国側の反論について、原告側弁護団によれば、基本的に2015年と2021年の最高裁判決をなぞった内容だといい、「今回の訴状に正面から向き合っていない」と弁護団は批判している。

具体的には「夫婦が同氏を名乗ることは社会の構成要素である家族の呼称としての意義がある」「どちらの氏を称するかは夫婦の協議により選択可能であり不平等には当たらない」「旧姓の通称使用の拡大によって不利益が緩和されている」と主張しているという。

その他、今回の訴訟独自と思われる主張は、以下の3点。

①夫婦同氏の目的は、共同生活の実態の表現、家族の一体感の醸成ないし確保にあり、それは社会全体が夫婦同氏によって達成し得る

②婚姻制度の柱は嫡出子の仕組みであり、両親と子どもが同じ姓を持つつながりを持った存在としての嫡出子としての意義を重視すべきだ

③内閣府の世論調査(2021年)では「夫婦同氏制度を維持した方がよい」という回答と「旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」という回答を合計すれば69%になるから、夫婦別氏を是認する見解が大勢とは言えない

原告弁護団で団長を務める寺原真希子弁護士は、20日の口頭弁論後に行われた報告会で、こうした国の各主張に対し反論を行った。

「(①について)ある家族の一体感が他の家族が同氏でないと醸成できないという理屈は正直、意味不明だ。すでに事実婚の家族など別氏夫婦、別氏親子が多く存在している実態も無視している」(寺原弁護士)

また、②親と子どもが同じ姓を持つことの意義について寺原弁護士は、「これまでの最高裁の判断を踏襲したものだが、最高裁の判断自体多くの学者によって批判されてきた」と説明。「嫡出子か非摘出子かを氏が同じかどうかで区別して、周りから見えるようにするという差別的な扱いを支持している。日本にも多くいる非摘出子を守るべき国が、非嫡出子に対する差別を助長しており、大きな問題があると言わざるを得ない」と批判した。

③旧姓の通称使用を法制度化することについては、あらためて「通称使用の法制化が解決策になり得ない」と主張し、通称使用の限界と問題点から目をそらすものだと訴えた。

報告会に参加した原告らからは、国が時代の変化による「事情変更」を無視していることに失望する声が上がった。また、通称使用で不便を強いられている実態や、その実態に向き合っていない国の姿勢に怒りをにじませる人もいた。一方、自民党総裁選でも選択的夫婦別姓が論点となっていることに対し、与党内でも理解が進むことを期待する声もあった。

寺原弁護士は、裁判の今後について、「裁判官は過去の判例をできるだけ変えたくないものだが、今回は2度の最高裁判決をねじ伏せる必要がある。しかし、この訴訟で問うているのは、男女差別や個人の尊厳を守るという人権問題がその本質だ」と語り、「裁判官にもその本質に立ち返ってほしい」と訴えた。


自民党支持母体のカルト集団、「統一教会」・「日本会議」・「神道政治連盟」との癒着を切り離すことができない状況下において裁判という外部からの「事情変更」が認められるかどうか注目です。

園のようす。


若者の気候訴訟 人権問題として重大な提起

2024年09月23日 | 自然・農業・環境問題

京都新聞 社説 9/23(月)

 地球温暖化の被害を強く受ける世代の危機感を、重く受け止めねばなるまい。

 全国の15~19歳の若者16人が先月、火力発電を手がける関西電力など10社を相手取り、二酸化炭素(CO2)排出削減を求めて名古屋地裁に提訴した。

 若者たちは、被告の大手電力会社やその発電会社はCO2の国内最大級の排出事業者で、産業革命前からの世界の気温上昇を1・5度未満に抑えるというパリ協定などの国際合意を順守する義務を負っているとして、大幅削減を求めている。

 子どもの頃から熱中症のリスクにさらされるなど、日常生活の制約を受けてきた。今後さらに過酷な影響を受けるだろう―。こう訴えている。

 気候変動を巡る訴訟は従来、火力発電所建設や運転の差し止めなどを周辺住民が求めて争われてきたが、全国規模の集団訴訟は初めてである。

 これまでは、過去の公害訴訟と違って原告側に明白な健康被害などが認められないなどの理由から、事実上の「門前払い」で退けられてきた。

 今回の訴訟はCO2排出がもたらす気候危機とその悪影響を、「人権問題」として位置付けて争うのが特徴だ。

 被告10社の排出対策は、パリ協定をはじめとする国際合意や国際ビジネス原則に対して不十分で、「民法上の不法行為」であると主張している。

 「1・5度未満」を達成するには、より厳しく2019年比で35年に65%削減するよう専門家パネルが求めている。

 重要なのは、これまでに排出された大量のCO2の累積が、気温上昇や災害を起こし、将来世代のエネルギー選択や生活様式、健康に不可逆的な影響を与えるという視点だろう。

 同様の訴訟ではすでにオランダで、19年に最高裁が「気候変動による悪影響は人権侵害」と認定し、21年には同国ハーグ地裁が石油大手シェルに対し「企業の義務は軽減されない」として、排出削減を命じた。

 今年4月にはスイスの住民が欧州人権裁判所に、スイス政府の気候変動対策の不十分さを訴えた裁判で、人権侵害が認められた。ドイツや韓国でも企業責任を認める判決が出ている。

 日本は30年に13年比でCO2などを47%削減するとしているが、達成できるか不透明な状況だ。再生可能エネルギーへの転換も遅れる。

 国の施策を言い訳に、企業は不作為を許される、という時代ではない。

 誰もが安定した気候の下で健康的に暮らす権利がある。若者たちの訴えは、先進国の大量排出のしわ寄せを受ける発展途上国の訴えと通じる。

 直接の利害を狭く捉えず、裁判所をはじめ社会全体で将来世代の訴えに耳を傾けて判断する必要がある。


わたしも応援していきたい。

園のようす。
今朝も最低気温更新。

イヌサフランが出てきました。

今咲いている花たち。


小池書記局長に聞く 野党共闘の現在地をどう見るか

2024年09月22日 | 社会・経済

「しんぶん赤旗」2024年9月22日

 自民党政治のゆきづまりが極限に達し、これに代わる新しい政治が求められる中、野党共闘のあり方が問われています。日本共産党の小池晃書記局長に聞きました。

「市民と野党の共闘」の原点とは。

 2014年7月、当時の安倍自公政権が「集団的自衛権の行使は違憲」という政府見解を一片の閣議決定でひっくり返し、容認に踏み切りました。さらに、これに基づく安保法制=戦争法を15年9月19日、圧倒的な国民の反対を無視して強行しました。

 立憲主義破壊の暴走政治を終わらせるため、市民の中から「野党は共闘」という声が澎湃(ほうはい)と巻き起こり、それに応える形で日本共産党が「市民と野党の共闘で立憲主義を取り戻そう、安保法制=戦争法を廃止する政権をつくろう」と呼び掛け、共闘が各地で発展してきました。

 集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回し、安保法制を直ちに廃止することを最重要の緊急課題としてこの一点で力をあわせよう―このことこそ、野党共闘の原点であり、一丁目一番地なのです。

この原点は今日いよいよ重要となっています。

 この一丁目一番地は、今日、いよいよ重要な意義をもつものとなっています。なぜならいま自民党政権が進めている「安保3文書」にもとづく大軍拡は、政府自身が明言しているように、安保法制という法制面での憲法破壊を、実践面での憲法破壊として具体化するものにほかならないからです。安保法制廃止を緊急課題にすることなくして、今進められている大軍拡を止めることもできないことを強く指摘しなくてはなりません。

共闘をめぐる、立憲民主党代表選での議論をどうみますか。

 立憲民主党の代表選で、安保法制は違憲だと認めながら、「すぐに変えるのは現実的ではない」「政権をとって百八十度政策転換したら、国際社会から相手にされない」などの発言が相次いでいます。安全保障政策の違いを超えて、安保法制廃止を緊急課題としてこの一点で協力する。この原点を踏まえた共闘だからこそ、お互いに信頼し協力してきたのです。「すぐには廃止できない」ということになれば、共闘の基盤が失われてしまいます。

 あわせて、この間の共闘に対する否定的な発言が相次いでいます。特に21年の総選挙での日本共産党との共闘が失敗だったかのような議論ですが、これは事実に反します。実際には、共闘で一本化した59の選挙区で勝利しています。共産党は小選挙区の候補者を105人に絞って、共闘の勝利に貢献しました。そうした相互の努力と協力に対する誠意も敬意も感じられない議論だと思います。

 野党共闘に取り組んだために、「立憲民主党としてのビジョンが見えなくなった」ということも言われていますが、共闘の中で、各党のビジョンを国民に示すのは、各党の責任においてやるべきことです。「共闘したから見えにくくなった」というのは責任転嫁だと言わざるをえません。

 立民代表選の各候補全員が、日本共産党を政権構想から排除する発言を平気で行っていることも重大です。わが党の15年の提案は、「国民連合政府」の提案でした。なぜ「政府」なのか。「政府」を握らなければ安保法制廃止・閣議決定の撤回はできないからです。その後も突発的事態への対応が迫られた17年総選挙は別にして、21年総選挙で、わが党があれだけ政権の問題を真剣に提起したのも、この問題で何らかの合意がなければ、安保法制廃止をはじめとする緊急の課題の実行の保障がないからです。政権協力の問題を追求し、「閣外からの限定的な協力」で合意したことは、真剣に緊急課題の実践をするうえでの責任ある態度でした。ところが今の議論は、最初から政権合意を拒否しています。これでは、緊急の課題を実行する保障がなくなってしまいます。

 立憲民主党はこれまでも「日米同盟を基軸とする」としつつ、安保法制の「違憲部分は廃止」するとしてきましたが、今回の代表選では、日米同盟重視の立場がより鮮明になってきました。中には「日米同盟こそが外交・安全保障の基軸であるのは間違いない」とまで言い切る候補者もいます。安保法制をすぐに廃止できないのも、こうした立場が根底にあるからではないでしょうか。

 加えて、「原発ゼロ」も言わない、消費税については指一本触れないという状況です。自民党政治は終わらせなければいけませんが、同時に政治の中身も大きく変えなければいけません。日本共産党としては政治の中身を大きく変えていくということを力強く訴えていきたいと思います。

立民代表選では、維新・国民民主党への接近が目立ちます。

 維新は最悪の自民党補完勢力です。改憲をあおり立て、新自由主義の旗を振る突撃隊です。さらに「日本共産党は日本からなくなった方がいい」とまで言う政党です。

 国民民主党との関係が一番近いと言う候補者がいますが、同党も改憲を声高に主張し、自民党の提出法案にほとんど賛成しており、この党も自民党の補完勢力です。自民党の補完勢力に秋波を送ることは、野党共闘とは両立しない立場と言わなければなりません。

日本共産党として、来たる総選挙にどう臨みますか。

 今年1月の党大会では、自民党政治のゆきづまりを打開し、希望を持てる新しい政治をつくる最大の力となるのは、政治をもとから変える日本共産党の躍進であり、総選挙ではその実現を最優先の課題として最大の力を集中すると決定しています。

 比例代表を軸にして、得票650万票、得票率10%以上、全ての比例ブロックでの議席獲得と議席増で躍進を勝ち取ります。そして沖縄1区、「オール沖縄」の「宝の議席」を必ず守り抜きます。各小選挙区については、比例での躍進を勝ち取る立場で最大限、候補者を擁立して戦っていきます。

 もちろん、辺野古新基地建設反対の一致点で結束している沖縄の4選挙区は例外です。「オール沖縄」全候補勝利のため、全力を尽くします。それ以外にも、それぞれの地域での市民と野党の共闘の到達点も踏まえて、一定の選挙区で候補者を擁立しないという判断もありえますが、それはあくまで党として判断していきます。かなり限定的なものになるでしょう。いずれにせよ、日本共産党の躍進に全力をあげる。ここが最優先課題です。


立憲の立ち位置がユラユラ揺れている。
はっきりと言って信用できない政党だ。
勝共「連合」にもおもねく。
「れいわ」の方がしっかりしている。

園のようす。
最低気温更新。


原発新増設の巨額コストを国民に負担させる政府の新構想

2024年09月21日 | 生活

 電気料金にこっそり上乗せ…「反対署名」が始まる

「東京新聞」こちら特報部 2024年9月19日

 政府が原発の新増設を進めるため、建設費などのコストを電気料金に上乗せし、消費者から広く徴収する支援制度の導入を検討している。「コストやリスクをこっそり国民に押しつける制度はおかしい」。環境団体や市民団体が、構想に反対する声を集めようと、オンライン署名活動を始めた。そもそも、この構想はどんな問題をはらんでいるのか。(太田理英子)

◆「電力自由化に反する」

 「原発を特別扱いして独占的地位を確立することになり、電力自由化に真っ向から反する。大変な問題だ」。署名開始に合わせて開かれた18日のオンライン記者会見で、呼びかけ人の一人、龍谷大の大島堅一教授(環境経済学)はそう強調した。

 2016年に始まった電力の全面自由化は、競争原理の導入で大手電力会社による地域独占体制を崩し、電気料金を値下げすることも大きな目的だった。しかし、政府の原発支援構想は新たな国民負担につながる可能性がある。

◆料金上乗せ「英国モデル」

 政府内で検討しているのは、英国の原発支援策「RABモデル」を参考にした新たな制度。同モデルは、国が認可した原発について、建設が始まった時点で、建設費や維持費を、電力小売会社に負担させる仕組みだ。小売会社は、顧客の電力料金に上乗せして負担分を回収する。当初の想定よりも建設費が膨らんでも、必要経費と認められれば、料金に追加で上乗せもできる。

 構想が浮上した背景には、東京電力福島第1原発事故後、既存の原発の再稼働には巨額の事故対策費などが必要となり、電力会社側の財政負担が重くなっている事情がある。新制度で、稼働前から原発事業者に一定の収入を保証することで原発投資を促し、新増設を進める狙いとみられる。経済産業省は今後、具体案を検討する。

◆既に賠償費用は料金に転嫁

 大島氏はRABモデルについて、「建設コストの増大や遅延のリスクなどを一般市民に転嫁することになる」と問題視する。これまでも、福島第1原発事故の賠償費用を、家庭向けの電気料金に含まれる託送料金(送配電網の利用料)に上乗せするなど、原発にかかるコストを表に出にくい形で、国民に負担させる流れができていると指摘。「税金だと分かりやすいため、託送料金としてじわじわと取る形になるのでは」

◆「温暖化対策も遅れる」

 東北大の明日香寿川(じゅせん)教授(環境政策論)は、自身が加わっている研究グループの試算を元に、原発新増設を進めれば再生可能エネルギーを中心にした場合よりも電力価格が高くなると指摘。「原発は二酸化炭素の削減コストが高く、温暖化対策も遅れる」とした。

 長崎大の鈴木達治郎教授(原子力政策)は「国際原子力機関(IAEA)の予測などでも、明らかに原子力シェアは世界的に衰退しているのに、政府は客観的評価をしていない」と指摘。新制度の検討が不透明な意思決定プロセスで進むことを懸念し、「データを公開して国民的議論をする仕組みが必要だ」と訴えた。

◆首相と経済産業相宛てに提出を目指す

 署名活動は環境問題などに取り組む13団体と有識者ら9人が企画し、運営サイト「Change.org」で募っている。10月25日で一度締め切り、首相と経産相宛てに提出する予定。


原発に反対している人からも徴収ということになります。
これ以上の負担はごめんです。
過去最高の利益を上げている電力会社だ。

園のようす。

収穫の秋です。
山ブドウ、早めに収穫しました。

青いブドウも、もう少し置きたかったのですが動物に食われたようなので急遽・・・

食用ホーズキです。


存在意義が問われる立憲民主党―有権者への裏切りと党崩壊、再び?

2024年09月20日 | 社会・経済

 YAHOOニュース9/20

志葉玲

各メディアの報道によると、立憲民主党の代表選で最有力な候補は、野田佳彦元首相であるらしい。遠慮なく言わせていただこう。なんと馬鹿げたことなのか。立憲民主党は、有権者の期待を裏切り、総選で壊滅的敗北を喫し、最終的には党が崩壊した民主党時代の過ちをまたも繰り返そうとするのか?野田元首相については、いろいろ批判されるべきところがあるだろうが、本稿では主に脱原発の視点から、野田元首相が代表選に出馬したこと自体がおかしいことを論じていく。

〇野田元首相が代表選に出馬すること自体に疑問

 野田元首相への違和感を持っているのが筆者だけではないことは、例えば、X(旧ツイッター)での鈴木耕氏(フリーランス編集者&ライター)の投稿に対する反応に表れていると言えるのではないか。

 鈴木氏の投稿は41万回表示され、1万の「いいね」がされている。鈴木氏はウェブ媒体「マガジン9条」で、何故、野田氏に批判的であるかの詳細を書いており、その主張には、筆者も全く同感だ。とりわけ、原発の再稼働の容認に関しては、筆者も野田政権時に首相官邸周辺での大規模デモ(主催者発表では「20万人」、筆者が見たところ少なくとも数万人はいた)を取材したので、強く印象に残っている。あの場にいた人々は、本当に野田政権に対し憤っていた。

 

原発再稼働と野田政権に抗議するデモ 2012年、筆者撮影
原発再稼働と野田政権に抗議するデモ 2012年、筆者撮影

 

原発再稼働と野田政権に抗議するデモ 2012年、筆者撮影
原発再稼働と野田政権に抗議するデモ 2012年、筆者撮影

 

原発再稼働と野田政権に抗議するデモ 2012年、筆者撮影
原発再稼働と野田政権に抗議するデモ 2012年、筆者撮影

 

〇現在も原発再稼働容認、立憲の党是はどこに?

 そして、呆れたことに、野田元首相は今なお、原発の再稼働を「条件付き」で容認するとしている。時事通信の記事によれば、その「条件」とは、実効性のある避難計画と地元の合意だとのことだが、能登半島地震では、道路があちこちで寸断され、避難所も被害を被るなど、原発事故と地震の複合的な災害が発生した場合、避難計画など絵に描いた餅になることを、まざまざと見せつけたばかりだ。

 

 筆者は立憲民主党の立ち上げも取材したが、立憲民主党が結党時に掲げ、今も党綱領の明記しているのが「原発ゼロ」だ。その党是とも言える政策を、野田元首相は今月7日の討論会で「原発ゼロ」は掲げないと発言するなど、否定しているのである。その野田元首相が代表になるならば、立憲民主党の存在意義すら問われかねない。

「まっとうな政治」を掲げた、立憲民主党立ち上げ当時の熱気はすごかった 筆者撮影
「まっとうな政治」を掲げた、立憲民主党立ち上げ当時の熱気はすごかった 筆者撮影

〇硬直したエネルギー政策が日本を衰退させる

 野田元首相は、今回の代表選で政権交代への強い意欲をアピールしているが、仮に野田元首相が立憲民主党の代表となり、(その可能性は低いが)政権交代を実現させたところで、自公政権と政策が変わらないのであれば、政権交代の意味自体が希薄になる。野田元首相は、一応、エネルギー政策について、「足元での安定供給の確保を大前提に、中長期的には再生可能エネルギーを可能な限り大量に導入し、原発に依存しない社会を実現」するともしているが、その程度のことは、自民党でさえ、言葉だけにせよ掲げている政策である。

 

 自公政権の問題点の一つとして、自民党との関係の深い電力大手に配慮し、遅々としてエネルギーをめぐる状況の大転換が行われないことがある。そして、大きな変革が行われないまま、ロシアによるウクライナ侵攻等による石油や天然ガス、石炭等の価格上昇などのエネルギー価格高騰が、ただでさえ停滞している日本経済を更に圧迫し、庶民の生活をより厳しいものとしている。一方、世界に目を向ければ、IRENA(国際再生可能エネルギー機関)の報告によると、2023年に新たに導入された太陽光や風力等の再生可能エネルギーの発電設備導入量は、なんと473ギガワットにものぼるという関連情報)。実際の稼働率*を別にして大雑把に言うならば、1ギガワットの発電設備容量は原発1基分に匹敵するから、昨年だけで世界全体で原発473基分の再生可能エネルギーが導入されたとも言える。

*一般に太陽光発電の稼働率は原発より低いとされるが、原発も長期の点検等で実際の稼働率はまちまちである。2023年度の国内の原発稼働率は28・9%だった。

 

 再生可能エネルギーの強味は、導入の速度が圧倒的に早いということである。たった1年で世界で473基の原発を新たに導入・稼働させることは不可能だが、再生可能エネルギーはそれが可能なのであることは上述の統計が示している。かつて再生可能エネルギーの弱点とされた「天候まかせの不安定さ」も、大型の蓄電施設の設置や広域での電力融通等でクリアできる。電気自動車が普及すれば、そのバッテリーが無数の蓄電施設として、需要と供給の調整に寄与することが可能だ。発電効率や価格でも、今や多くの国々で、太陽光発電が最も優れた発電方式となりつつある。

 

 

 再生可能エネルギーをめぐる状況は大きく変わったのにもかかわらず、自公政権は、火力発電と原発に依存する前世紀的なエネルギー政策にとどまってきた。化石燃料の輸入のために、日本は年間35兆円を費やし、国富を海外に流出させてきた(2022年統計)。その莫大なお金を国内で循環させる機会を、日本は失い続けてきたのである。そうした、前世紀的な自公政権のエネルギー政策と、野田元首相のエネルギー政策がどれほど違うのか。少なくとも、現在までに公にされている野田元首相の数々の言動から言えば、自公政権のそれと大差はないのではないか。

〇野田代表の立憲で政権交代の意味はあるのか?

 筆者は、政権交代は必要だとの立場ではある。自公政権は十分な時間があったのに、その変革はあまりに遅く、むしろ脱原発・脱炭素の流れに強く抵抗している。こうした政権は日本の人々にとっても世界全体にとっても、有益とは言えない。

 昨年や今年の夏の異常な猛暑や相次ぐ豪雨などの災害は、地球温暖化の進行が大きく影響していることは気象庁も認めるところだ(関連情報)。破局的な地球温暖化の影響を避けるには、2030年までに世界のCO2排出を半減させる必要があるが、現状、日本がその足を引っ張る国の一つとなってしまっている。上述した様に、新たな導入が難しい原発に依存するということは、結局、火力発電に頼るということになるし、事実、日本のこれまでのエネルギーの実態がそうしたものだった。だが、仮に政権交代したとて、野田元首相が立憲民主党を代表として率いるのでは、ダイナミックな変革は期待できず、それならば、何のための政権交代か、何のための野党第一党か、ということが問われる。

 野田元首相はその面倒見の良さやバランス感覚から、立憲民主党内で評価は高いようであるが、そうした狭い内輪の視点ではなく、大局を見ての代表選になることを、一有権者として切に願う。(了)


園のようす。
先日シイタケの原木を1日プールに浸して2日目。

今年は落葉キノコが出てきません。


雨宮処凛 自民党という人災「失われた30年」の戦犯であり、この国を衰退させた張本人たちによる総裁選

2024年09月19日 | 生活

どんなに立派なことを言おうとも、「失われた10年」を「失われた30年」へと引き伸ばし、GDP世界2位から4位へと転落させるなど、日本をここまで衰退させた張本人であり大戦犯こそが自民党議員ではないか。

   | マガジン9 (maga9.jp) 

2024年09月18日

メディアは連日、自民党総裁選一色だ。

過去最多、9人の候補者が乱立し、いろんなことを言っている。

9人中5人が世襲議員、また9人中4人は選択的夫婦別姓に反対のところなどを見るたびに(反対なのは高市早苗氏、小林鷹之氏、林芳正氏、加藤勝信氏)、「まだこんなところで立ち止まってるのか……」と強制的に昭和にタイムスリップさせられたような気持ちになる。

そんなものを見れば見るほど、「この国の政権与党は、世間の感覚とズレまくった上、日本で一番くらいに時代遅れの組織なのだなぁ……」と遠い目になる。思っていた以上に自民党が「ヤバい」ことに多くの人が気づけるので、いい機会なのかもしれない。

しかし、そんな総裁選の報道を見るたびに、心から思う。

どんなに立派なことを言おうとも、「失われた10年」を「失われた20年」「失われた30年」へと引き伸ばし、GDP世界2位から4位へと転落させた挙句、平均賃金を韓国に抜かれるなど、日本をここまで衰退させた張本人であり大戦犯こそが自民党議員ではないか、と。今さらどれほど耳当たりのいいことを言おうとも、「じゃあなんで今まで、これほどの崩壊に対して、何もせずに傍観していたのか」と詰め寄りたくなる。

そんな自民党が招いた崩壊を振り返ろう。

まず思い出すのは、バブル崩壊後、企業を守ることを優先し、当時の若者の人生を犠牲にしたことだ。そうして若年層を中心に非正規雇用が激増。1990年の非正規雇用率は2割ほどで、その多くが学生やパートの主婦だったわけだが、現在の非正規雇用率は4割近く。多くが自らが家計を支える層である。

こうなると、当たり前だが低賃金、不安定ゆえ結婚する人は減り、少子化が加速していく。さらに貧困ラインぎりぎりの生活なので消費できない人が増えていく。これはもうずーっと前から指摘されていたことだが(そして私も声を上げていた1人だが)、恐ろしいのは誰もこれを途中で方向転換しようと言いださなかったことだ。

その結果、日本からじわじわと国力が失われていったわけだが、目先の利益や損得だけでなく、長期的なビジョンを持った政治家がいれば決してこんなことになっていなかったのではないか。しかし、自民党議員たちは、「第三次ベビーブーム」の担い手として期待されていたロスジェネをみすみす見殺しにした。そんなロスジェネはもう50代に突入する。

ここに、そんな衰退を表す数字がある。

2022年3月、経済財政諮問会議が発表した調査結果だ。

1994年と2019年の世帯所得の中央値を比較したところ、35歳から44歳では104万円減少。45歳から54歳ではその倍近くの184万円も減っていたというのだ。また、全世帯の年間所得の中央値は、1994年の550万円から2019年は372万円と、32%(178万円)も下がったという。

それなのに、負担は増える一方だ。

例えば80年代、国民負担率(社会保険料と税金の合計が国民所得に占める割合)は30%台だった。それが今、47.5%とほぼ5割に迫る勢いだ(2022年)。どうりで生活が苦しいわけである。しかも2年以上にわたって続く、物価高騰。今年7月に発表された国民生活基礎調査によると、「生活が苦しい」と回答した人は59.6%。調査開始からの37年で最悪の水準だ。

このように、日本社会を壊してきた自民党だが、もっとも激しく破壊したのは「自民党をぶっ壊す」と叫びつつ、この国の雇用と生活をぶっ壊した小泉純一郎氏だろう。竹中平蔵氏とともに、どれほど「普通に働き、普通に生きる」ことを破壊してきたか、この30年くらい日本で暮らしてきた人であれば全員が痛感しているはずだ。

しかも「既得権益の打破」を謳いながら、自身は3世議員。息子の進次郎氏を4世議員にするなど、自らが「歩く既得権益」では、と突っ込みたくなるのは私だけではないだろう。

それなのに、この国に住む多くの人は「忘れる」ことに長けているのか、小泉親子はまだまだ人気がある模様。なぜ批判されず、ありがたがられているのか私にはまったくわからない。だって、ここまでこの国が破壊されていなかったら、失われなくていい命は確実にあったのだ。お金がなくて病院にかかれず亡くなった人や経済的な問題で自ら命を絶った人は多くいる。一方、もう少し安定した社会であれば、生まれてきた命だって多くあるだろう。このように、政治は命に直結するのに、あまりにも命を軽んじる政治が行われてきた。そして自民党は、積極的に庶民を見捨ててきたわけである。

もうひとつ書いておきたいのは、世襲議員についてだ。

今回の総裁選でも候補者9人中5人と半分以上が世襲議員だが、このことの異常性をもっと考えるべきではないだろうか。

アーティストや俳優の中には、自らが「二世」であることを隠し、実力だけで成功をおさめた人も少なくない。おそらく「二世」と思われることが嫌で、自らの力だけで勝負したいというプライドがあるのだろう。そのような姿勢は潔いと思うが、では政治家の中に、二世であることを隠し、親の恩恵を受けずに勝ち上がったという人がいるかといえば、残念ながら1人の顔も浮かばない。世襲とかダサくて恥ずかしいから嫌、というプライドの持ち主はいないのだろうか。

ちなみに小泉進次郎氏が「解雇規制の見直し」について触れ、「世襲議員が何を言う」と批判を浴びているが、世襲議員に対する規制・制限こそが必要ではないだろうか。

さて、いろいろ書いてきたが、自民党総裁選に党員ではない私たちは投票できない。それなのに連日総裁選の様子を見せつけられながら思うのは、普段の選挙でもこれくらいメディアで取り上げてほしいということだ。


「解雇規制の見直し」や「時間外労働時間の上限緩和」が総裁選で出てきたが「連合」は何か反論でもしたのだろうか?わたしの耳には入ってこない。
「勝共連合」の役には立つが、働く者の役に立つどころか「障害」だ。

 


安倍元首相、統一協会会長と面談か 総裁応接室で支援を確認

2024年09月18日 | 社会・経済

「しんぶん赤旗」2024年9月18日

“総裁候補は解明公約すべきだ”

 統一協会(世界平和統一家庭連合)と安倍晋三元首相との深い癒着関係がまた明るみに出ました。2013年の参院選直前に、協会会長ら幹部と現職の首相だった安倍氏が自民党本部の総裁応接室で面談したとみられると、「朝日」(17日付)が写真入りで報じたのです。この時期に何があったのか―。(統一協会取材班)

「朝日」報道

 「朝日」によると、面談したのは参院選公示4日前の13年6月30日。統一協会からは徳野英治会長、協会政治団体「国際勝共連合」の太田洪量(ひろかず)会長(いずれも当時)、後に協会世界会長をした宋龍天(ソンヨンチョン)氏。自民党側からは安倍氏のほか、実弟の岸信夫元防衛相、萩生田光一元経済産業相が同席したとしています。

 面談の目的は、統一協会が参院比例候補だった北村経夫参院議員=現、参院山口選挙区=の支援を確認することだったといいます。

 参院選で統一協会は北村氏を支援したのか―。

「票の上積み必要」

 13年の参院選で北村氏の福岡事務所でスタッフをしたジャーナリストの近藤将勝氏は、本紙の取材にこう証言します。

 「福岡事務所幹部から、統一協会関連団体の『世界平和連合』から支援を受けることになったと聞いた。協会の信者は事務所内でリーフの発送や名簿整理など実務を手伝っていた」

 なぜ支援対象が北村氏だったのか。近藤氏によると、北村氏は産経新聞政治部長だったものの全国的な知名度はなく、事務所内では「票の上積みをしないと厳しい」といわれていました。「参院比例は全国区だ。北村氏には大きな組織の支援が必要だった」

 本紙が入手した北村事務所の名簿には、京都府や兵庫県にある統一協会のダミー団体幹部名、電話番号が記されています。協会の支援が全国に広がっていることをうかがうことができます。

 近藤氏は13年6月ごろから北村氏の福岡事務所に出入りし、同7月にはずっと詰めていたといいます。「安倍氏と統一協会幹部が面談されたとする日付と、協会が北村氏を支援し始めた時期は重なってくる」と振り返ります。

 実際に統一協会の末端組織でも、熱心な支援が行われていました。本紙が入手したSNSの写しによると、13年の参院選期間中に信者らに繰り返し北村氏の支持拡大が呼びかけられていました。

 投票日の3日前には、信者らに「『投票は政党ではなく個人名で!』『きたむら、だけでも大丈夫です!』」と、北村氏の個人名での投票を徹底するよう指示。投票日前日には「今の状況は、五分五分です! 他の候補が少し頑張れば難しくなります! 本当に危ないのです!」と檄(げき)を飛ばしています。

 このSNSには支持拡大の電話かけをした信者と北村氏との写真も紹介されていました。

 この選挙の比例区で自民党は18議席を確保。北村氏は約14万2000票を得て15位で初当選。同党比例候補の当選ラインは約7万7000票でした。

 前出のSNSには投票日4日前とみられる投稿に、「我々は、現在、期日前投票が(中略)『約12万』です」と書かれています。この通りならば、統一協会の支援なしに北村氏の当選はおぼつかなかったこととなります。

 北村氏は22年9月に自民党が公表した自主点検の結果で、「選挙におけるボランティア支援」を受けたと回答しています。ただ、「選挙支援の依頼、及び組織的支援、動員等の受け入れ」をした議員には含まれていません。

 北村氏に統一協会から支援を受けた理由を質問しましたが、期限までに回答はありませんでした。

岸元首相から続く

 統一協会と安倍元首相との癒着は、13年の参院選以前からの“歴史”が深く関係しています。

 自民党と統一協会との深い関係を結んだのは安倍氏の祖父、岸信介元首相でした。1968年に岸氏は協会の開祖、文鮮明(故人)がつくった「国際勝共連合」の発起人に名を連ねます。協会が発行した『統一教会四十年史』には、岸氏と文鮮明が握手している写真が冒頭のほうに掲載されています。

 統一協会は世間と隔絶したビデオセンターに誘い込むなどして洗脳し信者を獲得します。複数の元信者は「洗脳の最終段階で岸氏と文鮮明が握手する写真を見せられた。これで『教祖はすごい』と思い込まされる」と振り返ります。

 安倍元首相は21年9月に統一協会のダミー団体「天宙平和連合」が韓国で開いた大会にビデオメッセージを贈り、「(文鮮明の妻)韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」と述べていました。

 ある信者2世はこのビデオメッセージを見て、「信者の洗脳が強化される」と懸念したと語ります。ビデオメッセージは、選挙支援などの“見返り”になった形です。

 これだけ深い癒着があるにもかかわらず、自民党は、安倍氏の死去を理由に統一協会と同氏の関係の調査を回避しています。しかし安倍氏の関与については、岸元防衛相や萩生田元経産相、北村議員など聞き取りができる対象者は多くいます。

 もともと自民党は議員の「自主点検」にとどめています。癒着が組織的に広がった経緯の調査はしておらず、真相解明を拒否し続けています。現在行われている自民党総裁選でも、候補者9氏全員が統一協会との癒着解明や被害救済を政策として示していません。

 ジャーナリストの鈴木エイト氏は、指摘します。「自民党は統一協会との組織的関係を否定してきた。しかし安倍元首相が自民党総裁応接室で協会幹部と面談していたという報道で、組織的に取引していたことが明白になってきた。自民党は徹底的に調査する必要がある。総裁選候補たちも解明を公約すべきだ。党ができないというなら、第三者委員会の立ち上げが必要だ」


 運転免許更新してきた。
高齢者講習は受けているので視力検査と顔写真、会計で30分ほどで終わった。
次回は3年後なのだ。
面倒だ。
今の借家は辺鄙で車がなければ生活が成り立たない。
今後のこと、真剣に考えなければならない。
体がいつまで動いてくれるかもわからないし・・・


衣類回収 リユース、資源に 「7割がごみ」現状改善へ 自治体、企業に広がる

2024年09月17日 | 自然・農業・環境問題

「東京新聞」2024年9月16日

 着ていない衣類を手放す際、その68%が可燃ごみや不燃ごみとして廃棄されている-。こんな数字が、環境省の2022年度の調査で明らかになった。低価格のファストファッションの台頭で、衣類が大量に生産・消費されて捨てられていく中、まだ使い道がある衣類を古着として再流通させたり、資源としてリサイクルさせたりする取り組みが広がっている。 (大野雄一郎)

 埼玉県入間市の工場が立ち並ぶ地域にある、広さ900平方メートルほどの倉庫。衣類のリユース・リサイクルを手掛ける「ECOMMIT(エコミット)」(本社・鹿児島県薩摩川内市)の「循環センター」と呼ばれる施設だ。9月上旬に訪れると、中には大量の中古衣類が積み上がっていた。10人ほどのスタッフが衣類を仕分けしたり、運んだりしている。

 エコミットでは、商業施設やマンションの共用部など全国200カ所以上に回収ボックスを設置するなどして、使われなくなった衣類を仕入れている。集まった衣類は、入間市を含め全国7カ所にある循環センターに運ばれた後、スタッフが一つずつ状態を確認し、選別。古着として再販させたり、素材としてリサイクルさせたりしている。会社全体では、多いときで年間6千トンの衣類を扱っており、廃棄に回るのは2%程度にとどまるという。

 総務省の家計調査などによると、ここ30年間で衣類の供給量は増加傾向。一方、衣服1枚当たりの価格は約6800円から約2800円へと低下した。大量生産、大量消費が廃棄量の増加にもつながると懸念されている。エコミットの広報担当者は「新品の衣類を買うルートは多いが、手放す際のルートはまだ少ない。衣類を循環させるインフラとしての役割を担いたい」と力を込める。

 こうした取り組みに自治体も注目している。愛知県蒲郡市は6月、エコミットと連携協定を結び、今月から市内の店舗など10カ所に回収ボックスを設置した。

 同市ではこれまで、衣類の回収は資源ごみの日に出すか、クリーンセンターに直接持ち込むかしかなく、繊維系の可燃ごみは年間で1200~1400トンに上る。連携が軌道に乗れば焼却量の削減につながるだけでなく、回収した衣類の運搬を市内企業が請け負うなど地域経済の活性化にも寄与すると期待される。

 衣類の回収には大手アパレル会社も乗り出す。ユニクロでは「RE.UNIQLO」と銘打ち、ユニクロのほか、関連会社のジーユーなどの商品を全国の店舗で回収。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)経由で難民に届けたり、素材としてリサイクルさせたりしている。ファッション事業者の「ワールド」は、グループ会社が高級ブランド衣類をメインに買い取って販売する事業を展開。7月には名古屋・栄に路面店を出した。ユーズド品の「買いやすさ」を向上させる取り組みだ。

 一方、回収場所が増えることで思わぬ弊害も。エコミットの循環センターで選別作業を担当する社員の水挽健太さん(31)によると、回収ボックスには紙コップなどのごみが交ざっていることがあり、「汚れが衣類に付いて再利用できなくなってしまうこともある」。ごみ箱ではなく、資源を集めているという意識をいかに浸透させるかも課題になりそうだ。


園のようす。
キヌガサタケ

マユミ

ガマズミ


『ブルーインパルス』戦争できる国造り、および地球環境破壊大イベント。

2024年09月16日 | 社会・経済

『ブルーインパルス』が華麗な編隊飛行…航空自衛隊千歳基地で航空祭、

政府専用機やF‐15戦闘機、最新鋭F‐35Aの飛行に来場者くぎ付け

HBC NEWS 2024.09.16

15日、北海道千歳市にある航空自衛隊千歳基地で「航空祭」が開かれ、訪れた人たちは華麗な航空ショーを楽しみました。

「千歳のまちの航空祭」は、航空自衛隊所属の航空機を中心に装備品の展示やデモフライトを見ることができる毎年恒例の人気イベントです。

午前中は政府専用機やF‐15戦闘機のデモフライトが行われたほか、青森県三沢基地所属の最新鋭戦闘機F‐35Aが飛行しました。

来場者

「ふだんの生活ではない迫力なので、それが病みつきになって来ちゃうのかな」

また午後からは、航空自衛隊で唯一のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が千歳の上空を舞いました。

15日は雲が低かったため、宙返りなどのアクロバット飛行はありませんでしたが、スモークを引きながらの華麗な編隊飛行を披露しました。


「ブルーインパルス」飛行予定表が何の批判的コメントもなく「東京新聞」「ハフポスト」の記事として掲載されていた。
良識のある報道機関と思っていたのだが・・・・

自民党総裁選では、早期改憲を連日主張し、「戦争する国」の完成を目指している。