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国連・子どもの権利委 新指針 環境への意見表明 尊重を

2023年08月30日 | 自然・農業・環境問題

気候ストなどが後押し

「しんぶん赤旗」2023年8月30日

 国連・子どもの権利委員会が28日発表した子どもの権利条約に関する「一般的意見」は、1989年の「子どもの権利条約」採択から初めて気候変動がテーマとなりました。環境と人権についての国際法を進化させてきた子どもたちのたたかいが後押ししたものです。(伊藤寿庸)

 今回の「意見」は、「子どもの権利と環境保護の間に幅広い相互関係があるとの理解が生まれ、深まっている」と指摘。気候危機の深刻化が子どもの権利の実現に困難をもたらしていることを受けて、同条約の「ダイナミックな解釈」が必要となっていると述べています。

 これを後押ししたのが、2018年にスウェーデンでグレタ・トゥンベリさんが始めた学校ストライキや、そこから世界中に広がった「未来のための金曜日」のデモです。子どもたちは「いま学校で勉強をしても、それを生かす将来の社会が気候変動で滅んでしまうかもしれない」と、学校を休んで街頭に出ました。

 「意見」は、環境に関する表現・結社・平和的集会の自由に関する子どもの権利を政府は尊重・保護すべきだと明言しています。

 さらに子どもや若者が原告となって、各国政府の気候変動対策が不十分であり、違法だと訴える訴訟も各地で起きています。

 ドイツでは、10~20代の気候活動家が、政府の温室効果ガス排出削減目標は不十分で、憲法違反だと訴えを起こしました。憲法裁は21年、排出削減を先送りにしているのは「将来世代の自由を大幅に制限する」と違憲判決を出しました。米モンタナ州では8月、化石燃料依存が地球温暖化を加速させ、若者の未来を奪っていると訴えた訴訟で、若者16人の原告の主張を認める判決が出ました。

 しかし子どもが訴えの主体となることが難しい国も多く、「意見」は、子どもが環境問題で、集団的に意見を申し立て、訴訟を起こす手段についても、政府が定めるべきだとしています。

 子どもの権利委員会は、「世代間の平等」についても強調。現在の子どもの権利侵害への緊急の対応だけでなく、現在の行動あるいは不作為が生むであろう環境破壊に対しても各国は責任を負っていると明確にしています。

 日本でも、子どもの権利を実現する観点から、気候変動対策を抜本的に強めることが求められています。


かけがえのない「絵画」を守るように、かけがえのない「地球」も守ってほしい。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
子供たちに未来を (はる)
2023-08-31 00:13:58
今年の暑さの厳しさだけみても、これが今年だけの特別なことではなく、来年は更に厳しくなると予想され、地球の未来に対する不安が強まります。こんな中でどうして安心して子供を産む事を奨励できましょう?
子供の権利を気候変動の観点からも考えることに大賛成です。
この国の政治家には、本気になって子供たちに安全な地球環境を手渡す事を考えてもらわないと・・・・・
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まったく同感です。 (mooru1949)
2023-08-31 00:36:40
 これからの10年、どのような地球環境になっているのでしょう。
子どもたちの「未来」は?
今くい止めなければ…
大人も子どももありません。
人類の危機でしょう。
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