代表みえちゃんが、森の幼稚園全国フォーラムに行って手に入れてきた
「子どもを信じて待つ保育」という森のようちえんピッコロの小さな冊子を読ませてもらった。
その本を読んで、心にじわ~んと響く物を感じた私。
それから数日後に入った、保育当番での出来事・・・。
ポカポカ暖かな1月のある日。
火の番をしている私の耳に、年中女子Hのの声が聞こえてきた。
「Hり、“わなとび”貸して~」
Hり「どこかにあるから探して~」
しばらくして、Hのは“わなとび”をしながら私の近くにやってきた。
その後から、Hりもやってきて、私の横にちょこんと座った。
さらに後からSやもやってきて、
Hりに「Sやも貸して」と。
Hり「いやだ」。
Sや、Hりの背中を「ドン!」と音が響くほどたたく。
続けて足をけったり、また背中をたたいたり・・・。
Hり、泣く。
私「Sや、それは痛いよ。Sやの靴丈夫だし。」
Sや、手も足も止める。
私「Sや、何か言いたいことがあるんだよね。」
「何かな?」
「Sやの言いたいことを教えて。」
本心からSやの気持ちを知りたかったので、おそらく言い方にも表れていたと思う。(問い詰めるのではなく、ゆっくりと、静かに・・・)
Sや、じっとうつむいている。
しばらくして、
Sや「だって、Sやの方が先に見つけたんだもん!!」
私「あー、そうかー。」
(心の中で「Sやが先に見つけたのに、Hのだけ借りてよくて、Sやはダメなのが納得できないんだな」と思うが、言葉にはせず。)
そこへHのが私に話しかけて来たので、私はHのと話し始めた。
お互いに沈黙している二人。
しばらくしてHりがぽつりとSやに
「ごめんね」と言うのを聞いた。
私は、その言葉を望んでいたわけでは決してない。
Hりの心に湧いてきた言葉として、出てきたもののように感じた。
いつもなら、こんなに簡単には止まらない手を止め、自分の思っていることを言葉にしたSや。
Sやの言葉を聞いて、自分の気持ちをぽつりと言葉にしたHり。
子どもって、ちゃんと力を持ってる!!
子どもってすごいな~!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子ども同士のやり取りに対して、大人がとる行動に正解はないと思う。
いろんな場面で、一人一人がそれぞれの対応をするのだと思う。
同じ人でも、同じような出来事があった時に、同じ行動をとるとは限らない。
ただそこに、「私たちがどういうことを大切にしているか」ということは心に留めておきたいことだと思う。
あと、「子ども達は十分力を持っている!」ということも・・・。
そして、保育中に迷ったこと、こうしたらこうなったけど・・・ということなどを仲間と共有し、それぞれの意見を聞き合うことで、かーちゃん一人一人のスキルも上がっていくのだと思う。
こういう話ができる仲間の存在っていいな~。
(koma)
========================================
「森のたまご」お問い合わせ:morinotamago2010@mail.goo.ne.jp
代表:遊佐(ゆさ)080-5122-1052
「子どもを信じて待つ保育」という森のようちえんピッコロの小さな冊子を読ませてもらった。
その本を読んで、心にじわ~んと響く物を感じた私。
それから数日後に入った、保育当番での出来事・・・。
ポカポカ暖かな1月のある日。
火の番をしている私の耳に、年中女子Hのの声が聞こえてきた。
「Hり、“わなとび”貸して~」
Hり「どこかにあるから探して~」
しばらくして、Hのは“わなとび”をしながら私の近くにやってきた。
その後から、Hりもやってきて、私の横にちょこんと座った。
さらに後からSやもやってきて、
Hりに「Sやも貸して」と。
Hり「いやだ」。
Sや、Hりの背中を「ドン!」と音が響くほどたたく。
続けて足をけったり、また背中をたたいたり・・・。
Hり、泣く。
私「Sや、それは痛いよ。Sやの靴丈夫だし。」
Sや、手も足も止める。
私「Sや、何か言いたいことがあるんだよね。」
「何かな?」
「Sやの言いたいことを教えて。」
本心からSやの気持ちを知りたかったので、おそらく言い方にも表れていたと思う。(問い詰めるのではなく、ゆっくりと、静かに・・・)
Sや、じっとうつむいている。
しばらくして、
Sや「だって、Sやの方が先に見つけたんだもん!!」
私「あー、そうかー。」
(心の中で「Sやが先に見つけたのに、Hのだけ借りてよくて、Sやはダメなのが納得できないんだな」と思うが、言葉にはせず。)
そこへHのが私に話しかけて来たので、私はHのと話し始めた。
お互いに沈黙している二人。
しばらくしてHりがぽつりとSやに
「ごめんね」と言うのを聞いた。
私は、その言葉を望んでいたわけでは決してない。
Hりの心に湧いてきた言葉として、出てきたもののように感じた。
いつもなら、こんなに簡単には止まらない手を止め、自分の思っていることを言葉にしたSや。
Sやの言葉を聞いて、自分の気持ちをぽつりと言葉にしたHり。
子どもって、ちゃんと力を持ってる!!
子どもってすごいな~!!!!
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子ども同士のやり取りに対して、大人がとる行動に正解はないと思う。
いろんな場面で、一人一人がそれぞれの対応をするのだと思う。
同じ人でも、同じような出来事があった時に、同じ行動をとるとは限らない。
ただそこに、「私たちがどういうことを大切にしているか」ということは心に留めておきたいことだと思う。
あと、「子ども達は十分力を持っている!」ということも・・・。
そして、保育中に迷ったこと、こうしたらこうなったけど・・・ということなどを仲間と共有し、それぞれの意見を聞き合うことで、かーちゃん一人一人のスキルも上がっていくのだと思う。
こういう話ができる仲間の存在っていいな~。
(koma)
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