広場待機チームとは別で、今日は森の中へ散歩へ出かけました。
ここの森を歩く時、大人はもしもに備えて安全対策係さんが作成してくれた地図を携帯してます。
集合場所からこの森の行動範囲全てが記されてる地図。でも1か所「?」となる所が。。。
前々から気になってたこの先に何があるのだろう?どんな道に繋がってるのだろう?
子ども達に問いかけ、この先を知りたい!行ってみたい!と3人が付いて来て探検してくれる事に。
こえだ組(年中)Kチ&Kタ、はっぱ組(年少)Aト。そして母べつの4人で出発。
途中までは知った道。
Kタ「ここを行くと梅を取る所に行けるね。」「あ、こんな所から樹液出てる。」
Kチ「本当だ。やっぱりクワガタ探しに行こうか?」
Kタ「今日は?マークの所に行くんでしょ!」
なんて、口も滑らかに進みます。Aトはもくもくとついていきます。
途中、風がザザザ~と吹いてきました。
Kチ「あ、今、川の流れる音みたい。」
Aト「本当だ。川の音と一緒だね。」
長い棒を見つけて、偶然棒先に葉っぱが付くと
Aト「あ、魚が釣れた!鯛かな?マグロかな?」
Kチ「釣れた~。一匹じゃなくていっぱい。」
なんて、想像豊かに足取りも軽やか。
道に立ってる看板に何て書いてあるのか?分かれ道でこっちへ行くと何かあるのか?
Kタは興味深々で聞いたり、教えたりして進んでいきました。
がここから先、知らない行ったことの無い道へ来たとたん、
Kタ「べつ、先に行って」
べつ「え?私も知らないからKタ先に行ってよ」
Kタ「やだ。じゃあKチ先に行って」
Kチ「やだよ、怖いもん。Aト行く?」
Aト「・・・・」
皆で先頭に誰が行くかの話し合いが始まりました。
結局今回は私が先頭で出発する事になり(大人だから)2.3歩歩き出すと、
さーっと後ろから3人抜いて行ったのでした。
それからしばらく薄暗い感じの山道を下って行くと、その先に少し開けた所を発見!
台風の影響で倒れた木がいい具合に横たわり、早速座ってこの場を見渡していました。
Kチ「ここ気に入った。今日はここで遊びたい!」
Kタ「うん。いいねKチ」
リュックを下ろし休憩して、持ってたロープを木にかけて遊びました。
Kタ「こうゆうの得意。ほらここに足かけて」
得意になってぐんぐん登ってます。交代しながら3人登りしばらく遊んでました。
べつ「これが?マークの先かな?もっと行くと何があるかな?」
と、問いかけてみました。すると
Aト「行ってみよ」
と、誰よりも先に行って見たい気持ちが言葉になりました。
ロープで遊ぶ二人もすんなり先に進む事を受け入れてくれ歩き出しました。
しばらく行くとお地蔵さんがあり、その前になんとヘラクレスオオカブトの死骸が置いてありました。
大人は何故こんな所にと思いましたが、子ども達興味深々。
すがさず手で触ったり匂いを嗅ぎだしました。
Kチ「くっさ~。」 Kタ「くさーい」 Aト「クサッ」
3人すかさず私を見て嗅いでみろの目。
べつ「・・・くさい?」
Kチ「でしょう!!すごい、臭かったね~Kタ、Aト」
と、もう臭いのが嬉しくてしょうがない様子。
地面の上に落ちてるならいじくり倒すであろう死骸も、お地蔵さんの前だとそんな事せず
そっとそのままにして帰ってきました。
ロープで遊んだ場所まで戻り、お昼を食べもうひと遊び。
なかなか順番が回って来ないKチ&Aトは天狗の葉っぱを見つけ大喜び。
その様子を見ていたKタも欲しくなり、3人両手いっぱい持って帰る事に。
ここでも、「葉っぱの雨が降ってきた~」と傘にしたり、
「これであおぐと風が吹くね」「鳥みたいに飛べるかな~?」「あ、天狗きた?」
なんてお喋りしながら、足取り軽やかに皆の待つ広場へ戻って行きました。
帰り道、いつも知ってるしいの実が落ちてる所ではちゃんと道草もしました。
Kチ「(しいの実の木を見て)たくさん落としてくれてありがとう」
と、優しい言葉がフッと出てきました。
最後に「?マークは楽しかったから3人の秘密」と、みんなに教える事は出来ない場所になりました。
あらら・・・。
1日じっくり時間をかけてのお散歩。
目で木や実や生き物を見つけ、
耳で風の音に澄ませ、
鼻で死骸や葉っぱの香をかぎ、
舌で実の一つ一つに色んな味がある事を味わい、
手で土や木や人の手の温もりを感じる。
お散歩って、五感をフルに使える最高の時間。
感じる事を大人目線でなく子どもと一緒に味わって過ごしたい、
そう、思った1日でした。(べつ)
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