野外保育 とよた 森のたまご

愛知県豊田市2010年度森のようちえん開園
公式サイトhttps://www.morinotamago.com

10月27日(木) お船ごっこ

2011年10月28日 | 保育
今日はお散歩でなく、広場で遊ぶ日。

朝一番で、Lくんが「こんなのあった~」と
アーチ状に曲がった長い枝を持ってきた。

当番よねちゃんが「とうりゃんせとうりゃんせ」
とわらべ歌を口ずさむとその木のトンネルを傍にいた子がくぐりだす。
その様子を見ていた周りの子が どんどんトンネルに吸い込まれていく。
子どもの声を拾って朝一のこういう楽しい雰囲気は心を和ますなぁ~
素敵だな~と思った。朝日でみんなが光って見えた。

今日はやのちゃんがお休みで、みっちー&さわちゃんの朝の会。
おばけの絵本が私的には面白かったのだけど、朝の会が終わると年中ボーイズが
椅子に座って机に突っ伏してぐったりとしていた。
AKはちょっとお指も吸っていたので相当怖かった様子。
意外とナイーブなんだなぁと愛しくなる。
そのまま年中さんは折り紙をしたり絵本を読んだりまったりモード。

広場の真ん中に敷かれたござの横に、よねちゃんがそっと木のベンチを運んで
布をかけてくれる。今日もお店屋さん始まるかな♪と思っていたら
年長Mくんは「今日はお店じゃないんだ。お船ごっこなんだ」
と言い、2枚のござがずれて隙間ができると「お水が入っちゃうから」
とこだわって直す。年少Hちゃん、Tちゃん、Mちゃんは葉っぱをたくさん
手に持って「カード」と言っていたんだけど、
Mくんの「おふね」という言葉を聞いて、
Hちゃん「おふねのチケットですよーどうぞ乗ってください」
と私に手渡す。
Mくんのお船のイメージを大切に受け止めたくて、「ありがとうございます!」と
乗り込み「あーこの船気持ちいいなー」とござに寝転んでみる。
本当に雲一つない秋晴れで気持ちいい!
年少さんも一緒に寝転んでみる。

でもMくんは全然物足りない。視線の先は年中ボーイズ。
M「どうしてこないのかなぁ」
なお「ほんとだねー。ひょっとして船って分からないんじゃない?
どうやったらもっと船になるかな」
M「レンガ持ってきて並べるか。でも足りないか。どうしよう」
なお「そうね。船だけど帆がないよね。だから進まないのかな」
それじゃあと棒きれで漕いでみたけど、そんなの変と言われ却下(笑)

Mくんのイメージ大切にしたい。Mくんも、自分のイメージを大切にして
全然あきらめない。
Mくん長いこと考えた。どうしてもここはお船なんだもの。
そして、思いついた!

帆が立った。

お客さんで来た年中Y.Rくんも楽しい気持ちになってくる。

そして、Mくん再び思いついた!
竹筒二つがひもでくくりつけてあるものを双眼鏡に見立てて
「船長!」
とY.Rくんに手渡したのだ!木のベンチはデッキのようになった。
そしてMくんも一本の竹筒を覗き込んだ。
かなり感動的な瞬間だった。

この、イメージの爆発、「すごいねいいことかんがえたね」の言葉だけでなく
体で受け止めたいと思った私は、双眼鏡の視界に入っていく。
「おーいせーんちょーう」と手を振ってみる。
満面の笑みの二人。
海なので、私はちょっと調子に乗って泳いでみた。

おっと!ここで年中ボーイズ反応。
Aくん、Lくん、Kくん、Cくん、Y.Rくん、ほっぺを膨らませて
息止めて!?次々泳ぎ始めた。

泳いでいるうちイメージがわいてきたみたいで泳ぎながら漁に出るボーイズ。

モリに見立てた棒やあみで大量の枯草を収穫。

イワシが釣れた。タイが釣れた。カツオの大群だ。
大きなサメ、こんな大きなくじらと口々に。
Mくんも漁に出る。
Y.Rくんは「うなぎ」と黒い紐を入れ物ごと。
Lくんも「たこ」と紐を束ねたものを。
ほんとだほんとだ、いきがいい!と手の中で躍らせてみると
喜んでまた意気揚々と出かける。

大漁だ~


・・・つづく。

(なお)









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2 コメント

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大漁!大漁! (よこちん)
2011-10-28 20:31:08
素敵!素敵!
イメージの大漁祭!
こども達の目線の光景と
私達の目線の光景が一緒になれたら
本当に素敵だなぁ~
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Unknown (なお)
2011-10-28 23:58:11
>こども達の目線の光景と
>私達の目線の光景が一緒になれたら

つづきで書こうと思っていたことなんだ♪
本当にこどものイメージの力ってすごい!
感激しました。
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