
タイトルだけで読んでみたい!と惹かれる
『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』(通称『千葉ルー』)。
引きこもりと言っても、ゲームばかりやっているオタクではなく、自分が嵌ったものにかける熱量がものすごい人だった。
ルーマニア映画が入り口となってルーマニア語に興味を持った著者。
マイナー言語であるルーマニア語を学ぶために、Facebookでルーマニアの人4000人に友達リクエスト、というのにもびっくりだけど、元々語学オタクの素養がある人なのだった。
漫画(ジョジョ)がきっかけで高校生の頃おこづかいでイタリア語のテキストを買ったというのがいいな。
そう言えば自分もベルばらがきっかけで、中学生の頃テレビのフランス語入門講座見ていたなあ。
その時の講師の林なんとか先生は、h(アッシュ)を発音しないフランス語では、あやし先生になるとかでまずへー…と思った覚えが。
ルーマニア語と同じく名詞に性があって冠詞も違ってとか
aller(go)やらetre(be)やらは、主語によって活用形が違うので頑張って覚えなきゃとか
著者と同様、そういうのが新鮮だった。
大学のときは日仏学館にもせっせと通っていたけど、もう完全に忘却の彼方(^^;;
ルーマニアはイタリア語やフランス語と同じラテン語系だが、周囲をスラブ語圏に囲まれているので、その影響もあって難しいそうだ。
「周りと違う自分カッケエ」
「こんなマイナー言語、学ぼうとする俺カッケエ…」
いいですねえ。。。
自分が興味を持ったことにがむしゃらになれる…久しくそういう実感がないような。
そもそも興味を持つことができなくなってきた?
面倒臭さが先に立って。
老化現象だなー、ダメだなー。
もう一冊は、新聞の書評に載っていたので買った。
ここのところますます新聞でも大事なことを知らせなくなってきたと思う。
以前以上にあたりさわりのないことばかり。
ここに書かれているようなことは誰もが知るべきなのに。
経済学者フリードマンの新自由主義が世界にはびこるようになったために、「今だけ金だけ自分だけ」の政治家や財界人だらけになっちゃった。
太陽光パネルの設置も再生可能エネルギーの推進のために良いことだとぼんやり思っていたけど、利権だらけの取り組みだった。(逆に、木を伐採して設置したために土砂崩れの危険性を増やしているところも)
これを読んで、やっぱりマイナンバーカード作るんじゃなかったと後悔。
絵本の収入なんか微々たるもので、国民健康保険と夫の扶養の健康保険を行ったりきたり(前年度の収入によって)していますが、その扶養の健康保険組合がマイナ保険証にせよと圧力をかけてきたとかで、作らされてしまった。
今更返納するにも…
取り引き先にマイナンバーを知らせる必要があるとき、通知カードをコピーして添付でよかったのに、もう通知カードは再発行してもらえないので、いちいち役所に行って350円払ってマイナンバー入りの住民票を取ってこないといけない。本当にしまったことをした。
マイナポータルなんて絶対信用できないセキュリティのレベルに違いない。
ジョージ・オーウェルの「1984年」みたいなディストピアが現実になりそうで怖い。
母子手帳まで紐付けなんて、何を企んでいるんだろう。
徴兵制に役立てようと思ってるんじゃないの。と勘繰ってしまう。
気候変動、コロナ禍、ウクライナ侵攻…ショッキングな出来事が起こり、メディアが一斉に報じるようなときこそ気をつけないと
裏で火事場泥棒のように政権が勝手放題をするというのが、ショックドクトリンの手口。
読んでみて、いろんなことに合点がいく。本当に困ったもんです。