新聞の文化欄に御園座での「坂東玉三郎特別公演」のことが載っていて、
“玉三郎の「阿古屋」は今や現代の至芸。
時代を同じくした者として一見をお勧めする”
とあり、そうか観ておかなくてはいけないのか!と急に思い立ち、街に出かけるついでがある日の残席を見てみたら、2階の一番後ろというちょっと残念な席が取れたので、オペラグラス握りしめて行ってきました。
コスプレっぽい出で立ちのお客さんもいました^ ^
「口上」では玉三郎が衣装の解説をし、優雅な所作でそれを羽織ってみせてくれます。
黒字に白鷺の舞う打掛や、機織り機から作らせて織ったという、金糸銀糸に黒い花びらの桜が配された唐織りの打掛には、思わずほーうとため息が漏れていました。
普通の話し方の後に突如現れる歌舞伎口調
「ご指導ご鞭撻のほど、隅から隅までずずずいーっっと、よろしくお願い申し上げ奉りまする~」
何かの折に言ってみたい衝動に駆られております。
この日の阿古屋(壇浦兜軍記)は、岩永は中村橋之助、重忠は福之助。
岩永は文楽の痕跡を残して、「人形振り」だそうで、赤い顔に描いた目、眉毛が動く仕掛け、カクカクした動作がおもしろい。
阿古屋(玉三郎)が実際に琴、三味線、胡弓を演奏してみせます。
その後の「石橋(しゃっきょう)」は橋之助、福之助、歌之助兄弟が獅子を舞うもの。
毛振りは、観ているこちらまで思わず力が入って、頭を振ってしまいそうになります。
その後、街に出かける元々の用事=友人のお友達のジャズピアニストさんのバンドのライブへ。
絵本塾時代の友人たちと久々に話ができ、中身の濃~い一日でした。
ほしじいたけシリーズ第5弾『ほしじいたけ ほしばあたけ おにたいじはいちだいじ?』の見本が届きました。