吃飯了没有?

元中国深セン駐在員のブログ~中国・中国芸能情報・各方面の旅行日記、日本の街歩き情報を配信します。

映画「悲情城市」

2012-01-31 22:16:04 | 音楽・映画 芸能情報

↑一昨日、映画「悲情城市」を見終わりました。この映画は、台湾基隆の九份(jiu fen)を舞台にした映画で、映画の存在はかなり昔から知っていましたが、深センのDVD屋さんで見かけたことはなく、いつしか忘れていました。

ところが先日、別の方のブログでトニー・レオンの話題が出たときにこの映画の存在を思い出し、市販されていることを知って購入した次第です。買ってびっくり。なんとこの映画、1989年にヴェネチア国際映画賞で金獅子賞を受賞していたのですね。

映画の感想ですが、背景となっているのは1945年の第二次世界大戦終結直後の台湾基隆の九份(jiu fen)で、日本からの祖国復帰の喜びも束の間、基隆で酒家を営む林阿禄一家が、大陸の流入してきた中華民国国民党の外省人の横暴に苦しめられていく状況を映し出していきます。

この映画、それまで語ることさえタブーとされていた、台湾史最大の汚点「二・二八事件」を侯孝賢監督が真っ向から取り上げた作品で、台湾ののどかな基隆・九份(jiu fen)をバックに、緊張感溢れる光景が映し出されていきます。

以前、小林よしのりさんの「台湾論」を読まさせていただいたことがありましたが、その中にも本省人が外省人に苦しめられる姿が描かれていましたが、当時の本省人は「い○が去ってぶ○が来た」と嘆いたそうです。これならまだ「い○」の時代の方が良かったと・・。日本統治時代は、米の支給も行われていたり病院や公共の施設も充実していて、それが外省人の流入によって崩れていったとか・・・。

林阿禄一家の四男で、耳が不自由な文清を演じるトニー・レオンと、彼と結婚した看護婦の寛美を演じる辛樹芬さんの演技がものすごく光っていました。混沌とした無法な世界を2人で助け合って生きていこうとするけな気な夫婦の姿に、今の日本のあるべき姿を垣間見たような気がしました。ちなみに寛美さんという名前は、映画の中で「ヒロミ」と呼ばれていて、当時の台湾人の中に日本語風の名前を付けていらしゃった方がいたことを微笑ましくも思いました。

いずれにしましてもこの映画、台湾の歴史を知りたい方にはお勧めの1作品です。見ていて色々な人間関係がよくわからなくなってしまいますが、監督は、その複雑な人間関係、人間模様を通して、当時の混沌とした台湾の状況を表現したかったのかもしれません。

無印良品の・・・

2012-01-24 23:52:22 | 食関連
先日、今私がいる宇都宮のパルコに足を運んだのですが、無印良品に自然と足が向かっていました。色々な雑貨を物色していると、無印良品は最近食品に力を入れていることに気が付きました。

その中に非常に興味を覚えたレトルトがあって、すかさず購入。


↑こちらはバターチキンカレー。何でこのカレー?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、昔深セン時代にある日本人から「香港のチョンキンマンションの中のインド料理屋のバターチキンカレーが絶品」と紹介され実際行ってみたことがあったのです。

あの怪しいチョンキンマンションの1階奥にあるこのインド料理店の様子は、以前ここで紹介させていただいたことがありましたが、そのとき食べたカレーが非常に懐かしく思っていました。無印良品からこんなレトルトが出ているとは・・・。

早速食べてみましたが、無印良品さん、なかなかやるではないですか!結構美味しかったです。これにナンがあれば文句無しですが、このナンの元も無印良品で売られていました。恐るべし!無印良品!


↑もう1つ、こんなレトルトも見つけました。そう、私がマレーシア、シンガポール、そして香港で食べたことのあるあのバクテー(肉骨茶)のもとでした。この味のチャーハンってどうなの?と感じてしまいましたが、実際作ってみて八角やスパイスが本場の味とあまり変わらず、こちらもなかなか美味しくいただけました。

無印良品と言えば、マレーシア出身の有名な歌手光良は昔、無印良品という2人組で活躍されていたのですよね。その相方が昨日紹介した映画にも出ていた品冠(ビクター・ウォン)さんです。色々繋がっていますね。

初恋紅豆氷(アイス・カチャンは恋の味)

2012-01-23 21:57:34 | 音楽・映画 芸能情報
先日ある方のブログで、マレーシア映画の紹介があってすぐにネットで鑑賞しました。その映画の名は「初恋紅豆氷(アイス・カチャンは恋の味)」。古き良きマレーシアの華人社会を描いたノスタルジックな青春映画でした。ペナン出身の人気歌手阿牛が、長年温めた構想で初めてメガホンをとったらしいのですが、初めてとは思えないカメラワークで映像がとても綺麗でした。

舞台は80年代のマレーシア、主に華人が住む小さな町の喫茶店。次男坊ボタック(阿牛)は、居候の娘・アンチー(李心潔)に片思い。父親の暴力に耐えかねた母親がボタックの母を頼ってきて以来、ボタックの家でいっしょに育った。母親は喫茶店の店先で焼そば売りをして生計を立てている。アンチーは“打架魚”(闘魚)のあだ名のとおり、男勝りで喧嘩では敵なしだが、父への思慕が断ち切れないでいる。アイス・カチャン(小豆のかき氷)は父との思い出の味だ・・・。

こんな設定で始まっていく物語は、中国人の世界に足を踏み入れた人にしかわからないような、中国人の笑い(ユーモア)有り、涙有りの映画でした。映画の最後の方で、マレーシアを去ろうとしているアンチーに紅豆氷を手渡すボタックのけな気な姿には切なさを覚えました。


↑そんな温かい物語を支えているのが、この豪華な俳優人です。曹格、梁靜茹、品冠・・・、皆さんマレーシア華僑だったのですね。

私は深セン駐在時代、ほとんど毎晩と言ってもよいほど、丁度夜10時くらいから始まる星光衛視台で放映される香港映画を見ていました。半分は中国語の勉強のためだったのですが、最後の方は香港B級映画のなんとも言えないくだらなさ、はまると面白いブラックユーモア、そして香港の田舎の人間模様などが楽しく感じるようになっていました。

初恋紅豆氷も、このときの香港映画に通じるほのぼの感があって、それでいて映像が美しいので見ていてあっという間に時間が過ぎていきました。途中聞こえてくる南国の鳥の鳴き声・・・、香港で何度も聞いた声です。感慨深かったです。


↑映画の中で出てきた紅豆氷。こちらも香港で何度か食べた懐かしい味でしたが、映画にすぐ感化されてしまう私は、先週末すぐに、今住んでいる町にある台湾スイーツ店に足を運んで味わってきました。

でもただの紅豆氷はなくて、ミルク紅豆氷でしたが。でもこれが本当に美味しかったです。近くに華南地区で慣れ親しんだスイーツの店があることを嬉しく思いました。

最後に・・・私のブログをいつもご訪問いただいている方でしたら、このマレーシア映画初恋紅豆氷は気に入っていただけるものと思います。是非ご覧ください。ちなみに私はちゃっかり優酷で見てしまいました。

2012春節聯歓晩会

2012-01-22 22:07:56 | 中国の慣習・しきたり

↑今、2012春節聯歓晩会の生放送をネットで見ながらこれを書き込んでいます。懐かしいスター(明星)が出てきて思わず声を上げてしまいます。6回も深センでこれを見ながら旧正月を迎えていた自分がいたことを懐かしく思います。

今日も何人かの中国人の友人から挨拶のメールが入ってきました。やっぱり中国の方が人と人の距離が近くて、こういう季節は温かく感じます。また中華圏に住んでみたいですね。

2012春節聯歓晩会を見たい方は今すぐhttp://www.cntv.cn/までアクセスを!

中国から年賀郵便が・・・

2012-01-22 17:04:42 | 中国の慣習・しきたり
最近本当に寒くなっていますが、皆さんお元気でしょうか?中国では今日は大晦日で、いよいよ明日から旧暦の正月ですね。今晩は中国人の皆さんは水餃子を食べて、家でCCTVの年越し番組を見て過ごすことでしょう。中には爆竹を準備してあって、カウントダウン(倒数)を終えた後に、バチバチ鳴らして騒々しくなります。すべてが懐かしいです。

先日、日本の会社の事務所に郵便物が届きました。大きな封筒でしたが、四川省の友人からの年賀郵便でした。


↑前にも紹介したことがありましたが、中国にも年賀郵便があってお年玉のくじ付きです。日本と異なるのは正月前に郵便物が届けられることです。正月気分を盛り上げていくということなのでしょう。

この写真のくじですが、今年は既に日本にいるので、何か当たったら深センの友人に転送しようと思います。当たった物にもよりますが(笑)。

ちなみに日本のお年玉くじの抽選はさきほど発表されたようですね。私は海外にいたことをいいことに、既に年賀ハガキを出すのはやめていて、送って下さった人にだけ返信するスタイルに変えていますので、手元にある年賀ハガキは少ないですが・・・。

本と私

2012-01-17 22:13:21 | 本・雑誌関連
私は本の虫ではありませんが、色々な本を読むことが好きです。そういうわけで、深セン駐在を開始して真っ先に向かったのは香港そごうの上にある日本の本屋と、深セン南山にある深セン書城でした。本屋に入ると妙に心が落ち着くのは私だけでしょうか?店頭に色々並んでいる本を眺めて、そのときどきの流行を察知したり、面白そうな本に出会うことが楽しみでした。

もう1つ、深セン駐在時代に私が楽しみにしていたのは、深センでも見られたNHKの週刊ブックレビューでした。


↑先日ある本屋に足を運ぶと、店頭にこんな本が・・・。週刊ブックレビューの20周年記念のブックガイドでした!中を覗くと、番組の以前の進行役の児玉清さんの追悼のページもあって、迷わず購入しました。彼の落ち着いた司会進行と本を愛する心が伝わってきて見ていて楽しかったですし、当時アシスタントをされていた中江有里さんの知的な清楚なコメントも何か好感をもって見ていました。

この記念ガイドの中には、深セン駐在当時に知った本の紹介もされていますし、1991年から2011年までの様々なゲストのお勧め本が詰まっていて、非常に参考になります。今後、余暇は珈琲ショップなどでこういう本に触れて時間を過ごしていきたいと思っています。


↑本ということで、宇都宮の本屋で見つけたもう1冊は、この「中国嫁日記」です。本と言うよりは漫画ですが、この漫画、深セン駐在時代にも何かで見かけたことがありますが、日本人男性に嫁として嫁いだ中国人女性の奮闘記?ドタバタ劇?を描いた面白い漫画となっています。興味のある方は読まれてみてください。

久々の大学芋

2012-01-14 19:09:53 | 食関連

↑久々の投稿です。先日ある深セン在住の方のブログで、大学芋が紹介されていて非常に懐かしかったので、今日スーパーで買ってきてしまいました!中国では大学芋のことを抜絲地瓜(バースーディーグワ ba(3) si(1) di(4) gua(1))」と呼びますが、抜絲は糸を引く、地瓜はサツマイモのことです。ちなみに綱引きのことは抜河と言います。

中国語で何でこんな呼び名になっているかですが、中国の大学芋の方は、周りの砂糖蜜がもっと水あめ状にどろっとまとわりついていて、芋を引っ張ると砂糖蜜が糸状になるからです。しかもその蜜は冷めると結構固くなっていき、完全に冷えると芋を取り出すことが困難になります。

ですので、中国版大学芋の方はかなりアツアツの状態で出てきて、砂糖蜜は糸状に長くくっついてきてしまいますので、この料理の横には芋を冷やす水の入った椀が用意されていることが多いです。

この大学芋は中国の東北料理で、私は深セン駐在中、東北出身の中国人とよく北京料理店、東北料理店、山東料理店に足を運んでこの料理を注文していました。中国東北人もこの料理は皆好きでしたね。ちなみに東北料理は餃子がやっぱり有名ですが、その他にも日本人の口に合う料理が結構あって、私は好きでした。でも中国の湖南地方から南の出身者は、意外に東北料理が好きでない方が多く、当時は意外に感じました。

さて写真ですが、今回私が食べたのは勿論日本版の大学芋。久しぶりの大学芋でしたが本当に美味しかったです。一緒に水餃子とか、トマトと卵の中華炒め料理を食べたくなってきました。

最後に、広辞苑に書かれていた大学芋の解説をアップします。「乱切りにしたサツマイモを油で揚げ、砂糖蜜をからめて炒りごまをまぶした食品。大正から昭和にかけて、学生街で好まれたことからの名。」中国東北地方から帰国した日本人が、大学周辺の学生街でこの料理の販売を始めたのでしょうかね?

中国衛星放送、娯楽番組を大幅カット

2012-01-05 21:40:55 | 中国・中国人について

↑本日ネットでニュースを眺めていたら、中国衛星放送、娯楽番組を大幅カットなる見出しが・・・。中を読んでいくと、何と私もよく見ていた湖南電視台の「我們約会吧」らしき写真が・・・。このような番組を低俗番組とバッサリ切ってしまうところはやっぱり中国ですね。

この記事が書かれていたサイトは下記です。ご参考まで。
http://jp.wsj.com/World/China/node_369857