(本頁は「神室連峰の冬姿を愉しむ。」の続きである。)
2月17日は終日晴天が続いた。
めったにない機会なので、今回は秋田県南の山を全部見て帰ろうと思った。
県境を越えて秋田に戻り、最初に行ったのは旧雄勝町の秋ノ宮地区。
役内川の谷あい奥に神室山が見えた。
川井地区までから進み、アップで眺めてみる。
ずっと神室山の山頂かと思っていたのはレリーフピークだった。
神室山山頂はその陰に隠れており、ここからは見えなかった。
湯ノ岱から虎毛山を望む。本写真のみ、2015年4月2日撮影。
虎毛山は極めて奥深い山だ。
秋田側でその姿を望める低地はここ一箇所しかないと私は思う。
参考マップ
秋ノ宮川井から横堀に戻ったら、
目に入ったのは東鳥海山。左手前の建物は道の駅おがち「小町の郷」。
山と渓谷オンラインによると、
「権現山とも呼ばれる信仰の山で、山頂には東鳥海山神社が祭られている。(一部略)
山容が西方の鳥海山に似ていることや、山頂に「鳥ノ海」と呼ばれる窪地があることなどから、
東鳥海山と呼ばれるようになった。」
とのこと。
私の育った十文字町から見る山容は昔の弁当箱のようで、母は「権現山」と呼んでいたように記憶している。
ところでこの付近から、本物の鳥海山は山々に隠れて見えないが、
マップ上の中村まで行って、西を望むと山頂部だけが見える。
ちょっと戻るが、湯沢市相川付近から、フタコブラクダのような甑山が見えていた。
中村集落から宇留院内峠を越えて稲庭町方面に向かうと、南東の奥に栗駒山が現れる。
栗駒山は宮城岩手秋田三県にまたがって聳えているが、
秋田県の低地からは見えにくい。
低地で比較的近くから栗駒山が見える場所はこの稲庭町付近から旧皆瀬村の北部に限定されている。
なお稲庭町は稲庭うどんの産地として有名だ。
稲庭町から北上すると、雄長子内(おちょしね)山と雌長子内(めちょしね)山の夫婦山が
西側に現れるが、今回は省略。
漆器で有名な川面を過ぎて駒形地区から南を振り返ると、
泥湯三山(小安岳、高松岳、山伏岳)が見えた。
この三山は秋田の県南地方ならばどこからでもよく見える。
増田町を過ぎて、十文字町に入ると、西に鳥海山が見え出す。
午後は逆光気味になり、朝よりは見えにくい。
十文字町を通ったので、実家も掠めていく。
今年は暖冬で屋根の雪下ろしをしない年になりそうだ。
こんなことは今まであっただろうか。
実家から見た東の山々。
最近は「りんご三山」とも呼ばれるようになった。
どうでもいいことだが、我が実家からは東山と栗駒山も見える。
北の方を見ると、黒森山(763m)と御嶽山(751m)。
横手から先の帰り道だが、今日は思う処が有り、
いつも走る国道13号線ではなく、
主要地方道71号線(大曲横手線)を走ってみた。
以下は全て途中の(大仙市)角間川付近からの眺めだ。
黒森山と御嶽山。
真昼岳と女神山。
真昼岳。
和賀岳方面。
秋田駒ヶ岳も見えた。
南東方面を振り返ると、今日は焼石岳や栗駒山も見えた。
今日この道を走ったのは、この二山を仙北平野から眺めたかったからだ。
焼石岳
栗駒山
今日は秋田県南の山々をほぼ全部見て来たことになる。
ほぼ全部と言ったのは、今回、虎毛山を見ていないからだ。
本文中の虎毛山は2015年4月2日撮影の写真を使用した。
「暖かい二月の鳥海山」へ続く。
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