10月8日、秋田は久しぶりに晴れた。
ネットやローカルニュースでは鳥海山の初雪が話題になっていた。
初冠雪姿を見に行きたかったが、自宅二階から南の方角を眺めたら、
雲がかかっており、残念ながらその姿は見えなかった。
今日は家内から山行きの許可が出ていたものの、
秋田県内ではこのところクマの出没が多く、行き先に迷っていた。
そのため今日はクマが居ないとされる男鹿毛無山に行ってみることにした。
このお山は、年に数回、登っているのだが、
今年は7月に男鹿や秋田市で水害があり、その後は猛暑続きで低山はとても登れたものではなかった。
彼岸が過ぎたら、急に気温も下がってきたので、今回、約四ヶ月ぶりに行ってみた。
出戸浜の手前から男鹿三山を望む。
鵜ノ崎海岸から毛無山を望む。
五社堂
今回、門前からの登山道を歩いて驚いたのは、おびただしい量の落枝と真新しい落葉だった。
これは数日前の台風並みの暴風雨のせいなのか。
はたまた七月の記録的な大雨やその後の猛暑ひでりのせいなのか。
いずれにしろこんなに荒れた男鹿の山は初めてだった。
中腹のブナ二次林と登山道
花は少しだけ残っていた。
タムラソウの残り花
オオアキノキリンソウ
今回、タムラソウの花の先端にメガネのようなものが見える。
これは何だろうと友人から聞かれたので、手持ち書籍で調べてみたところ、
これはキク科特有の筒状花から突き出た雌しべの柱頭だとわかった。
筒状花には花粉を出す雄しべが目立つ雄期とこのように柱頭が突き出る雌期の時期があるそうだ。
タムラソウは開花期間が長い花だが、写真の花は花の終わりに近い雌期に差し掛かっているものと推察される。
ヤマハッカの残り花
ヤマハッカにアサギマダラが。
アサギマダラは秋の男鹿三山でよく見かける蝶だが、今回は少なく二羽(※)しか見なかった。
しかも羽根を閉じた姿しか撮れなかった。羽根を開いた姿はこちらでどうぞ。
※蝶は「羽」や「匹」ではなく、「頭」と数えると後で知りました。
このところ雨の日が多かったので、キノコが出ているのかなと思っていたが、残念。さっぱりだった。
ナラタケ?
ドクベニタケ?
キツネノチャブクロ?
今回、男鹿に来た主たる目的はトリカブトの花だった。
この毒花、県内のあちこちで見かけるが、今年の夏秋はまだ秋田駒ヶ岳でしか見ていない。
低山では何故か男鹿毛無山に多いようだ。
山麓、五社堂の石段近くでは既に終わっていたので、まだ残っていると思われる中腹の林まで登ってみた。
そこで花を見た後は山頂には行かないで、さっさと下山した。
トリカブトと近くで一緒に咲いていた花たちを。
オクトリカブト
オクトリカブト
サラシナショウマ
ミヤマセンキュウ
ミズヒキ
オガアザミ
モミジガサ
下山したら、海越しに鳥海山が見えるようになっていた。
とても遠いのだが、私には雪が見えたような・・・錯覚だろうか。
以上。
今回も楽しく拝見しました。
モウズイカさんが愛する花のこと、鳥海山のこと、私も好きです。
そのうちブログにも記事として載せるかと思いますが、
今年秋の秋田はクマの出没が多くてひどいです。
毎日のように街のど真ん中に現れたり、通行人が襲われたり、最悪の場合はお亡くなりになられたりなど・・・
今朝は、うちのすぐ近所(御◎野ニュータウン)でも目撃された件で大騒ぎしております。
寒くなりましたね。また少しは気温上がるでしょうが。
いつ見てもトリカブトの色は、きれいですね~
猛毒ながら、虫たちは大丈夫なのかな?
今日・明日あたりは、鳥海山にまた雪でしょうか。
熊騒動、いつ遭遇するかと思うと恐怖ですね。
10月に「振り返り」するのは早すぎるかもしれませんが、
今年の秋田は自然災害に関してはひどい年でしたね。
個人的には、冬から春にかけて、未曾有の低温で横手実家(空き家)の水道管破裂がありました。
七月中旬以降に関しては語るまでも無いですね。
紅葉観に行きたいですが、今年も色付きは好くないし、天気も好くないですね。
うちの界隈でもクマが徘徊してます。今年残りはクマに気を付けて頑張りましょう。
あっ (´π`;)すみません。トリカブトは人に対しては有毒ですが、
青虫や芋虫にはそうでもないようです。パクパク葉を食べられてるのを何度も見てます。