(本頁は「・・・羽黒口からの月山1」の続きである。)
八合目から一時間以上登り、一の岳の脇を過ぎると霧が立ち込めて来た。
新たに出て来た花はハクサンイチゲ(咲き残り?)とトウゲブキだった。
ハクサンイチゲ
(右上)トウゲブキ
トウゲブキは日本アルプスには無く、月山あたりより北の東北地方高山や北海道に現れる。
分布の南限とも言える月山でこの花はハクサンフウロやハクサンイチゲと混生しているのが特徴的だ。
花の密度が高くなって来たと思ったら、仏生池に到着した。
ここまで来るのに優に二時間かかっている。
花が多くなって撮影のため立ち止まることが多くなった。
トウゲブキの多いエリア
その向かいはハクサンイチゲやハクサンシャジンがびっしりだった。
仏生池の前にはドッキリするほど鮮やかな色の衣装を付けたお地蔵様と風車が。
ここで一旦、修験者の一行に追いついたが、私は花の撮影で立ち止まったのでまた離れてしまった。
仏生池の先はトウゲブキの他に黄色い花のキク科が多かった。
キオン
(右上)ミヤマアキノキリンソウ。左上の白いセリ科はイブキゼリモドキ。
ウサギギク
(右上)ネバリノギラン
この先はハクサンイチゲやハクサンシャジンが多かった。
ハクサンイチゲ
ハクサンシャジン
ハクサンシャジンの白花
ハクサンフウロが群生する草地に到着した。
この場所には低木のミヤマホツツジも多かった。地味な花だが、一斉に咲くと見ごたえあり。
ハクサンフウロ
ハクサンフウロにタテヤマウツボグサも混生。
タテヤマウツボグサ
この一角を過ぎると大峰の稜線上に出る。
少数だがトウヤクリンドウを見かけた。
この花が咲くのは東北では月山と尾瀬燧ヶ岳だけと聞く。
風衝地にはミヤマウスユキソウの古花がいっぱい有った。
ミヤマリンドウ
ミヤマトウキ
(右上)ヤマハハコ
以上。
「羽黒口からの月山3」へ続く。
月山は行ったことなくて、新鮮です。
>ミヤマリンドウがとてもきれいです(^^♪... への返信
コメントありがとうございます。
月山は花の種類数、量ともに多い山ですが、登山者も多いですね。修験者も居るので一種独特の雰囲気があります。