仮面ライダー鎧武の大間違い

本日の放送ではなく前回かその前か忘れましたが、タンポポについて、
大いなる誤りと言える台詞があったのです。それは、
外来種のタンポポに日本のタンポポが絶滅させられるというたとえ話です。

「セイヨウタンポポの繁殖力に圧倒されて日本在来のタンポポは絶滅の危機に瀕している。」
これ大人が、見ている子どもに説明できないでしょ。
たとえ話な上に間違いだって。植物生態学者やその研究に携わった教育者にしかわからない。
もっとも昔、私もその一人というかかなり詳しい人間だったんですけど。

侵略を受けてないし、そもそも日本産二倍体タンポポと外来種は生息場所が違うのです。
日本のタンポポを窮地に追い込んだのは人間の生活がコンクリート文明に変わったからでしょ。
生息場所を奪ったんだよ。それに対して外来種はその空いた地位（ニッチ）に入った。
生態学的にはそういうんだけれども。

もっと適切なたとえ話があったはずだが、シード（種子）でなければいけないから、
タンポポを使ったのか。きっとそうだろう。
この番組の誰に責任があるんだろう。それともこのガイムに出てくる架空の都市の支配会社は
そもそも嘘をついているので、嘘を言っていてもいいという設定なのでしょうか？
それともそこらで聞いた話を真に受けて台詞を書いた人が悪いのでしょうか？
私には知る術がありません。
掲示板見てみると、私ではないのですが、やはりこの侵略タンポポ話は嘘だと
書き込んでいる人がいました。
私の出番はなさそうですね。

子どもたちがセイヨウタンポポを倒すんだとか言ってライダーのまねをしないようにしてもらいたいものです。
もちろん、西洋種との交雑による、日本産タンポポの雑種化は確認されているが、
全ての日本産種に当てはまるわけではなく、交雑してできたタンポポは
西洋種でもない雑種になってしまう。ただ西洋種と日本産多倍数性タンポポは無融合生殖できるので
クローン繁殖できるという事実はあるのだけれど。ここでは意味がないのでこれ以上は説明しない。