先日、ベトナムのゴールデンウイークに「初めて車を運転して」ハノイ近郊の
ビーチに行ってきたが、それから「車に乗る機会は無かった」
しかし昨日、「運転手付きで乗る機会が訪れた」 以前から痛みのあった
「左ひじ」を病院で診てもらうことになった。例の「5歳友人もウイルス性の鼻炎で
ドクターストップ」だったので再診に同じ病院に出かけるというので、同行することになった。
ちょうど母上の妹さんも「診察」があるというので合計4人で病院に行くことになったのだ。
運転手は「母上」である。ハノイの「自分が役員をしている建築系の会社」の管理者なので
今回の車の「ドライバー」としてお願いしている。
遠出の時の運転は自分にもできたが、さすがに「ハノイ市内」の運転は「ドライバーに任せることにした」
・・・正解だった!
全員の診察が終わり、病院を出たのは午後6:30ちょうど交通ラッシュ時間である。
バイクに乗っていると「気づかないが」車から見る「バイクは、群がるハエのごとくうっとおしい存在だった」
そして「悪気はないが、まるで運転モラルの無いドライバーたち」、少しの隙があれば、2車線でも4車線分
占領してしまう人たちである。信号無視、側道からの飛び出し、無意味なクラクションなど
「日本人の感覚では到底許せない所業ばかりなのだ」 同乗していて気付いた、やはり「ハノイなど都市部で運転する
日本人は皆無」である理由はよくわかる。「普通の日本人の感覚では、ハノイの自動車運転はできない」つまり
「常識としての運転技術やモラルなどをすべて捨て去り、このハノイに合わせた運転感覚を一から作らないと
ここでは運転はできない」事がよく理解できた。つまり、経験をたくさん積み「慣れる」しかないのだ。
そして、悪気はないが「一般的にはひどいレベルの運転モラルを、そういうものとして受け入れないと」ここでは
運転はできない。そして「そのためにはなれるまでは日本の100倍の神経を使うことになるだろう」
それを考えると「この母上」の運転は「素晴らしい」クラクションを鳴らされても「動じることなく」
安全だけを考えて「速度は出さず」、かといって「流れに乗り損ねることもなく」見事な運転だった。
今回の車は「同種の車で最上位機種を買った」従って「車の周りに、至近距離に近づく物体を検知し
警告音を鳴らす装置がついている」そしてそのような状態になると「360℃のモニターが写される」
予想はしていたが、「日本では滅多になることの無いこの警告音」がベトナムハノイでは
「ほぼ鳴りっぱなしなのだ」 これには「さすがに笑った」
きっと「日本の開発技術者は、ベトナムの交通事情など考えることなく開発したのだろうと思う」
実をもって「ハノイでこのシステムを使うと、何に、いつ気お付けるのかさえ、分からなくなってしまう」
やはり、機械よりも「生身のベトナム人の母上の運転のほうが信頼できる」事が良く解った。
「彼女をお抱え運転手」にしたことは「正解であった」
これがそのモニターである。車の回り中を「バイクが取り囲んでいる」
センサー内にも多数のバイクが入り込み「ピーピー」と警告音が
いつもなっている。上部からの画像には回り中のバイクや車が映し出され
確認などしていられない。 恐らくこんな状況を「開発者」は予想していなかっただろう。
驚くと同時に「笑ってしまった」 ベトナムハノイ「恐るべし」である。