新オフィスの窓からは「このような景色が見える」
本通りより1本中に入っているので「静かでよいところであるが?」
この工事、もう長らくストップしたままだ。オフィスの1軒隣には「日系のホテルがあり」
弊社のお客様でも「指定して泊まる」日本人には良いホテルである。
*ウオシュレット
*バスタブ付き
*朝食は「数多いアラカルトが選べる」
*サウナ付きの大浴場
等々である。従ってこの近くの「大規模な建築がSTOP」していることは
以前より知っていた。
ベトナムは少し前までは「完全な不動産バブル」状態だった。
お金持ちが「投資目的」でマンションを購入し「賃貸として貸し出す」
又は「転売して利益を出す」到底個人GDPが$3000の国とも思えない状況だった。
しかし、コロナになってからのベトナムには「翳り」が出てきている。
インバウンド需要の減少や「特に欧米との取引業者」にとっては「大きな打撃があったようだ」
食品関連企業が2000人のリストラ、大手会社の相次ぐ倒産など「コロナの影響はボディーブローのように
ベトナム経済を痛めつけた」 到底需要以上の「建築ラッシュは、どこかでつじつまが合わなくなる」
その結果がこの写真にあるような「作り出したが、建て主の事情で、途中STOP」したこのような
ビルがハノイのあちこちにできていることからも理解できる。
経済成長著しいベトナムでも決して例外ではない。「過ぎた投資」や過剰な経営拡大には
必ず落とし穴があると思う。(規模は違うが弊社も例外ではない)
現在盛んに「中国からのシフト」が進んでいるベトナムであるが、10年住んでみての「危うい部分は数多い」
*「環境問題」高度成長期の日本と同じ「大気汚染」「水質汚濁」は全土ではなはだしい。
早く手を打たないと「回復には長い時間とお金がかかるだろう」
*経済成長率以上の「賃金UP」一部の富裕層に焦点があてられた「いろんな物のマーケティング」
自分には「買える」と錯覚してしまうような「社会の雰囲気」を作っている。(実際はそれほどの豊かさはまだない)
* 現在の国の平均年齢はまだ若いが30年後には「日本と同じ問題が生じる」
*基礎産業の脆弱さ。(一見、車も作り、都市部には華やかなビルが立ち並ぶ、しかし基礎産業と呼ばれる、燃料精製技術
鉄鋼技術、高度な鋳造技術、など産業の基盤を支える産業は全く育ってない、つまり輸入に頼っている。例えば
金型に使うSK,SKDなどの鋼材は未だに国内では作成できない・・・基盤となる産業は現在のベトナムには少ない)
*昔の日本もそうであったが? しかし現在のベトナムは「華やかなものを使いはするが、それを作るための基礎は非常に脆弱なのだ」
既に「華やかさだけに走った付けがここに出ていると感じる」
ベトナムを愛する自分としては「ベトナムが早くこれらに気づいて、軌道修正をしてもらいたい」
新オフィスの窓から見える景色を見ながら「そんなことを考えた」
通りを挟んだ向こうには「工事のSTOPした工事現場が見える」
その手前には「ここぞとばかりに店を構えたチャーダーの店が」
もう3年近くも工事は止まったままだ