昨年は個人的にすべてのプログラムを聴きに行けなかった宮崎国際音楽祭ですが、今年は何とか聴きたいと楽しみにしていました。4月29日にあったストリート演奏会、30日の「Oh!My‼クラシック~仲代達矢『85歳の自画像』」には行けなかったのですが、5月1日の「2violins~海峡を超えるアジアの響き」(メディキット県民文化センター)に足を運びました。
この音楽祭ステージですでに何回も聴く機会に恵まれている諏訪内晶子さん、それにアメリカ・ジュリアード音楽院で諏訪内さんを教えた台湾出身のチョーリャン・リンさんの演奏会。ピアノは児玉桃さん。
諏訪内晶子さんがグリーグの「ヴァイオリンソナタ第3番」、チョーリャン・リンさんがベートーヴェン「ヴァイオリンソナタ第7番」、2人でプロコフィエフ「2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調」とモシュコフスキ「2つのヴァイオリンとピアノのための組曲」と多彩で興味深いプログラム。
比較的前の方の客席で聴いたのですが、とにかくテクニックがすばらしく、重厚で美しく、のびやか。音楽に対する真摯な姿勢のようなものをひしひしと感じましたし、お二人の豊潤な音の世界に浸りながら、あっという間に時が過ぎてしまいました。
ヴァイオリンでは、まだライブで直接聴いたことのないチョン・キョンファさんの演奏会が6日に開かれるのでおおいに楽しみです。