南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

宮崎特攻基地慰霊碑

2020-08-12 20:52:27 | 地域

一度は伺ってみたいと思っていた宮崎空港の西の端の方にある宮崎特攻基地慰霊碑に行ってみました。

宮崎に特攻基地があったことを知ったのはもう20年ほど前のことでした。昨年秋このブログで紹介した故・黒木清次さんの文学碑に刻まれた詩「朝の鶴」で、静かに飛ぶ鶴のイメージは鹿児島県出水から飛び立った特攻機の姿と重なっていました。黒木さんが仲間とともに結成した同人誌「龍舌蘭」は若い人たちがその遺志を継ぎ、このほど200号記念号を発行。その中の詩の一編に「赤江=旧特攻隊基地」という作品がありました。このことがきっかけで長年果たせなかった慰霊碑訪問になったのでした。

暑い夏。入道雲が湧き、航空大学校の練習機が軽快なエンジン音を響かせていて、ここにあった終戦直前の赤江飛行場にタイムスリップして立っているような不思議な感覚に陥っていました。旧海軍赤江飛行場宮崎海軍航空隊跡地。陸海軍機がここから出撃し、19年秋からは特攻機が相次いで発進、多くの若い命が失われました。
「鎮魂」の大きな慰霊碑のほか、遺詠や遺書を刻んだ碑、戦没者墓碑銘などが建っていて、きれいに清掃されたこのエリアにお年寄り夫婦、子供連れなど訪れる人が相次いでいました。  

戦後75年。不戦を誓ったはずなのに今、軍備拡張など思わぬ動きも出てきています。戦争や平和、人権の意味を問い続け、戦争を阻止し平和を守り抜く強い意志を私は持っていたいと思い、慰霊碑に合掌して帰りました。

宮崎特攻基地慰霊碑(鎮魂之碑)

 

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