もう数日が経ってしまいましたが、10月27日、宮崎県小林市須木で開かれた「第29回黒木清次文学碑祭」に出席してきました。晴天に恵まれた文学碑前広場には小林市文化連盟、同市教委の人たち、文学、文化関係者、市内小中学生ら100人ほどの人が集まったでしょうか。
黒木清次さん(1915-1988年)は、宮崎の文学活動の拠点だった同人誌「龍舌蘭」の創刊に加わり、戦後もずつと小説、詩の分野等で活躍、多くの作品を残しました。宮崎の文学の優れた先輩の一人。没後、故郷の小林市須木に詩「朝の鶴」を刻んだ詩碑が立てられ、毎年文学碑祭が開かれています。
この文学碑祭の特徴は、なんといっても毎年市内小中学生に詩の募集を行い、H氏賞を受けた詩人、杉谷昭人さんが選を担当、入賞、優秀、入選作品を収めた冊子を作り、当日表彰されること。情緒豊かな後に続くような人が次々に育ってほしい、という趣旨です。
式では献花や、文化連盟、市、市教委、遺族あいさつ、「朝の鶴」の詩の朗読、フルートとエレクトーン演奏、子供たちの授賞式、作品朗読、杉谷さんの講評と続きました。 広場のすぐ下に景勝地の小野湖、ままこ滝があり、常に滝音が伴奏になり、秋のすがすがしい雰囲気に包まれた文学碑祭でした。
黒木清次文学碑祭で行われた詩作品授賞式
詩作品「朝の鶴」が刻まれた文学碑