ムシマルの高知うろうろグルメReturn~広島想い出も添えて~

2020年4月こちらのブログに一本化します。
高知も広島も記事あってややこしいですが、慣れると良いかもです。

『いのししまつり in 大三島』というジビエ食べ合宿⑤いのししまつり真っただ中。七輪からの『PPIP』『猪骨ラーメン』とが止まらない。

2017年02月17日 22時49分41秒 | イベント

 

 

料理。

めいめいが料理をしていく。

 

ムシマルはクックパッド先生がいらっさらないと何もできないタイプの料理人(料理人ではない)なので、

おたおたする。

 

アドリブがきかないのだ。

 

大きく見ると、

しし鍋班とモンハン焼きグループとなにか・・・春巻き?っぽい一団。

あと野菜を切ったりなんかの処理をされたり。

 

ムシマルは、ええと。

炭焼きチームに混ぜてもらうことに。

 

 

のすぐ外スペースで炭に火をつけ、持っていくという役目。

七輪に入れて料理に使ったり暖を取ったりという役割をもつ。

 

いい頃合いになるまで待つ。

 

 

 

待っていると、リエットどうぞ―と配られる。

イノシシのリエット。

 

リエットってなんだとあとでネットで検索したら、パテみたいなもんだとか。パテもよく知らないけれど、お肉をみじん切りくらい刻んでよく熱して脂肪分をペースト状にドロッとさせる料理(説明下手)。パンに乗せて食べることが多い。

通常は豚肉でされることが多い様子。

 

ぱく。おいし。

お肉のほどけ感は、ツナ缶とかのあれに近い。ツブツブ感というか舌にざらっとどことなく。

旨さのジャングルというか旨さのブッシュのような、かき分けたくなる美味しさ。

初日本一のイノシシ肉であるが、臭みとか全然ないのですな。

あったかいと美味しく感じるけれど冷たいとごまかしがきかなかったりもしますが、ええとこの味。上品な味。

 

マロさんが言う。

「東京のレストランで客単価1万円台で出しているお肉が、今日は1人換算1kgくらいあるよ」

 マジっすか!マジすかとしか言えないというか、今に見てろよムシマルは、万円単位食ってしまうぜ。

 

火。マロさんにちょこちょことと教わる。

団扇であおいでおったんですが、

 

 

「その状態で扇いでも意味ないよ七輪入れた時に空気を送るのだ」とか「この器具(名前わからないけれど火が出る道具)のここをポンピングしてやるとこうなって青い火が出たらいい感じ」みたいなことを教わる。教わったけどうろ覚え。

 

でもやっぱ火ってすごいなとサバイバルっぽいこと体験した時に思います。

プロメテウスってやっぱすごい。

 

 

「七輪はこっち(空気口みたいな横穴)から風を送るのでなく上からの方がいい」なるほどファイヤーしている。

 

 

そうして、何度か七輪に炭火を入れて持って行った頃、肉祭は宴たけなわでございます。

 

しし鍋。

 

 

そして、春巻きみたいなものができていく。


皮の中にお肉とチーズ・パイナップルを入れるパイ。

 

その名も、

パイパイナッポーアッポーパイ!

 

PPIPとは、春巻きの皮にシシ肉とパイナップルを巻いてつくるミートパイです。

先日島根県益田市では「PPAP」を作りましたが、そのアレンジ。

緑部分はをかしやブログより。

 

 

 

旨そう、というか旨い事は内々定されていることは確定されている。

オリーブオイルでジューー。

 

美味しそう、いただこう。

と取ると、テレビカメラとリポーターが。

 

ムシマルに味を聞こうと虎視眈々である。

 

緊張する。がじ。

あつ。あっつ!

世界一熱い!

 

中に入っているパインもチーズも熱激の種類がちょっとずつ違い、サクサクのパイが熱を一切逃さず口内で爆発させる。

肉来た、肉。

 

汁気を帯びてパイにも汁気をまとわせて片道切符でやってくる。

さっきから同じことを言うけれど、言ってしまうけれど品がいい。

肉の味はしっかりと強いんだけど(入れたお肉はサイコロ型で1巻きに10片前後入り)、全部を支配するほどクセは出ていない。

肉もパイナップルもチーズもパイもが輝いていて、口でそれを開けるまで閉じ込めきっている。

(マイクを差し出すリポーターさんに)「はふっ、はふ・・・・・・・・・・・、う・・・旨さの宝石箱です!」

たまに出てくる彦摩呂っぽさがこの時出てしまった。

このコメントがOAされたかどうか、私は知らない。

 

 

 

『猪骨ラーメン』についても語らねばならない。

 

いつの間にかコーナーが出ていて、こちらはそれ専門のひとが出張して作ってくださるという。

ご夫婦でいらっしゃっていて、おひとり(奥さんの方)は赤いちゃんちゃんこというかどてらみたいなファッション。

作務衣好きつながりでムシマルと少し会話盛り上がる。

あとカラス好きという側面もあらせられる。

 

「いのししラーメン一杯できましたー」食べる人に手を挙げる。

美しい。

ムシマルは、「美しい」という言葉は人の生きざまに対して使うべき的なことを森博嗣小説で言われていたのを記憶に残しているんだが、

反論が生まれる。

 

こいつは美しいぜ。

(なんかイノシシのイメージが変わってばっかりだ。

 がい【注:土佐弁で「乱暴な」みたいな意味】な印象を持っていたイノシシだけど、えらい華やかだ)

 

白い糸状のもの(ネギ)と赤い糸状のもの(糸唐辛子)、それに黄色い糸状のもの(麺)で三つの糸があやなしてしまっている。

たーてのいとはねぎ、よーこのいとはからしー、思わずみゆき中島があらわれそうになる。

 

それにレモンが地球の衛星月みたいに三日月みたいに彩りを与えてくれていて、この美しさはちょっとした軌道上レベル。

 

大地のようなチャーシュー肉。

正体をムシマルは知っていてイノシシチャーシュー。

ワイルドな姿だね、がぶ。

 

歯、以外の器官が歯ぎしりしそうな肉厚。

豚っぽいけれどもうすこしあっさりしている。

 

そう、このラーメンあっさりしている!

 

(豚とイノシシの近親感から、てっきりとんこつラーメンみたいな強さと思っていたのに!)

すっきりしていて、するるると入っていく。

 

味が薄いってわけでもないけれど、すごく軽い。

月の重力下で3段跳びしているみたい。

 

 

レモンをかけた方がよりその感じが際立って、好き。

 

ごくごく。

 

続く。

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おいしかった。

「僕は関東のラーメンもたくさん食べたけど、これは美味しい」あなたは参加者のSさん。

Sさんも認めるラーメン。

 

 


『いのししまつり in 大三島』というジビエ食べ合宿④モンハン焼き!いのししまつりはカーニバルな側面がでて肉をいただく

2017年02月15日 11時53分31秒 | イベント

チェックインを済ませてに戻ると、だいぶ準備ができていた。

命をいただく準備。

具体的には机と火力と野菜etc。

 

スタッフさん側(確認も含めて言うと、ナベさんマロさんタマさんケンさん)から、

みんなで調理してもらいますーとか、作りたい料理はありますかー?っていう呼びかけ。

 

その時ムシマルは(しまった、宿に置いてきたカバンにエプロンとか入っている。忘れた。)とかぽっけなことをして後悔しておりました。

 

まあいいか。

 

(あとそうかー、なんか考えていた方が良かったのか。)

イノシシ料理ってそもそもどんな料理があったんだっけ?

 

コロッケとかステーキとか?

今ムシマルはネットで振り返るとこんな料理があった。

 

しゅわんぼう(イノシシメンチカツの玉子とじ風)丼イノシシの野菜炒め丼イノシシのグリルイノシシの天ぷら、などである。

・・・・・・・・・・・・・こうして振り返ると、キャベツとかタマゴとか味噌と相性いいのかも。

 

肉。それは目の前にあった。眼前にあった。

(ああ、でももうちゃんと肉っぽくなっている。)

※昨年はもっと毛皮のついた形からの解体だったようです。

 

ここでイノシシ豆知識。

「大きい猪よりも小さい猪の方が。オスのイノシシよりもメスのイノシシの方が美味しいらしいです」

「お肉は赤身部分と脂部分が分かれています(牛でいうサシみたいにはなっていない)。」

「脂の部分をヨロイと言ったりもします」

へーー。


刃物が、中二心をくすぐってしまうが実用的なやつだ、解体用。


「ダマスカス鋼ですかー?」とかそんな専門会話が飛び交う。

 

 

「食材はこれだけあります。自由に作ってください」みたいなセリフ!

 

ムシマルは、クックパッド先生がいらっさらないと何もできないタイプ。

やべえどうしよう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

ムシマルの逡巡と韜晦は置いておいて。


ここからは、モンハン焼きにスポットを当てて書きます。

 

ナベさんがモンハン焼きをセットする。

「モンハン焼き」って、知らない方もいると思うので言うと

『モンスターハンター』というゲームに出てくる調理方法なのだ。

 

そのゲームでは「空腹度」みたいなステータスがあって、時間が経つと段々減り、最悪動けなくなる(死ぬ)ことがあるのです。

そこに、肉ですよ。

 

こんがり肉を焼くのです、ただアイテム消費で肉を食べるシーンが出るのではなく、火の上で肉を炙って焼くのです。

それも焼き加減によって美味しくできたりできなかったりするのです。

 

そのモンハン焼きが、今、ここに。

 

普段はこんなことやらないようす。

あくまでここはであるからして。

 

しかし、見事に焼かれていく肉。

シンプルに肉をぶっさして、回す。その肉汁のメリーゴーランドに思わず白馬に乗ったようになる(主語は不明)。

 

グルン、ゴワン。

 

脂が滴っている。

 

うわー、なんですかね。

テレビカメラも、ここがシャッターチャンスとばかりに映す(動画を)。

 

 

 

しゃきーー、じゃぐじゃぐ。

肉を削いでいる?

 

なるほど焼けた部位を切り取っていくのか。

そうしないといつまでたってもなかなか中心に火が通らないのだ。

ケバブだっけ?なんかぐるぐるするトルコ料理に近い。

 

(そうだったのか、モンハン焼きってトルコ料理だったんだ)

たぶん違う。

 

で、イノシシ肉なんですが、なんか脂部分と赤身っぽい部分がくっきり分かれている。

分かたれている。

 

「牛のサシとは違うんです、こういう分かれ方のが自然です」みたいなことを言っていたような気がしますナベさんが。

 

 

 

 

 

肉を焼くムシマル。

正確には「肉刺し棒を回す」ムシマルといったところ。

 

ああ、今は私はモンスターハンター。

そんな気持ちに充ち溢れていたかというと、そうではなかった。

実際のところムシマルは何も狩っていないから。

 

回すのに従って、ナベさんが脂を落としたり、焼けた部分を削いだり。


その、一部。

 

 ひょいぱく。

 

熱いし、おいしい!

臭みはない。豚に近いけれどどこか違う。脂がなんだかポークとちがうような気がします。

ぎにっとしてからのジュジュジュ。

ハッとしてグッド。

軽く塩コショウやワサビでのモンハン焼きイノシシが、とても臓腑に染み渡る。

 

で、あとヨロイって言っていた意味が少しわかったというか。

よく「脂がとろける」という表現があるけれどもこの脂はとろけない。


がしっと噛みしめられる脂肪。このあれなら、防御力としてじゅうぶんな「ヨロイ」と呼ぶことができるかもしれない。


誰か(ウッドジョブの方)が言う、「いろいろ料理あるけれど、このシンプルに焼いた肉が一番うまい説がある」

本当にそうです。そうなんです。

 

スタッフのおひとりケンさんはいろんな食べ方を奨めてくださる「これ、お肉にハチミツをかけてみてください」とか。

ええーって少し思ったけれどなんか最近ピザにハチミツかけたりもするしなーと考え直していただくと、全然損なわず美味しい。

 

もともとイノシシ焼き肉単体も、その身に宿す脂のせいか甘く感じているのですが、なお強調される。

逆説的にあまい。

反語くらい逆に強調して美味しい。

うまくないわけがあろうか、いや、ない。

 

そして、いろいろあって焼き尽くす食べつくす。

 

 

 

最終的にモンハン焼いていたところで、お餅が焼かれておりました。

 

 

 

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『いのししまつり in 大三島』というジビエ食べ合宿③『オーガニックゲストハウス&カフェ OHANA in 御島』はナチュラル勢

2017年02月14日 08時02分20秒 | 広島名物牡蠣のたぐい

歩く。

 

元給食センターいま会場のその場所から、5分とかその辺りの距離であろうか、

わずか数百m。

 

そこに今夜のお宿はあった。

 『オーガニックゲストハウス&カフェ OHANA in 御島』


https://www.facebook.com/ohanaguesthouse/

http://ohanaguesthouse.net/

2016 年春にオープンした、素敵なゲストハウス&カフェです。 部屋割りは事務局にて決めさせていただきます。男女別の相部屋となりますので あらかじめご了承ください。 ・ 入浴設備はシャワーです。タオルや洗面・入浴用具はありませんので必ずお持ちく ださい。(施設にて有料販売は有り)

いのししまつり資料より。

 


 

海から戻って一回に集まってからの、チェックインに行くのでした。

 

オシャレなゲストハウスだと言われていたお店。

あ、来る途中前を通ったのに気づかなかった。ここがお宿だったのか。

 

色づかいは日本じゃない感じ、建物の雰囲気も最初は海の家風かなと思っていたけれどよく見るとなんか、なんか変わっている。

 

宿であり、カフェであるのか。

フェアトレードコーヒー。

聞いたことはある。

 

アフリカとかからってことなのか。直接契約?

ワールドでネイチャー系だ。

 

最初にカフェスペースに入る。

違うなあ。樹が生えている感じで個性。

 

お部屋の説明やロックの説明を受ける。

ダイヤルキー式!

数字と英字が入って6文字(この日は)なので、セーフティ度は高い。

 

泊まる部屋のある2階。

真ん中にどんと風紋。

燈篭。

急に現れたジャポネスクにめまいしそうになる。

 

なんかすごい、みたいなことしか言えない。

 

合部屋に3~4名入るのです。

ムシマルはほか3名と一緒。4人。

テレビはねえ、ラジオもねえ、車もそんなに走ってない部屋。

 

ジャンケンですげえ負けて左手の上段ベッドに陣取る。

 

よし、ここが今夜の閨だ。

 

ベッド4つあり、トイレ・洗面スペースは共有であり。

お風呂は浴槽はないけれどシャワー室はあるよ、という感じ。

 

トイレはちゃんときれいなウォシュレット。

 

お風呂がないのは残念だけど、近くになんとかってスパ施設があるらしい。

あとは近くにAコープとコーナン、なんだか便利。

 

(もしひとりで気軽な自転車の旅をしたりしたとき、このドミトリーシステムを使えば3000円台で宿泊できるのか)

 

先に言っておくと、ムシマルはこのお宿をあまり堪能できなかった。

この部屋にいる時間の88%は夢の中にいたからである。

 

だからもう一回、ちゃんと理解したい気持ちはある。

後悔ではなく、単なる理解欲みたいなものである。

 

 

 

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『いのししまつり in 大三島』というジビエ食べ合宿②罠と海

2017年02月12日 20時49分45秒 | イベント

 

車で、相乗りで行く。

ミカン畑(よくイノシシに襲われるナベさん所有の地)と、イノシシ用の罠を見に行って勉強しようというのだ。

 

ムシマルは運転役を買って出る。

料理作りではムシマルはあまり役に立たないかもしれないからせめてもの、という感じである。

 

5台くらいで出発。

実際にはテレビ局の車も一緒に来られたから+3台くらい。

 

10分少々くらいの体感時間で到着。

ダム方面を通る、だんだん標高高くなる。切り結ぶような澄んだ空気。

ここはナベさんのミカン畑。

 

「ここ、イノシシの足跡があります。ここから登ったんですね」

 

言われるとそんな気がする、言われないとわからない感じであった。

 

侵入される弱いところを見つけて、そこを強化するのが基本ですと。

ゲームっぽい気もしますね。

 

確かにそこには柵が足されていました。

 「しかし、それもイノシシがミカンの味を知らないうちです、効果があるのは」



で、ミカン畑を上っていく。

 

 

 

レモンもある。

さすが柑橘のしまなみ瀬戸内。と全然違う感心をする。

 

「一度ミカンの味を知られると、味を占めて防護を乗り越えて頻繁に来られます」

「で、こちらは対応策を練ってやっつけるんですが、1~2週間くらいかかります」

そういうPDCAサイクルがあるみたい。


イノシシを虜にするミカンがすごいのか、人間の防御を越えてミカンを荒らすイノシシが負けていないのか、なんだかんだで人間がすごいのかよくわからない。


味を知らなかったら効果のある防御柵も、美味しいと知られると突破されてしまう。

こういうところもなんとなくゲーム化できそうな設定、ってなんだか関係ない感想を抱くムシマル。

 

2016年の冬は、なんとか被害発生から2週間でやっつけたとか。

 


「では次に、ハコ罠を見に行きましょう」

ハコ罠?

箱形の罠?プレゼントかと思って開いたらビヨヨーンとなってびっくりさせるタイプの罠?

違うだろうということはわかっていた。

 

300mほど歩く。

 


途中のナベさん。「こういう穴ぼこはイノシシの仕業です」

言われると掘り起こされている感のある地形。

 

ふんふん。こういうので経路というか潜伏地帯を図るのか。

 

 

いよいよハコ罠到着。

思ったよりもドーンとしている。隠れていない、堂々とでっかい。

動物園にもありそうなちゃんとした柵というがっしりサイズ。

 

たぶん、トラばさみみたいな、トムとジェリーに出てくるネズミ捕るチーズの罠とかそっちのイメージがムシマル脳内に上がっていたんだと思われる。

 



で、ここからは、イノシシは読んじゃダメ。

仕組みとしては、

 

イノシシが奥にあるミカンを食べようと身体を入れたら中にある仕掛けが回り、

ばちーんと出入り口の枠が下りるというか閉じ込めが完了となる仕組みなんです。

中央の仕掛けを押すというか回さないといけない。


「罠を作動させずにしばらく油断させて、ある日罠を作動させたりもします」

でもこちらお高いんでしょう?とムシマルはちょっと思ったが、ムシマルは今のところ購入予定はないので黙ってしまっていた。

幾らなんだろう?

 

「作り罠は壊れますが、ハコ罠は使っても壊れません」

「なので、ハコ罠だけがどんどん増えていくことがおおいです」

なるほどイニシャルコストは高そうであるが、ランニングコストはお得そうである。


罠には免許の要らないものもあるらしいけれど、屋根のある罠(このハコ罠みたいなやつ)は免許がいるみたいなのです。

罠に札があり、登録番号や年度や連絡先を書くところがある。

 

罠観察完了。

しかし、このまま帰らない。


「キレイな海が見える場所があるんですよ」と、イノシシ関係なく『島のいいところ』として海紹介してくださる。

宮浦港

DIOの世界が2百年続いてしまったみたいなたまらない風靡さがあるけれど、

ここの風景のウリは、こののんびりさだけではない。

 

桟橋が、なんだかお宮みたい。

 

同乗されたご夫婦「なんだかあれみたいね、宮島の神社」

そうなのだ、いまこの角度から見たらそうでもないのであるが、角度を変えるとこんなだ。

 

 左が桟橋、右が船。広島大学関連の船みたいである。

 

なんでこんなに社殿風なんだろ?

 

 

ここのすぐ近くにお宮があるからなのか。多分そうだで納得させて理由はよく知らないままです。

 

 きれい。穏やかさの極みで、逆に興奮する。

 

入日は、朱い。

朱塗りの柱も真っ青なくらいにレッド。

 

 

参加者のみなさまが夕日を眺めている。

テレビカメラもそれを押さえに動いている。

群像、って感じがする。

 

ムシマルはそれを撮りに後ろへ回っている。

 

(なんかこれ、青春っぽくないすか?)

真っ青な夕日よりも青い、春のような感じであるのかもしれない。

 

brrrrr。

「何かあったんですか?」わ。

たまたまこっちに来たワゴンタイプの車に乗った家族連れのお父さんに聞かれる。

 

まあなんだか非日常というか特別っぽい光景ではあるよなー。

「えーと、イノシシまつりという合宿イベントをしてまして、それをテレビが取材しているんです」みたいなことを言う。

 

伝わったのか伝わってないのか不思議そうなお顔。

 

ふらふらふらふらする。

 

 散歩好きムシマルとしては、がっつり散歩したいポイントである。

 

 km単位でふらついてやりたい。

 

「高知の港と違いますか?」あなたは高知からの参加者Sさん。

「のどかさが違いますねー、もうちょっとこう、高知は戦場っぽいようなワイルドさがある気がします」

海といえば漁、みたいな。「俺の船は〇〇丸、あれで大漁旗を掲げるぜ」みたいな。生活舞台のハレの場みたいなイメージをなんとなく持っている。多分『土佐の一本釣り』見過ぎかもです。

 

15分から20分くらいだろうか、のんびりと暮れなずんでいく太陽と海を眺める。

 

近くに神社があるせいでそんな気になるのか知れませんが、時間単位がゆるゆる。

秒針も分針も消え去った時計みたいになる。

 

 

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『いのししまつり in 大三島』というジビエ食べ合宿①集いとマスメディアとオリエンテーション

2017年02月11日 20時14分04秒 | イベント

朝9時過ぎに広島を出発。

 

高速を使えば2時間以上3時間未満で着くとナビが言っている。

 

 

 

目的地から語る。


大三島にあるしまなみイノシシ活用隊 シシ肉 (旧給食センター)に辿り着こうとしていたのだ。

〒794-1304  愛媛県今治市大三島町宮浦 4975

 

(大三島かー、一度行ったことがあるんだよな、 振り返ると、2014年【リンクあり】か)

大三島の印象は、すごい神社があり道の駅が二つある美術館があるっていうくらい、あと自転車の聖地?

 

 

ここに来たのは『いのししまつり in 大三島』というイベントに参加しようと思っていた。

いのししまつりといっても、神輿が出てわっしょいしたり神社に奉納する舞があったりいろんな屋台が出てくるお祭りではない。

 

完全予約制の合宿的なイベントであるのだ。

1泊2日朝晩ご飯付きで14,800円。

 

もとはこの主催の『をかしや』さんという団体が高知県でサバイバルでネイチャーなイベントをしたときに参加して、

なんかすごかったのだ。

 

で、をかしやさん代表の『マロさん』とフェイスブック友達になったりして、そこから2年・・・・・・・・・・・ムシマルも広島に来ちゃったりいろいろあっての2017年初め、

フェイスブックでこのイベントの存在を知る。

 

惹句はこうである。

『日本一のシシ肉料理に舌鼓!

イノシシを食べつくす。イノシシ肉のモンハン焼き!』

 

食べることがメインっぽい!

そして日本一のイノシシ!

直近のイノシシグランプリで優勝したようである。

詳細はこちらに、主催者側の記事あります。

 

 

到着。うわーなんかすげえミカンの絵。

 

12:30受付で今は12:08。

少し早かったので近くのA-COOPに行く。

 

パンの移動販売が来ていたのでパンを買う、

(あ、隣のコーナンでエプロン売っている。買おうか)

 

と、そんなこんなで時間をつぶし、受付をする。

 

 

中はこんな感じ。

元給食センターで、いまはイノシシであるここがメイン会場。

なんというか独特な雰囲気、コンクリとミカン籠と水はけのよさが目立つのでした。

 

 

そして独特な雰囲気になっているのはそれだけではない!

テレビが、マスコミが取材に来られているのです。

南海放送さんと、あいテレビさんと、テレビ愛媛さんだっけかな?

 

今回のイノシシまつりにかかわられた『ナベさん』のイノシシが、猪グランプリで第1回優勝し日本一になられての最初のイベントということでにわかに注目を浴びてしまっていたのだ。

 

3社!

 

キャメラにビビる小市民。

 

でもまあ、受付を済まして(この時マロさんの奥さんで「をかしや」理事のタマさんに初めてお会いする。あなたがムシマルさんかみたいなことを言っていただくがどういう風聞になっているのであろうや)名札に名前を書いて荷物を置き場に置いて座る。

前回イベントもそうでしたが、こういうヤツだと距離感を縮めるため?呼んでほしいニックネームを書いて首にかけて呼び合うみたいなならわし?がある。

 

『ムシマル』と書きました、名札には。

 

数人、来ている。

ああああ、こういうイベントでは緊張というかひけ目というか自分やっていけるのかなという不安がつきまとうのである。

社交性は人見知り発症しているし、ソロ参加であるし、ネイチャーやイノシシには呑気な憧れ程度で実体験がない。

若い女性もいらっしゃる、もしかして狩りガールなのかしら。

 

 

おひとり、近所の方であろうか『イノシシまつり』の看板を見て縁日的なことを考えられたのか飛び入られるおじいさんもいらっしゃる。

なにかいろんなものを呼んでいるぞイノシシまつり。

 

そして自己紹介やオリエンテーションが始まるのです!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ざっくり先に今回のメンバーを語ると、

 

・だいたいは愛媛県域からであるが、岡山大阪岐阜高知など県外からも。ムシマルだって広島からである。

 でも松山からも2時間くらいかかるようであるから、あんまり広島からとかかる時間は変わらないようである。

・全部で15名の参加者で、男性9名女性6名と思ったより女性多い。

・年齢層も20代30代40代50代、もうすぐ定年といっておられる方もいらっしゃったからアラウンド還暦な方も?と年齢もいろいろ。多分人生いろいろである。

・狩猟免許を持っていたり取得勉強されている方が何名か。またジビエ料理を作ることに興味持って参加の方も何名か。

・ご夫婦参加や友達参加やソロ参加と、参加も多彩。

 

なんかみなさんすごいよな。

うひゃ現役猟師さんがいらっしゃる、木こりさんも。

 

一言自己紹介時のムシマル

「えー、ととのいました」(失笑)

「ムシマルといいます、食べ歩きのような日記のようなブログを書いていまして、日本一のイノシシが食べられると聞きました」

「面白半分、残りの半分は食欲で来ました」

みたいなことをいう。

 

今振り返るといいのか悪いのか自分の欲求にストレートだ。

 

アイスブレーキングな一環として、ちょっと身体を動かすようなイベントを。

手拍子や声掛けでリレーをしたり、フルーツバスケットをしたり。

 

声掛け・手拍子リレーでいきなり変拍子をする人がいる、順番じゃなく一人飛ばしやリバースをする人が。

え、こういうゲームだったのかと対応しているとスタッフ側タマさんが「こんな最初でこんなアレンジをされるの初めてです」みたいな感想を。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・個性の強い人が揃ったのかも。

こいつは末恐ろしいというか先が思いやられるというか、どっちかわからんぜ。


「フルーツバスケットって、学生時代以来だね」みたいな声も聞こえる。

ムシマルは一度も鬼?というのか席に座れない子にはならなかった。

 

ふう、元合気道部の面目躍如といったところか。あんまり関係ないか。

 

 

トイレ休憩を挟んだりしつつ、目的意識の共有や日本一イノシシ:ナベさんのお話を聞く。

ナベさんこと:『渡邉 秀典 しまなみイノシシ活用隊隊長』さん

 

ナベさんのお話をざっくりいうと。

・猟が好きとかではなく、ミカン農家であるナベさんはミカンのイノシシ被害を防ぐために取り組んだ。

 当初は柵作りなどであったが、自分が防御しても誰かが被害にあう       → 防御手段の発展形 攻撃は最大の防御

 

・ボランティアというか近隣の人が協力する体制であったが、処理をするのに一回ごと半日潰れる。たくさんかかると仕事にならない。

 → 時間の都合で処理できないものがあると、肉活用されずに埋められてしまうこともある。 それは不憫。

 

・イノシシ皮の製品化(スマホケースなど)や、牙なども活用できればなど、いろんな取り組み。

 

質問コーナーもあり、

Q「電撃ヤリを使うと電撃で先に心臓が止まって血抜き処理にデメリットが生じるのでは?(内容詳細はうろ覚えなため間違いがあるかもです)」というすごく専門的な質問も参加者から飛び出す。

 

 

 

そんなことを学び、いよいよ実地学習なのでした。

 

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