小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

4人部屋の風景

2012年07月29日 | 社会戯評
 術後5日目(リハビリ4日目)
もう7年前になるが、痔核の除去手術の時に、嫌と言うほど、「食べること」と「出すこと」は、一つに完結しているのだと言うことを思い知らされた。従って、手術前日までに、排便が完了し、下剤も、お陰で、よく効いて、手術前には、腸は、完全に空っぽになった。しかしながら、術後は、かなり、熱が出たことも有り、今朝まで、時間が掛かった。最終的には、浣腸が、回避された形である。熱も、どうやら、やっと、平熱に下がったので、一安心である。体重移動を中心に、脚の送りと、蹴り出し方、爪先と踵に、注意して、歩行訓練である。ロボット工学などは、こうして、動きの科学的な解析で、成り立っているのであろう。人間工学も、同じような物なのだろうか?生活の中で、排泄の大切さや歩くこと、立つこと、座ることが、どれ程、大事だったのかと改めて、考えさせられる。
昨日偶然、プロレスラーの天龍源一郎が、同じ階の廊下で、遭遇したが、今日、偶然に、隣のリハビリ・ベッドで、娘さんと話をしていたので、エールを送っておいた。膝の障害のようである。一般人でも、大変なので、見せる商売のレスラーでは、どれ程、それが、大変かは想像に難くない。自分のこともさることながら、頑張って、早くリングへ、復帰して貰いたい。今日の最終課程は、杖を使って歩く方法である。歩行器は楽だが、杖は、未だ、ぎこちない。これからだ。


=4人部屋の人間模様
何とはなしに、カーテン越しに、漏れ聞こえてきてしまうことを考えると、やはり、年寄りになると、我が儘なのか、人間性が出る物であると思う。私など、戦後間もなく生まれた患者などは、洟垂れ小僧である。モンスター・ペーシャントは、ますます、磨きが掛かり、看護師達も、既に、「取り扱い、要注意」であることは、スタッフに情報共有されているようである。みんな、80代後半や70代後半なので、我が儘も仕方ないところか?血糖値を測ろうとする看護師に、糖尿病の元社長さんは、「わしゃ、眠いんじゃ!」とだだをこね始める始末である。様々な人生経験を持つ諸先輩も、病床の上では、「ひとりの人間」である。たまたま、お喋りをしたお向かいのご老人は、小諸の家の近くの出身で、お兄さんと二人で、朝鮮人参や大和芋を手広く栽培していたと、奥様も上田出身で、何とも、奇遇なことである。人生の縮図とでも言おうか、4人部屋の病室模様は、なかなか、興味がつかない。医師に感謝、看護師に感謝、介護保護士に、感謝、理学療法士に、配膳・下膳掛かりに、冶金のスタッフも、皆に、感謝である。今朝は、平熱に戻り、筋肉の脚の張りも、休養で、一休みか?入院から、12日が、過ぎた。


留守中の我が老犬を心配する

2012年07月29日 | 動物・ペット
=留守中の我が老犬を心配する
何せ、年を重ねたせいか、目も耳も鼻も衰え、入院中の様子を家族に尋ねると、ほとんど、歩きもせず、食事と水以外は、大半、眠りこけているそうで、覚醒すると、フェーンと誰もいないのを不安がるように、啼くそうである。子供の頃、テレビで見た「名犬、ラッシー」の主人である少年が、必ず、ふさふさした首の周りの毛を撫でながら、愛撫していたシーンを思い起こす。入院する前に、声を録音することを忘れてしまった。ビクターのシンボルの犬が、一寸、小首をかしげて、His Master’s Voiceのレコードから流れる声に聞き入る姿が、何とも、懐かしく、たまらない。帰宅したら、真っ先に、首から、背中にかけて、撫でて、安心させてあげたい。撫でられる感覚は、人それぞれで、違うようで、犬は、その感覚を覚えていると、誰かから、聞いてことがある。高熱が続いて、朦朧とする中で、何やら、耳許で、フェーンという声を聞こえたような気がしたのは、空耳だったのであろうか?