久しぶりの新幹線で実感する日本経済構造の変化:
いやはや、賞金稼ぎならぬ、お小遣い稼ぎの仕事だから、致しカネなし(?!)久しぶりに、新幹線に乗車して、もう20年余以上経過する昔なじみの海外サプライヤーに同行しての珍道中である。何せ、昔は、みんな関係者も若かったのに、今や、みんな爺さんになってしまったと大笑いである。それにしても、結構、朝の新幹線は、相変わらず、混んでいるものである。もっとも、東京駅に着くまでの地下鉄の混み具合にも、閉口ですが、、、、。流石に、杖をついている人間ですから、優先席に座れましたが、現役の人達は、全く、ご苦労様です。それにしても、こちら同様、お客様達も、同じように、平等に、もっとも、時間だけは、(神様は、どういう訳か、)不思議なことに、大変平等ですが、、、、、、従って、客先の生産者達も、一様に、後継者難と先行き不安から、廃業やら、引退やら、経済構造の大変革に伴って、先細りです。既に、一部の生産シフトは、東南アジアに、移ってしまっていて、もう後戻りは出来ません。面白いことに、誰でもが、簡単にものつくりができるように開発された商品そのものが、逆に、生産者の差別化が出来なくなるという矛盾を孕み、その為に、技術力ある生産者が、逆に、生き残りにくくなるという産業構造上の矛盾、謂わば、「商品の強みが、逆に、弱みを増幅する」という皮肉な逆転現象をもたらし、更には、そのデフレ傾向下で、値段が、下落してしまい、いつの間にやら、品質本位だったモノが、価格遡及型のモノにとって替わられ始め、更には、賃金が上がらないから、消費も伸びなければ、品質本位の高い価値の商品の需要が伸びないという矛盾。面白いことに、海外サプライヤーからすれば、海外向けの総数量輸出量は、東南アジアも含めれば、増加しているにも拘わらず、対日向けは、徐々に、じり貧になってきて、儲からない構造になっているのは、どういう訳だと、、、、、。要するに、こういうことで、一部の産業構造上での初歩的な労働集約的な工程は、どんどん、東南アジアへ移行して行き、結果、日本での生産工程は、その後工程にしか、ならない以上、労働生産性や効率、ロス率の低いモノが訴求され、その結果、日本の需要・消費減少分が、東南アジア増で相殺されるという皮肉な結果が招かれている事実。従い、総数量では、増加しているにも拘わらず、海外サプライヤー側は、日本向けの収益商品の減少により、収益が落ちてしまうと云う矛盾、しかも、多品種小ロットの生産では、個々の商品の特性に応じた気の配り方から、簡単に、機械化対応が難しく、成る程、これでは、労働集約型の工程は、みんな東南アジアでつくって、これを輸入して、それから後工程は、日本で、、、、という縮図が出来上がるのも無理からぬものであると納得した。確かに、こういうことは、実際に、現地で、客先を訪問して、話を直接に、聴いてみないと分からないのかも知れない。こちらの役目は、そういうことを如何に、論理的に纏めて分析・説明し、今後、どういう対策を戦略的・戦術的に、立てていったら良いかを、アドバイスすることで、お小遣いを戴けるというモノで、有難い話でもある。世に、仕事のネタは、尽きないものであると考えるが、今更、ストレスも抱えたくはないし、、、、、程々に、やはり、ボランティアのほうが、責任がなくて宜しいか???こうした引退する人達のノウハウを纏めて海外へ提供すると言う仕事も面白そうである。さしずめ、中国人なら、日本人引退技術者様!熱烈歓迎!おおいに、安い接待費で、ノウハウを戴くところだが、、、、、実際、、、、、。確かに、廃業やら、リタイヤやリストラされた技術者が、海外へ流出している訳で、誠に皮肉な現象である。国内では、誰でも簡便に、80点程度の品質が、出来るようになった為に、逆に、ノウハウを有する栽培業者・生産者は、差別化が皮肉にも出来なくなり、以前より、儲けが少なくなり、海外のサプライヤーも、結局、輸出量が対日向けには、減少するという大変皮肉な現象が、生じているとは、何とも、困ったことであるが、これが、現実の日本の産業構造の変革が、現に進行中であることを改めて、再認識されました。おそらく、日本の農業も同じで、将来、どのようになって行くのかという戦略的な国家ビジョンを示さない限り、同じ局面に立たされることになるのは、必死でしょうね。久しぶりに、現実の困難さをアテンドしてみて、理解出来ました。
いやはや、賞金稼ぎならぬ、お小遣い稼ぎの仕事だから、致しカネなし(?!)久しぶりに、新幹線に乗車して、もう20年余以上経過する昔なじみの海外サプライヤーに同行しての珍道中である。何せ、昔は、みんな関係者も若かったのに、今や、みんな爺さんになってしまったと大笑いである。それにしても、結構、朝の新幹線は、相変わらず、混んでいるものである。もっとも、東京駅に着くまでの地下鉄の混み具合にも、閉口ですが、、、、。流石に、杖をついている人間ですから、優先席に座れましたが、現役の人達は、全く、ご苦労様です。それにしても、こちら同様、お客様達も、同じように、平等に、もっとも、時間だけは、(神様は、どういう訳か、)不思議なことに、大変平等ですが、、、、、、従って、客先の生産者達も、一様に、後継者難と先行き不安から、廃業やら、引退やら、経済構造の大変革に伴って、先細りです。既に、一部の生産シフトは、東南アジアに、移ってしまっていて、もう後戻りは出来ません。面白いことに、誰でもが、簡単にものつくりができるように開発された商品そのものが、逆に、生産者の差別化が出来なくなるという矛盾を孕み、その為に、技術力ある生産者が、逆に、生き残りにくくなるという産業構造上の矛盾、謂わば、「商品の強みが、逆に、弱みを増幅する」という皮肉な逆転現象をもたらし、更には、そのデフレ傾向下で、値段が、下落してしまい、いつの間にやら、品質本位だったモノが、価格遡及型のモノにとって替わられ始め、更には、賃金が上がらないから、消費も伸びなければ、品質本位の高い価値の商品の需要が伸びないという矛盾。面白いことに、海外サプライヤーからすれば、海外向けの総数量輸出量は、東南アジアも含めれば、増加しているにも拘わらず、対日向けは、徐々に、じり貧になってきて、儲からない構造になっているのは、どういう訳だと、、、、、。要するに、こういうことで、一部の産業構造上での初歩的な労働集約的な工程は、どんどん、東南アジアへ移行して行き、結果、日本での生産工程は、その後工程にしか、ならない以上、労働生産性や効率、ロス率の低いモノが訴求され、その結果、日本の需要・消費減少分が、東南アジア増で相殺されるという皮肉な結果が招かれている事実。従い、総数量では、増加しているにも拘わらず、海外サプライヤー側は、日本向けの収益商品の減少により、収益が落ちてしまうと云う矛盾、しかも、多品種小ロットの生産では、個々の商品の特性に応じた気の配り方から、簡単に、機械化対応が難しく、成る程、これでは、労働集約型の工程は、みんな東南アジアでつくって、これを輸入して、それから後工程は、日本で、、、、という縮図が出来上がるのも無理からぬものであると納得した。確かに、こういうことは、実際に、現地で、客先を訪問して、話を直接に、聴いてみないと分からないのかも知れない。こちらの役目は、そういうことを如何に、論理的に纏めて分析・説明し、今後、どういう対策を戦略的・戦術的に、立てていったら良いかを、アドバイスすることで、お小遣いを戴けるというモノで、有難い話でもある。世に、仕事のネタは、尽きないものであると考えるが、今更、ストレスも抱えたくはないし、、、、、程々に、やはり、ボランティアのほうが、責任がなくて宜しいか???こうした引退する人達のノウハウを纏めて海外へ提供すると言う仕事も面白そうである。さしずめ、中国人なら、日本人引退技術者様!熱烈歓迎!おおいに、安い接待費で、ノウハウを戴くところだが、、、、、実際、、、、、。確かに、廃業やら、リタイヤやリストラされた技術者が、海外へ流出している訳で、誠に皮肉な現象である。国内では、誰でも簡便に、80点程度の品質が、出来るようになった為に、逆に、ノウハウを有する栽培業者・生産者は、差別化が皮肉にも出来なくなり、以前より、儲けが少なくなり、海外のサプライヤーも、結局、輸出量が対日向けには、減少するという大変皮肉な現象が、生じているとは、何とも、困ったことであるが、これが、現実の日本の産業構造の変革が、現に進行中であることを改めて、再認識されました。おそらく、日本の農業も同じで、将来、どのようになって行くのかという戦略的な国家ビジョンを示さない限り、同じ局面に立たされることになるのは、必死でしょうね。久しぶりに、現実の困難さをアテンドしてみて、理解出来ました。