コロナ禍によって 生まれた「幸せを分け合う棚」！

　
　「トゥー バン スック（幸せを分け合う棚）」　ご存知でした？　COVID－19
発生以来、広まったタイらしい新しいタンブン（徳を積むこと）スタイルかな。

訳すと「トゥー（戸棚）・バン（分ける） ･スック（幸せ）」となります。どことは決めず、
誰かが街中に収納棚などを設置し、そこに余裕のある人たちが食物、水などを置いときます。

　
　＜トゥー バン スック（幸せを分け合う棚）>

それをコロナ禍によって、失業した人や収入が減少して生活に苦しんでいる人、食事も
ままならない人が自由に持っていく、という慈善運動で、 個人的な善意な行ないです。

よって、タイ語で「優しさの棚」･「恵みの棚」 … 等々、様々な名称が付けられているよう。
個人から始まった同活動は、今では大手企業が率先して行なうようになった、聞いています。

現在 タイ政府は、失業者対策として所得が激減した人のみを支給対象に、一人月額5,000バーツ
（約17,000円）の所得補償を行なっていますが、申請しても審査で漏れてしまう人も多いんですネ。

　
　＜銀行でも行なっています＞

また子供がいる家庭では、とても5,000バーツでは足りません。そんな人たちにとっては、
まさに恵みの雨として「トゥー バン スック」は、大きな支えになっているといいます。

今ではタイの１都76県、全土に設置されており、その数は800カ所になるのではと聞きました。
タイは昔々から徳を積むタンブンという慣習が根づいていますから、誰かが最初に設置してから
瞬く間に全土に広がったようです。これもタイ人の優しさが よく理解できるエピソードですよネ。

　
　＜タイのあちこちで ・・・＞

常々 タイ人の友人はじめ、タイ人と接していると、実に心優しい人が多いと感じますネ。
日本人は「気配り」からくる優しさかな。　タイ人は自己中心的な優しさですが、親切で、
思いやり溢れる人が多いように思います。それは、幼少期から家族と一緒に寺院へ行き、

お布施をする習慣（タンブン）も身についているからでしょう。　仏教的な側面もあるけど、
タイ人は困っている人がいると、助けようとする感性が 自然と身に付けているんでしょうねぇ～

　

ただ、困っている人たちのことよりも、自己満足のためにタンブンをする人も多いと耳にしますが、
徳を積むことに変わりはないでしょう。細かいことは置いといて、同活動も素晴らしいことです。

一人でも多くの人を支えたいという「トゥー バン スック」活動。　善意で行なっている人が、
殆どです。　タイにこういう人たちが多くいることに感心しています。　敬意を表したいですネ。　　


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