■与えられた不適切な役割に疲れて人は組織を去る
人事が組織に目を向けず、その構造や仕組み、システムを変えなければ、問題を抱えた個は所属する組織と人事とから要請される矛盾した役割の板挟みにあって立ち往生するしかありません。そして、疲れ切ってしまえば、その場を去ることになります。
象徴的な例ですが、大手転職サイト調査での「人が転職をする本当の理由」はダントツで「人間関係」でした。仕事内容でもキャリア観の相違でもありません。まさに「何をするか」より「誰と働くか」。組織システムの第一は人と人の組み合わせ、すなわち「配置」です。多くの組織問題はこの「配置」から生じており、配置を変えれば解決できるものが多い。人を辞めさせないためには、良い人間関係を周囲に作ってあげればよいのです。
■配置を権力獲得の道具にするな
しかし、配置を合理的に、システマティックに行うのは難易度の高い仕事です。というのも、「人事権」すなわち「配置」に関する権限は、組織におけ⇒
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