■ゼーゼマン家は資本主義社会の勝者
8歳になったハイジはフランクフルトに旅立ちます。フランクフルトで貿易商を営むゼーゼマン家のお嬢さまの相手」が目的ですから、手っ取り早くいえば「出稼ぎ」です。
フランクフルトはドイツ有数の大都市。当時のドイツはビスマルクによって統一されたばかりで、スイスとは比較にならない先進国です。その中心都市であるフランクフルトには人口が集中し、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
しかも、ゼーゼマン家は大金持ちです。ひとり娘のクララはハイジの4歳上の12歳。病弱で足が悪く、車椅子暮らしです。母は亡くなっており、仕事人間である父のゼーゼマン氏はあちこちを飛び回っていて、ほとんど家にいません。
〈ハイジがきてから、毎日、いろんなことが起こるの。毎日、とってもたのしいのよ。今までとは大ちがい。こんなにたのしいのは初めて〉というクララの証言は、それまでの暮らしがいかに単調で退屈だったかを示しています。
ペーターとクララの生活環境の差を考えれば、当時の格差がどれほど大きかったかが理解できます。貧しい山村と、華やかな大都会。かたや極貧、かたや富豪。これが資本主義社会の縮図、富の偏在でなくて何でしょう。⇒続きはコチラ・・・・東洋経済
8歳になったハイジはフランクフルトに旅立ちます。フランクフルトで貿易商を営むゼーゼマン家のお嬢さまの相手」が目的ですから、手っ取り早くいえば「出稼ぎ」です。
フランクフルトはドイツ有数の大都市。当時のドイツはビスマルクによって統一されたばかりで、スイスとは比較にならない先進国です。その中心都市であるフランクフルトには人口が集中し、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
しかも、ゼーゼマン家は大金持ちです。ひとり娘のクララはハイジの4歳上の12歳。病弱で足が悪く、車椅子暮らしです。母は亡くなっており、仕事人間である父のゼーゼマン氏はあちこちを飛び回っていて、ほとんど家にいません。
〈ハイジがきてから、毎日、いろんなことが起こるの。毎日、とってもたのしいのよ。今までとは大ちがい。こんなにたのしいのは初めて〉というクララの証言は、それまでの暮らしがいかに単調で退屈だったかを示しています。
ペーターとクララの生活環境の差を考えれば、当時の格差がどれほど大きかったかが理解できます。貧しい山村と、華やかな大都会。かたや極貧、かたや富豪。これが資本主義社会の縮図、富の偏在でなくて何でしょう。⇒続きはコチラ・・・・東洋経済