「通行人との名刺交換」に「寺修業」… 怪しげな「新入社員研修」に批判の声も
4月1日の入社式から、まもなく1週間。新入社員研修が佳境となっている会社もあるだろう。業務を円滑に行えるよう、必要な知識やマナーをレクチャーする会社がほとんどだが、中には新人をいきなり社外に放り出すところもある。
ネットには千葉県の幕張メッセに張り出された、ある「注意書き」の写真が出回っている。この施設の敷地内や周辺では、「新人研修」と称して名刺交換を強要する人が多数見受けられるとして、こう呼びかけている。
「不動産投資等の勧誘目的で、後日連絡をしてくる可能性がありますのでご注意ください」
国民生活センターも注意呼びかけ
新人研修を名目とした通行人との名刺交換は、以前から存在を確認されている。表向きは「名刺交換の練習」だが、実際には入手した名刺を上司や先輩社員が営業活動に使うのだ。
国民生活センターのウェブサイトにも「新人研修中だと言うので、路上で名刺交換に応じたら、その後しつこくマンション勧誘を受けた」という苦情が紹介されている。
根負けして社外で会い「興味がない」と断って帰ろうとしたら、複数人で体を押さえつけてくるなど、しつこく追いかけられたという相談者に、センターはこうアドバイスしている。
「典型的で暴力的な悪質勧誘の手口です。毅然とした断りと共に、警察や関係機関への情報提供を。そもそも、名刺や個人情報の渡し先にも注意しましょう」
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