物欲王

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LUMIX DMC-LX3で撮る

2022-02-16 19:38:50 | 写真/カメラ

幸運にも状態の良いLUMIX DMC-LX3を手に入れることが出来たので、早速写真を撮ってみました。

LX3を手に外に出てみると、まずはその軽さが心地良いです。重量としてはこれまで愛用していたGR DIGITAL IIよりもやや重いと思うのですが、カメラのバランスが良いのか軽く感じます。大きな背面液晶も見易く、また動きがキビキビしているのも良いですね。もちろん最新型のカメラほどのスピードではありませんが、同年代にリリースされたGD DIGITAL IIよりも心持ち起動が速い気がします。遅いと感じるとしたらパワーズームで焦点距離を変えるときの動作くらいでしょうか? そもそもズームはほとんどさわりませんし、かつて愛用していた古いフィルムカメラはもっと動作が遅かったですから、GR DIGITAL IIにしても、LX3にしても軽快に撮り始められます。良い写真を得ることよりも、単に撮ること自体を楽しんでいる僕にとっては、こういう部分で道具と自分の気持ちが一致するのが大切だったりします。

今回LX3を買って一番試してみたかったことの一つが、同時期のカメラであるGR DIGITAL IIとの比較です。CCDセンサーはLX3の方が少し大きく、ズームレンズの搭載有無などハードウェア的な違いもさることながら、パナソニックのカメラを手に入れたのが初めてだったので、メーカの違いにも関心がありました。試しにどちらもフィルムモード(GR DIGITAL IIは画像設定)をスタンダード(GD DIGITAL IIは普通)に設定して、露出も完全にカメラにお任せで撮ってみました。

 

左側がLX3、右側がGR DIGITAL IIです。

パナソニックというと万人受けする製品をたくさん売っているという先入観があって、もっと派手な色使いの写真が撮れるのかと思っていましたが、GR DIGITAL IIと比べても極端に派手ということはなく、落ち着いた印象であることに驚きました。かなり好感度アップです。また、逆にGR DIGITAL IIの方がもっとカリカリした感じの画像になるのかと思いきや、シャープさはLX3の方が強く、GR DIGITAL IIはむしろ滑らかな画像を出力します。しかもその印象はRAWデータで見比べても同じでした。小さなサイズの画像センサーであっても、こんなにRAWデータに差が出ると知ることが出来たのは、僕にとって大発見で、大変勉強になりました。

自分が撮った写真をまじまじと見ることが少ないのですが、発売から14〜15年経っているカメラであっても、ここまできれいに撮れるなら本当に十分ですね。色合いも最近のカメラとは異なった趣があってとても気に入りました。思いの外ダイナミックレンジのあるLX3の写真も良いですし、LX3の写真と比べてみて、あらためてGR DIGITAL IIの写りの良さも再認識できました。LX3もGD DIGITAL IIも画素数は1000万画素程度あるので、A4サイズよりも大きなサイズで写真をプリントすることでもない限り、この2台のカメラで永遠に楽しめる気がしました。

ところで最近「スマートフォンの普及によってコンパクトカメラは終わった」という話を耳にすることがあります。確かに僕もiPhone 11 Proを使って写真を撮ることは多いですし、実際かなりきれいに映る印象です。何となくiPhone 11 Proで撮った場合と、14〜15年前のコンパクトカメラで撮った場合とで違いがあるのかが気に掛かり、ほぼ同じ場所からiPhone 11 Pro、LX3、GR DIGITAL IIの3台で写真を撮ってみました。

  

すべてカメラにお任せで撮影しており、左からiPhone 11 Pro、LX3(ただし設定はノスタルジックでコントラスト +2、彩度 +1、ノイズリダクション -2)、GR DIGITAL II(ただし設定はユーザー設定でコントラスト 0、シャープネス -2、彩度 -2)です。

今までiPhoneで撮った写真を、他のカメラで撮った写真と比べたことがなかったのですが、いざ比べてみるとiPhoneの画像はこれぞコンピュテーショナルフォトグラフィというものかと思いましたよ。実際に僕が目にした風景はLX3やGD DIGITAL IIで撮った写真の方に近いのですが、iPhone 11 Proは、たまたま通り掛かった橋の上からの景色をドラマチックな光景に激変させてくれました。きっと朝日や夕日、真っ青な海などを撮ったら感動的な写真になることでしょう。ただ、僕はLX3やGD DIGITAL IIが出すような感じの写真が好きなんですよね。今となっては絶対にスマートフォンでは撮れない写真なのだという思いを強くしました。わざわざ古いカメラを探して買った甲斐があるというものです。

ちなみにLX3もGR DIGITAL IIもRAWファイルを出力できるので、画像処理ソフトがあればiPhoneのような写真に修正することも可能です。スマートフォンが高性能になったとはいえ、パソコンの演算能力を使って、自分の好きな調子に時間を掛けて画像処理をしたら、iPhone以上に手のこんだ画像を作り出すことも可能でしょう。実際僕が数分と掛けずにLX3のRAWファイルを加工しただけでも結構違う印象の写真が出来上がります。

範囲指定をしくじってしまったので右岸の日向が飛んでしまいましたが、きちんと部分補正すれば14年前のカメラで撮った写真もiPhoneで撮ったかのように様変わりします。僕の好みと利用方法だと、RAWファイルを生成できる15年くらい前のカメラと画像処理ソフトを使うのが最良の組み合わせなのではないかと考えるに至りました。

そもそももっと写真を上手に撮ることに注力しなさいというお叱りの声も聞こえてきそうですが、今自分が手にしている古いカメラの使い方や、画像処理ソフトの様々な機能をもっと勉強したいなと思いました。


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